Cosminexus サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド

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5.2.10 連携を開始する

連携の開始の前提条件と開始方法について次に説明します。

<この項の構成>
(1) 前提条件
(2) 開始方法

(1) 前提条件

連携を開始するには,次の条件を満たす必要があります。

(2) 開始方法

連携を開始する方法を次に示します。

注意
連携を開始する場合,連携対象の一方から開始処理を実施すると双方向の連携が開始されます。
(a) 画面の場合

運用環境の画面を利用して連携を開始する手順を次に示します。

  1. ツリービュー上で,連携を開始するHCSCサーバをダブルクリックします。
    ダブルクリックしたHCSCサーバの情報がエディタエリアに表示されます。
  2. エディタエリアで[稼働運用]タブを選択します。
    稼働運用ページに,手順1で選択したHCSCサーバの連携に関する情報が表示されます。
    HCSCサーバの稼働運用ページの詳細については,「8.4 稼働運用ページ」を参照してください。
  3. 稼働運用ページ内の[サーバ間連携]タブを選択します。
  4. 連携表示テーブルから開始するサーバ間連携を選択し,「サーバ間連携」の[開始]ボタンをクリックします。
    連携の開始を確認するダイアログが表示されます。
  5. ダイアログに表示された内容を確認し,[OK]ボタンをクリックします。
    連携の開始処理が開始されます。開始処理中のログはコンソールビューに出力されます。
    [キャンセル]ボタンをクリックした場合は,開始処理を実行しないで稼働運用ページに戻ります。
    連携の開始処理が完了すると,実行結果を示すダイアログが表示されます。
  6. 実行結果を示すダイアログを確認します。
    開始処理が成功した場合
    [OK]ボタンをクリックして,稼働運用ページに戻ります。
    稼働運用ページでは,連携の状態が「連携開始状態」になります。また,[開始]ボタンが非活性化し,[停止]ボタンが活性化します。
    開始処理が失敗した場合
    ダイアログにエラーの内容が表示されます。詳細情報に表示されるメッセージIDを参照して対処してください。
(b) コマンドの場合

連携を開始するには,運用環境でcscutilコマンドを実行します。-targetオプションにconnectを,また-operationオプションにstartを指定します。

cscutilコマンドの詳細については,「10. コマンド」の「cscutil(各種操作)」を参照してください。

cscutilコマンドの実行形式は,プロパティ定義ファイルを使用するかどうかによって異なります。

プロパティ定義ファイルを使用しない場合
-propsオプションに連携元HCSCサーバ名および連携先クラスタ名を指定します。
 
cscutil -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -mng <Cosminexus Manager名> -target connect -operation start -props "CSCSrvName=<連携元HCSCサーバ名>, ConnectClusterName=<連携先クラスタ名>"
 
cscutilコマンドに指定するCosminexus Manager名,連携元HCSCサーバ名および連携先クラスタ名は,cscreplsコマンドで確認できます。cscreplsコマンドの詳細については,「10. コマンド」の「cscrepls(リポジトリ情報の表示)」を参照してください。

プロパティ定義ファイルを使用する場合
-propfileオプションにプロパティ定義ファイル名を指定します。プロパティ定義ファイルは,J2SEのプロパティファイル形式であらかじめ作成しておく必要があります。
 
cscutil -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -mng <Cosminexus Manager名> -target connect -operation start -propfile <プロパティ定義ファイル名>