Cosminexus サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド

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コマンドの種類

Cosminexus Service Platformで使用するコマンドには,2種類あります。それぞれのコマンドは,コマンドが格納されるディレクトリが異なります。

Windows Vista上でHCSCサーバを動作させる場合,管理者特権でコマンドを実行してください。

使用するデータベースがHiRDBでJDBCドライバがHiRDB Type4 JDBC Driverの場合は,HCSC-Messagingコマンド共通定義ファイルにHiRDB Type4 JDBC Driverのパスを指定してください。

使用するデータベースがOracleの場合は,HCSC-Messagingコマンド共通定義ファイルにOracle Thinドライバのパスを指定してください。

注意
Cosminexus Service Platformで使用するコマンドは管理者権限のあるユーザで実行してください。なお,UNIXの場合のCosminexus Service Coordinatorの管理者の変更方法については,「付録A Cosminexus Service Coordinator管理者の変更方法」を参照してください。

コマンドの一覧

Cosminexus Service Platformで使用するコマンドの一覧を,次の表に示します。

表10-1 Cosminexus Service Platformで使用するコマンドの一覧

環境 機能の分類 コマンド 説明 処理の分類
大分類 小分類
運用環境 管理系 ユーザ管理 cscpasswd 指定された条件に従ってユーザ情報を変更します。 A
リポジトリ管理 cscrepls リポジトリ情報を標準出力に出力します。 C
cscrepdiff 現在のリポジトリ情報とエクスポートしたリポジトリ情報の差分を標準出力に表示します。 C
cscrepctl リポジトリ内の情報をZIP形式ファイルに出力したり,ZIP形式で保存された情報をリポジトリに展開したりします。 A
サービス管理 cscsvcls サービス情報を標準出力に出力します。また,cscsvcctlコマンドの引数に指定する値を調べます。 C
cscsvcctl サービス情報変更定義ファイルを出力または入力します。また,アダプタに関するサービス情報を変更します。 A
環境管理 cscenvbackup HCSC-Manager環境の復元に必要なファイルをバックアップします。 C
cscenvrestore HCSC-Manager環境のバックアップファイルを利用して環境を復元します A
構築系 サーバ構築 cscsvsetup HCSCサーバのセットアップをします。 A
cscsvunsetup HCSCサーバのアンセットアップをします。 A
cscconsetup HCSCサーバ間連携のセットアップをします。 A
cscconunsetup HCSCサーバ間連携のアンセットアップをします。 A
HCSCコンポーネントの構築 csccompodeploy HCSCコンポーネントを配備します。 A
csccompoundeploy 配備済みのHCSCコンポーネントを削除します。 A
サーバ定義設定,取得 cscsvconfig
(-setオプション)
HCSCサーバの定義情報を更新します。 B
cscsvconfig
(-getオプション)
HCSCサーバの定義情報を取得します。 C
HCSCコンポーネント定義設定,取得 csccompoconfig
(-setオプション)
ユーザ定義受付の定義情報を更新します。 B
csccompoconfig
(-getオプション)
ユーザ定義受付の定義情報を取得します。 C
運用系 サーバ運用 cscsvstart HCSCサーバを起動します。 B
cscsvstop HCSCサーバを停止します。 B
HCSCコンポーネント運用 csccompostart HCSCコンポーネントを開始します。 B
csccompostop HCSCコンポーネントを停止します。 B
標準受付およびユーザ定義受付の運用 cscrcptnstart 標準受付およびユーザ定義受付を開始します。 B
cscrcptnstop 標準受付およびユーザ定義受付を停止します。 B
状態確認 cscstatus HCSCサーバ,標準受付,およびHCSCコンポーネントの状態を表示します C
稼働確認 cscresinfo HCSCサーバのリソースの稼働情報を表示します。 C
汎用 cscutil 次に示す操作をします。
  • HCSCサーバの起動と停止
  • HCSCコンポーネントの開始と停止
  • 標準受付の開始と停止
  • 連携受付の開始と停止
  • HCSCサーバ間連携の開始と停止
  • HCSCサーバセットアップ情報,HCSCサーバ情報,およびHCSCサーバ間連携情報の取得
  • HCSCコンポーネントの情報取得
D
cscpiselect 指定された条件に従ってビジネスプロセス情報を検索しCSVまたはTSV形式で出力します。 C
cscpidelete 指定された条件に従ってビジネスプロセスの実行履歴を削除します。 C
cscpireexec 指定された条件に従って実行中のビジネスプロセスを再実行します。 C
cscapputil HCSCサーバが管理しているアプリケーションを操作します。 C
ツール バージョンアップ cscenvupdate 指定した実行環境のHCSCサーバをバージョンアップします。 A
実行環境 実行履歴管理 csmdeletehistory 電文の実行履歴情報テーブル中のレコードを削除します。 C
情報表示 csmlshistory 電文の実行履歴の情報を表示します。 C
csmlslocation 配備したサービスアダプタまたはビジネスプロセスの情報を表示します。 C
csmlsreception 配備したユーザ定義受付の情報を表示します。 C
csmlsstate HCSCサーバの状態および設定情報の一覧を表示します。 C

(凡例)
A:リポジトリ更新コマンド(実行時にリポジトリが更新されるコマンド)です。
B:サーバ更新コマンド(実行時にHCSCサーバの情報または状態が更新されるコマンド)です。
C:参照コマンド(実行時に情報を参照するだけのコマンド)です。HCSCサーバやリポジトリは更新されません。
D:オプションによって,サーバ更新コマンドか参照コマンドかが異なります。

コマンドの同時実行について

コマンドを実行するときに,ほかの操作が実行中の場合,コマンドが実行できない場合があります。ほかの操作を実行中の場合にコマンドが実行できるかどうかを次の表に示します。

表10-2 ほかの操作が実行中のコマンドの実行可否

実行するコマンド 現在実行中の操作,または現在の状態
サーバ更新コマンド リポジトリ更新コマンド実行中 サーバ更新コマンド実行中 参照コマンド実行中 画面へログインしている状態 画面からの操作中(更新系)
リポジトリ更新コマンド × × × × ×
サーバ更新コマンド × × ×
参照コマンド × × ×

(凡例)
○:コマンドが実行できます。
×:コマンドは実行できません。

cscutilコマンドには,サーバ更新コマンドの機能(HCSCサーバの起動,停止など)と,参照コマンドの機能(HCSCサーバ情報の取得など)があります。


ほかの操作が実行中の場合にcscutilコマンドを実行するときは,実行する機能(オプションの指定)によって,実行の可否が異なります。