Hitachi Web Server

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付録I.5 GUIサーバ管理機能の操作

GUIサーバ管理機能の画面操作について説明します。

<この項の構成>
(1) メニュー画面
(2) GUI画面からファイルを編集する
(3) GUI画面からディレクティブ毎に編集する
(4) GUI画面からhttpsd.confファイルのバックアップファイルを管理する
(5) GUI画面からWebサーバを操作する
(6) GUI画面からadminサーバを停止する

(1) メニュー画面

メニュー画面からコンフィグファイルの編集と管理,又はサーバの操作ができます。この画面から「ファイルの編集」,又は「ディレクティブ毎の編集」を選択すると,backupディレクトリ内に,標準ではhttpsd.conf.tmpというファイル名 の作業用ファイルを作成します。backupディレクトリはhttpsd.confファイルが格納されているディレクトリの下に作成されます。作業用ファイルはhttpsd.confファイルのコピーであり,その後の編集は作業用ファイルに対して実行します。作業用ファイルの内容をhttpsd.confファイルに反映するには,編集後に表示される「更新」を押してください。backupディレクトリ内に作成する作業用ファイルは,adminサーバを終了しても削除しません。adminサーバ起動時に作業用ファイルがある場合,コンフィグファイルの編集は作業用ファイルが対象になります。作業用ファイルを無効にしたい場合は,「バックアップファイルの管理」機能で,該当する作業用ファイルを削除してください。メニュー画面を図I-2に示します(Windows版の場合,「プロセス再起動」ボタンは表示されません)。

注※ UNIX版では,HWSConfigFileディレクティブで指定したコンフィグファイル名.tmp。Windows版では,Webサーバのサービス登録時に指定したコンフィグファイル名.tmp。

図I-2 メニュー画面

[図データ]

(2) GUI画面からファイルを編集する

メニュー画面から「ファイルの編集」を選択すると,下のフレームにコンフィグファイルの内容が表示されます。この画面からコンフィグファイルを変更できます。

操作時にファイル入出力エラーが発生した場合は,エラー理由が表示されます。「ファイルの編集」画面を次に示します(Windows版の場合,「プロセス再起動」ボタンは表示されません)。

図I-3 「ファイルの編集」画面

[図データ]

「OK」を選択すると作業用ファイルが更新されます。作業用ファイルが更新されたかどうかを知らせるメッセージが表示されます。

「リセット」を選択すると,作業用ファイルは更新されません。「ファイルの編集」編集結果メッセージを次に示します(Windows版の場合,「プロセス再起動」ボタンは表示されません)。

図I-4 「ファイルの編集」編集結果メッセージ

[図データ]

「前画面」を選択するとファイルの編集画面に戻ります。

「更新」を選択すると,作業用ファイルの内容をコンフィグファイルへ反映し,コンフィグファイルが更新されたかどうかを知らせるメッセージが表示されます。

「文法チェック」を選択すると,作業用ファイルの文法チェックができます。文法チェック結果は別ウィンドウに表示されます。

「ファイルの編集」更新結果メッセージを図I-5に(Windows版の場合,「プロセス再起動」ボタンは表示されません),「文法チェック」結果メッセージを図I-6に示します。

図I-5 「ファイルの編集」更新結果メッセージ

[図データ]

図I-6 「文法チェック」結果メッセージ

[図データ]

(3) GUI画面からディレクティブ毎に編集する

(a) 基本操作

メニュー画面から「ディレクティブ毎の編集」を選択すると,左下のフレームにブロック選択画面が表示されます。各ブロック内だけに有効なディレクティブを定義できます。

ブロック選択画面から編集するブロックを選択すると,編集するカテゴリ一覧を表示します。ここで表示するカテゴリは「6.1.1 ディレクティブ一覧」の表6-1の設定内容と同じ分類になっています。

カテゴリの一覧から編集するカテゴリを選択すると,指定できるディレクティブ一覧を表示します。

編集できるディレクティブは,次に示す設定内容に含まれるものです。設定内容は,「6.1.1 ディレクティブ一覧」の表6-1の設定内容と同じです。そのほかのディレクティブの編集方法については,「(2) GUI画面からファイルを編集する」を参照してください。

ディレクティブの一覧から編集するディレクティブを選択すると,右下のフレームに選択したディレクティブの編集画面が表示されます。

ディレクティブが既に定義されている場合,ディレクティブ名の左側のチェックボックスがチェックされています。

ディレクティブの定義を削除する場合は,チェックボックスのチェックを外してください。また,ディレクティブを定義する場合は,ディレクティブ値の設定と同時にチェックボックスをチェックしてください。

ディレクティブ名をクリックすると,そのディレクティブに対応したマニュアル記述画面を表示します。

操作時にファイル入出力エラーが発生した場合は,エラー理由が表示されます。

ディレクティブの編集画面詳細を次に示します(Windows版の場合,「プロセス再起動」ボタンは表示されません)。

図I-7 ディレクティブの編集画面詳細

[図データ]

複数指定できるディレクティブの場合,「追加」ボタンが表示されます。追加する場合は「追加」を選択して入力行を追加します。そして,チェックボックスをチェックして値を設定してください。削除する場合は,チェックボックスのチェックを外してください。複数指定できるディレクティブの編集画面詳細を次に示します(Windows版の場合,「プロセス再起動」ボタンは表示されません)。

図I-8 複数指定できるディレクティブの編集画面詳細

[図データ]

編集を終了後,「OK」を選択すると作業用ファイルが更新され,作業用ファイルが更新されたかどうかを知らせるメッセージが表示されます。

「リセット」を選択すると,作業用ファイルは更新されないで初期設定状態に戻ります。

ディレクティブの編集結果メッセージを次に示します(Windows版の場合,「プロセス再起動」ボタンは表示されません)。

図I-9 ディレクティブの編集結果メッセージ

[図データ]

「前画面」,「更新」,及び「文法チェック」ボタンは,「(2) GUI画面からファイルを編集する」で記述したボタンと同じ動作をします。

(b) SSL関連ディレクティブの編集画面

一部のSSL関連ディレクティブの編集画面は,ほかのディレクティブの編集画面と異なります。編集画面が異なるSSL関連ディレクティブの編集画面詳細を,図I-10及び図I-11に示します(Windows版の場合,「プロセス再起動」ボタンは表示されません)。

図I-10 編集画面が異なるSSL関連ディレクティブの編集画面詳細1

[図データ]

図I-11 編集画面が異なるSSL関連ディレクティブの編集画面詳細2

[図データ]

SSLEnableディレクティブとSSLDisableディレクティブは,どちらか一方だけを定義できます(図I-10参照)。ディレクティブが既に定義されている場合,ディレクティブ名の左側のチェックボックスがチェックされています。また,定義されているディレクティブがリストボックスに表示されます。

ディレクティブの定義を削除する場合は,チェックボックスのチェックを外してください。ディレクティブを定義する場合は,ディレクティブ名をリストボックスから選択し,チェックボックスをチェックしてください。

SSLRequireSSLディレクティブとSSLDenySSLディレクティブについても,同じ操作で編集します。

次に示すディレクティブは,ディレクティブの値にチェックボックスが付いています。

ディレクティブの定義を削除する場合は,すべてのチェックボックスのチェックを外してください。ディレクティブを定義する場合は,チェックボックスをチェックしてください。SSLRequireCipherディレクティブとSSLBanCipherディレクティブが複数行指定されている場合は,各行の指定値をまとめて表示します。

(c) LDAPRequireディレクティブの編集画面

LDAPRequireディレクティブの編集画面は,ほかのディレクティブ編集画面と異なります。LDAPRequireディレクティブの編集画面詳細を次に示します(Windows版の場合,「プロセス再起動」ボタンは表示されません)。

図I-12 LDAPRequireディレクティブの編集画面詳細

[図データ]

右下フレームの上部のLDAPRequire検索フィルタ作成補助機能を使用する場合の手順を示します。

  1. LDAPRequire検索フィルタ作成補助機能を使用して条件式を作成します。
  2. 「下のエリアへ出力」を選択して下部のエリアに出力し,確認します。
  3. 「OK」を選択すると,作業用ファイルが更新されます。

以降の手順は,ほかのディレクティブの編集と同じです。

また,下部のエリアで直接編集することもできます。

LDAPRequire検索フィルタ作成補助機能の左端のリストボックスには,LDAPAttributeディレクティブで設定した属性とコメントが一覧表示されます。

LDAP検索フィルタの作成補助機能を使用する場合の画面を図I-13に,LDAPRequire検索フィルタ使用結果画面を図I-14に示します(Windows版の場合,「プロセス再起動」ボタンは表示されません)。

図I-13 LDAP検索フィルタの作成補助機能を使用する場合

[図データ]

図I-14 LDAPRequire検索フィルタ使用結果画面

[図データ]

検索フィルタ作成補助機能で複数の条件式をAnd,又はOrで連結したい場合は「条件式を追加(And)」,又は「条件式を追加(Or)」を選択します。追加した条件を削除したい場合は,「最後の条件式を削除」を選択します。

複数の検索フィルタを指定する場合の例を次に示します(Windows版の場合,「プロセス再起動」ボタンは表示されません)。

図I-15 複数の検索フィルタを指定する場合

[図データ]

すべての編集を終了後,「OK」を選択すると作業用ファイルが更新されます。

以降の手順は,ほかのディレクティブの編集と同じです。

(d) ディレクトリ・ファイル名選択機能

ディレクティブの編集行に「...」ボタンが表示されているものがあります(図I-16参照)。「...」ボタンはディレクトリ名やファイル名を指定する場合に有効です。「...」ボタンを選択すると別ウィンドウが開かれ,サーバのディレクトリ・ファイル名一覧が表示されます。一覧画面からディレクトリ・ファイル名を選択できます。ディレクトリ・ファイル名の選択画面詳細を図I-17に示します。

図I-16 ディレクトリ・ファイル名選択機能による値の設定前画面

[図データ]

図I-17 ディレクトリ・ファイル名の選択画面詳細

[図データ]

図I-16の「...」ボタンの左にあるテキストエリアの内容をディレクトリ・ファイル名として,初期画面が表示されます。ディレクトリ・ファイル名が相対パスの場合は,ServerRootディレクティブ指定値を付けて表示されます。ディレクトリ・ファイル名がないなどの理由で一覧を表示できない場合は,エラー理由が表示されます。

ディレクトリ・ファイル名選択画面詳細の1.〜12.について,内容を次に示します。

  1. クリックすると,ルートディレクトリの一覧を表示します。Windows版の場合,Hitachi Web Serverをインストールしているドライブの先頭ディレクトリの一覧を表示します。
  2. クリックすると,ServerRootディレクティブ指定値のディレクトリ一覧を表示します。
  3. 現在のディレクトリ名を表示します。
  4. クリックすると,名前による並べ替えができます。クリックするたびに昇順,降順を切り替えます。
  5. クリックすると,最終更新日時による並べ替えができます。クリックするたびに昇順,降順を切り替えます。
  6. ファイルサイズを表示します。ただし,ディレクトリのサイズは表示しません。クリックすると,ファイルサイズによる並べ替えができます。クリックするたびに昇順,降順を切り替えます。
  7. クリックすると,現在表示中のディレクトリの親ディレクトリへ移動します。
  8. ディレクトリの一覧を表示します。ディレクトリ名をクリックすると,そのディレクトリ一覧を表示します。
  9. 上フレームでクリックした値が入力されます。直接入力もできます。
  10. 11.の「OK」を選択したときに有効になります。チェックボックスをチェックしている場合,9.の値をServerRootディレクティブ指定値からの相対パス形式で設定します。
  11. 9.の値を「...」ボタンの左にあるテキストエリアに設定します。ディレクトリ・ファイル名選択機能による値の設定後画面を図I-18に示します。
  12. ディレクトリ・ファイル名選択画面をキャンセルします。

    図I-18 ディレクトリ・ファイル名選択機能による値の設定後画面

    [図データ]

(e) 注意事項

(4) GUI画面からhttpsd.confファイルのバックアップファイルを管理する

メニュー画面から「バックアップファイルの管理」を選択すると,バックアップファイルがある場合は下のフレームにバックアップファイルの管理画面(図I-19)が表示されます(Windows版の場合,「プロセス再起動」ボタンは表示されません)。

「ファイルの編集」と「ディレクティブ毎の編集」機能から「更新」を選択するたびにbackupディレクトリ内にバックアップファイルが作成されます。このバックアップファイル数の上限値はMaxBackupConfigsディレクティブで指定できます。ただし,作業用ファイルはこの数に含まれません。

「表示」を選択するとバックアップファイルの内容を参照できます。「削除」はそのファイルを削除します。

操作時にファイル入出力エラーが発生した場合は,エラー理由が表示されます。

図I-19 バックアップファイルの管理画面

[図データ]

バックアップファイルの管理画面の「削除」を選択すると,削除確認ウィンドウが表示されます。「OK」を選択し,削除が成功した場合,バックファイル管理画面が再表示されます。

バックアップファイルの管理画面の「表示」を選択すると,選択したバックアップファイルの内容を表示します。バックアップファイルの表示画面を次に示します(Windows版の場合,「プロセス再起動」ボタンは表示されません)。

図I-20 バックアップファイルの表示画面

[図データ]

バックアップファイルの表示画面の「リストア」を選択すると,リストアできたかどうかを知らせるメッセージが表示されます。

「リストア」を選択すると,バックアップファイルをhttpsd.confファイルに反映します。同時に作業用ファイルを削除します。

この画面からバックアップファイルの内容を変更した後で,リストアはできません。

(5) GUI画面からWebサーバを操作する

メニュー画面からWebサーバの起動や停止ができます。

Webサーバを起動,停止及び再起動する場合には,httpsd.confファイルを使用します。作業用ファイルではありません。Webサーバ停止時のGUIメニュー画面を図I-21に,Webサーバ稼働時のGUIメニュー画面を図I-22に示します。

図I-21 Webサーバ停止時のGUIメニュー画面

[図データ]

図I-22 Webサーバ稼働時のGUIメニュー画面

[図データ]

  1. ここをクリックすると,Webサーバを停止します。
  2. ここをクリックすると,Webサーバを再起動(restart)します。
  3. ここをクリックすると,Webサーバのプロセスを再起動(graceful)します(Windows版の場合,「プロセス再起動」ボタンは表示されません)。

各ボタンを選択すると,操作確認ウィンドウが表示されます。「OK」を選択すると,起動,停止,又は再起動処理を始め,Webサーバのエラーログ内容などのメッセージが表示されます。ただし,WebサーバのErrorLogディレクティブにパイプを指定している場合は,エラーログ内容は表示されません。メッセージの表示例を次に示します(Windows版の場合,「プロセス再起動」ボタンは表示されません)。

図I-23 Webサーバの操作結果メッセージ

[図データ]

Webサーバで,暗号化した秘密鍵を用いてSSLを利用する場合,GUI画面からパスワードの入力はできません。この場合,SSLCertificateKeyPasswordディレクティブを記述して,サーバ起動時のパスワード入力を省略してください。サーバ起動時のパスワード入力の省略については,「5.4 パスワード付きサーバ秘密鍵の使用」を参照してください。

(6) GUI画面からadminサーバを停止する

adminサーバのGUIのメニュー画面(図I-24)からadminサーバを停止できます(Windows版の場合,「プロセス再起動」ボタンは表示されません)。

adminサーバの「停止」を選択した場合,図I-25に示すメッセージが表示されます。

図I-24 adminサーバの停止

[図データ]

図I-25 adminサーバ停止メッセージ

[図データ]