Cosminexus サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド

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5.2.36 HCSCサーバを停止する

HCSCサーバの停止の前提条件と停止方法について次に説明します。

<この項の構成>
(1) 前提条件
(2) 停止方法

(1) 前提条件

HCSCサーバを停止するには,次の条件を満たす必要があります。

標準受付および連携受付の状態の確認方法については,「5.2.17 HCSCサーバの情報を確認する」を,ユーザ定義受付の状態の確認方法については,「5.2.22 ユーザ定義受付の情報を確認する」を参照してください。

なお,コマンドを利用してHCSCサーバを停止する場合,強制停止を実行できます。強制停止を実行すると,ほかのコマンドの実行中や,内部エラーが発生した場合でも強制的にHCSCサーバを停止できます。また,ユーザ定義受付,標準受付,および連携受付が起動していてもHCSCサーバを停止できます。

(2) 停止方法

HCSCサーバを停止する方法を次に示します。

(a) 画面の場合

運用環境の画面を利用してHCSCサーバを停止する手順を次に示します。

  1. ツリービュー上で,停止するHCSCサーバをダブルクリックします。
    選択したHCSCサーバの情報がエディタエリアに表示されます。
  2. エディタエリアで[稼働運用]タブを選択します。
    稼働運用ページに,手順1で選択したHCSCサーバの稼働運用に関する情報が表示されます。
    HCSCサーバの稼働運用ページの詳細については,「8.4 稼働運用ページ」を参照してください。
  3. 稼働運用ページに表示された内容を確認し,「HCSCサーバ」の[停止]ボタンをクリックします。
    HCSCサーバの停止を確認するダイアログが表示されます。
  4. ダイアログに表示された内容を確認し,[OK]ボタンをクリックします。
    HCSCサーバの停止処理が開始されます。停止処理中のログはコンソールビューに出力されます。
    [キャンセル]ボタンをクリックした場合は,停止処理を実行しないで稼働運用ページに戻ります。
    HCSCサーバの停止処理が完了すると,実行結果を示すダイアログが表示されます。
  5. 実行結果を示すダイアログを確認します。
    停止処理が成功した場合
    [OK]ボタンをクリックして,稼働運用ページに戻ります。
    稼働運用ページでは,HCSCサーバの稼働状態が「停止状態」になります。また,[停止]ボタンが非活性化し,[起動]ボタンが活性化します。
    停止処理が失敗した場合
    ダイアログにエラーの内容が表示されます。詳細情報に表示されるメッセージIDを参照して対処してください。
(b) コマンドの場合

HCSCサーバを停止するには,運用環境でcscsvstopコマンドまたはcscutilコマンドを実行します。クラスタ内のHCSCサーバを一括して停止する場合,または論理サーバを停止する場合は,cscsvstopコマンドを実行します。

cscsvstopコマンドおよびcscutilコマンドは,次の場合に使用します。

cscsvstopコマンドの場合
運用環境でcscsvstopコマンドを実行します。
cscsvstopコマンドの詳細については,「10. コマンド」の「cscsvstop(HCSCサーバの停止)」を参照してください。
cscsvstopコマンドの実行形式を次に示します。
クラスタ内のHCSCサーバを一括して停止する場合
クラスタ名を指定して実行します。
 
cscsvstop -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -cluster <クラスタ名>
 
クラスタ内のHCSCサーバの停止と同時に論理サーバを停止する場合は,-systemオプションを指定します。ただし,HCSC-Manager定義ファイルに論理サーバを登録している必要があります。論理サーバの登録の詳細については,「5.2.1(1) 運用する前の準備」を参照してください。
 
cscsvstop -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -cluster <クラスタ名> -system
 
また,HCSCサーバは停止しないで指定した論理サーバだけを停止する場合は,-logicalオプションを指定します。
 
cscsvstop -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -cluster <クラスタ名> -logical <論理サーバ名>
 
それぞれのHCSCサーバを個別に停止する場合
HCSCサーバ名を指定して実行します。
 
cscsvstop -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <HCSCサーバ名>
 
HCSCサーバの停止と同時に論理サーバを停止する場合は,-systemオプションを指定します。
 
cscsvstop -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <HCSCサーバ名> -system
 
また,HCSCサーバは停止しないで指定した論理サーバだけを停止する場合は,-logicalオプションを指定します。
 
cscsvstop -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <HCSCサーバ名> -logical <論理サーバ名>
 

 

cscutilコマンドの場合
運用環境でcscutilコマンドを実行します。-targetオプションにserverを,また-operationオプションにstopを指定します。
cscutilコマンドの詳細については,「10. コマンド」の「cscutil(各種操作)」を参照してください。
cscutilコマンドの実行形式は,プロパティ定義ファイルを使用するかどうかによって異なります。
プロパティ定義ファイルを使用しない場合
-propsオプションにHCSCサーバ名,J2EEサーバ名および停止フラグを指定します。
 
cscutil -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -mng <Cosminexus Manager名> -target server -operation stop -props "CSCSrvName=<HCSCサーバ名>, J2EESrvName=<J2EEサーバ名>, ForceFlag=<停止フラグ>"
 
cscutilコマンドに指定するCosminexus Manager名,HCSCサーバ名およびJ2EEサーバ名は,cscreplsコマンドで確認できます。cscreplsコマンドの詳細については,「10. コマンド」の「cscrepls(リポジトリ情報の表示)」を参照してください。
また,停止フラグには,通常停止または強制停止のどちらを実行するか指定します。停止フラグには,次のどれかを指定してください。
  • 通常停止:false
  • 強制停止:true
プロパティ定義ファイルを使用する場合
-propfileオプションにプロパティ定義ファイル名を指定します。プロパティ定義ファイルは,J2SEのプロパティファイル形式であらかじめ作成しておく必要があります。
 
cscutil -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -mng <Cosminexus Manager名> -target server -operation stop -propfile <プロパティ定義ファイル名>