Cosminexus サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド

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7.3.1 Cosminexus サービスプラットフォームが出力するログやトレースの取得方法

Cosminexus サービスプラットフォームが出力するメッセージログ,トレース,および各種情報の取得方法について説明します。Cosminexus サービスプラットフォームが出力する障害情報の種類については,「7.4 障害情報の種類」を参照してください。

<この項の構成>
(1) メッセージログの取得方法
(2) リクエストトレースの取得方法
(3) 性能解析トレースの取得方法
(4) そのほかの定義情報の取得方法
(5) 保守情報の取得方法

(1) メッセージログの取得方法

メッセージログは必ず出力されます。

なお,メッセージログを出力するファイルのサイズ,および面数は,必要に応じて変更できます。メッセージログの詳細については,「7.4.1 メッセージログ」を参照してください。

(a) HCSC-Managerのログ

HCSC-Manager定義ファイルで次のパラメタを指定します。

HCSC-Manager定義ファイルの詳細については,「9. 定義ファイル」の「HCSC-Manager定義ファイル」を参照してください。

(b) Cosminexusの統合メッセージログ

統合メッセージログは,manager.cfg(Managerログ設定ファイル)でファイルのサイズ,および面数を指定します。manager.cfgの詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」を参照してください。

(c) CosminexusのJ2EEサーバの稼働ログ

J2EEサーバの稼働ログは,usrconf.properties(J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル)でファイルのサイズ,および面数を指定します。usrconf.propertiesの詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」を参照してください。

(2) リクエストトレースの取得方法

リクエストトレースを取得する際には,HCSCサーバランタイム定義ファイルの次のプロパティで採取の有無を指定します。

また,出力先パスやファイルのサイズ,およびファイル面数を変更できます。

リクエストトレースの詳細については,「7.4.2 リクエストトレース」を参照してください。

(3) 性能解析トレースの取得方法

性能解析トレースファイルの取得方法および出力先は,Cosminexus全体で共通です。性能解析トレースの詳細については,「7.4.3 性能解析トレース」を参照してください。また,性能解析トレースファイルの取得方法および出力先については,マニュアル「Cosminexus システム運用ガイド」を参照してください。

(4) そのほかの定義情報の取得方法

障害を調査するためにCosminexusサービスプラットフォームに設定した定義が必要になる場合があります。Cosminexus サービスプラットフォームの定義ファイルを次の表に示します。定義の詳細については,「9. 定義ファイル」を参照してください。

表7-4 Cosminexus サービスプラットフォームの定義ファイル

定義ファイル 説明
HCSCサーバ構成定義ファイル HCSCサーバの環境作成で,HCSCサーバのセットアップコマンドに指定したファイル
HCSCサーバセットアップ定義ファイル
HCSCサーバランタイム定義ファイル HCSCサーバランタイムの定義コマンドに指定したファイル
HCSC-Manager定義ファイル <Cosminexusインストールディレクトリ>\CSC\config\manager\cscmng.propertiesに指定したファイル
HCSC-Managerコマンド共通定義ファイル <Cosminexusインストールディレクトリ>\CSC\config\manager\csccmd.propertiesに指定したファイル
HCSC-Messagingコマンド共通定義ファイル <Cosminexusインストールディレクトリ>\CSC\config\msg\cmdconf.batに指定したファイル
サービス情報変更定義ファイル サービス情報の管理コマンドの-getfileパラメタに指定したファイル
ユーザ定義受付ランタイム定義ファイル HCSCコンポーネントの定義コマンドの-propfileパラメタに指定したファイル
SOAP Fault動作定義ファイル ランタイム定義ファイルのsoapfault-targetnamespace-filepathプロパティに指定したファイル

(5) 保守情報の取得方法

システム管理者または保守員に連絡するときに必要な保守情報の取得方法を説明します。保守用ログおよびトレースについては,「7.4.4 保守用ログおよびトレース」を参照してください。

(a) 例外ログ

例外ログは必ず出力されます。なお,出力されるファイルのサイズ,および面数は,変更できます。

(b) メンテナンスログ

メンテナンスログは必ず出力されます。メンテナンスログは,出力されるファイルのサイズ,および面数を変更できます。

HCSC-Manager定義ファイルの次のパラメタを指定します。

HCSC-Manager定義ファイルの詳細については,「9. 定義ファイル」の「HCSC-Manager定義ファイル」を参照してください。

(c) インストールログ

必ず出力されます。

(d) メソッドトレース

メソッドトレースは必ず出力されます。メソッドトレースは,出力される出力先やファイルのサイズ,面数,および出力レベルを決める必要があります。HCSCサーバランタイム定義ファイルの次のプロパティを指定します。

HCSCサーバランタイム定義ファイルの次のプロパティを指定します。

HCSCサーバランタイム定義ファイルの詳細については,「9. 定義ファイル」の「HCSCサーバランタイム定義ファイル」を参照してください。

(e) 保守情報

障害を調査するために必要となる保守情報を次の表に示します。

表7-5 保守情報

保守情報 対象データの出力先
HCSCサーバリポジトリ情報 <Cosminexusインストールディレクトリ>\CSC\repository配下のすべてのファイルおよびディレクトリ
HCSC-Managerの保守情報 <Cosminexusインストールディレクトリ>\CSC\config\manager配下のすべてのファイルおよびディレクトリ
HCSCサーバ保持情報 <Cosminexusインストールディレクトリ>\CSC\spool配下のすべてのファイルおよびディレクトリ
<Cosminexusインストールディレクトリ>\CSC\system配下のすべてのファイルおよびディレクトリ
HCSCサーバセットアップ定義ファイルのhcscserver-data-filepathプロパティで指定したフォルダ配下のすべてのファイルおよびディレクトリ(hcscserver-data-filepathプロパティを指定しなかった場合は,<Cosminexusインストールディレクトリ>\CSC\spool\msg\配下のすべてのファイルおよびディレクトリ)

注※ データベースを使用しない構成でHCSCサーバをセットアップした場合に必要となります。