Hitachi Web Server

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付録I.6 adminサーバ用ディレクティブの詳細

ここでは,admin.confファイルだけに指定できるディレクティブ,及びWebサーバのコンフィグファイルに指定した場合とadmin.confファイルに指定した場合とで意味が異なるディレクティブについて説明します。

admin.confファイルに指定できるそのほかのディレクティブについては,「6.1.1 ディレクティブ一覧」を参照してください。

<この項の構成>
(1) DocumentRoot ディレクトリ名
(2) HWSAdminServiceName サービス名 
(3) HWSConfigFile ファイル名 
(4) HWSServiceName サービス名 
(5) LDAPAttribute 属性〔:コメント〕 〔属性〔:コメント〕…〕
(6) MaxBackupConfigs ファイル数
(7) MaxClients 接続数 
(8) PidFile ファイル名
(9) Port ポート番号
(10) ServerName サーバ名〔:ポート番号〕
(11) ServerRoot ディレクトリ名
(12) ServerSignature {On|Off|Email}
(13) ServerTokens {Minimal|OS|Full|ProductOnly}

(1) DocumentRoot ディレクトリ名

〜《/opt/hitachi/httpsd》 (UNIX版)

(a) 内容

WebサーバのHTMLマニュアルを格納するmanualディレクトリに対するルートディレクトリを絶対パスで指定します。ディレクトリ名の終端には/(スラント)を記述しないでください。ディレクトリ名は,絶対パスで指定してください。

(2) HWSAdminServiceName サービス名 [図データ]

〜《"Hitachi Web Server Administration"》

(a) 内容

adminサーバのサービス名を指定します。

(b) 指定例
HWSAdminServiceName "Hitachi Web Server Administration"

(3) HWSConfigFile ファイル名 [図データ]

〜《/opt/hitachi/httpsd/conf/httpsd.conf》

(a) 内容

Webサーバのコンフィグファイル名を絶対パスで指定します。

(b) 指定例
HWSConfigFile "/opt/hitachi/httpsd/conf/httpsd.conf"

(4) HWSServiceName サービス名 [図データ]

〜《"Hitachi Web Server"》

(a) 内容

adminサーバから起動,停止,及び再起動をするWebサーバのサービス名を指定します。

(b) 指定例
HWSServiceName "Hitachi Web Server"

(5) LDAPAttribute 属性〔:コメント〕 〔属性〔:コメント〕…〕

(a) 内容

GUIサーバ管理機能のLDAPRequireディレクティブの編集画面で,LDAP検索フィルタ作成時に使用する属性(左辺値)を指定します。コメントには属性の意味を記述できます。

(b) 指定例
LDAPAttribute cn:username telephonenumber

(6) MaxBackupConfigs ファイル数

〜((1−256))《256》

(a) 内容

GUIサーバ管理機能でディレクティブ編集時にバックアップを取るコンフィグファイル数の上限値を指定します。

(b) 指定例
MaxBackupConfigs 100

(7) MaxClients 接続数 [図データ]

〜((1−1024))《1024》

(a) 内容

同時に接続できるクライアントの最大数を指定します。詳細は「6.2.6(1) MaxClients 接続数」を参照してください。

adminサーバはサーバ管理者専用サーバのため,多数のプロセスは不要です。10前後の値の指定を推奨します。

(b) 指定例
MaxClients 10

(8) PidFile ファイル名

〜《logs/httpd.pid》

(a) 内容

adminサーバの制御プロセスを格納するファイル名を指定します。ファイル名には,絶対パス,又はServerRootディレクティブの指定値からの相対パスが指定できます。

(9) Port ポート番号

〜((1−65535))《50012》

(a) 内容

Webブラウザからの要求を受け付けるサーバのポート番号を指定します。

(10) ServerName サーバ名〔:ポート番号〕

(a) 内容

adminサーバのサーバ名及びポート番号を指定します。ポート番号を省略した場合は,Portディレクティブ指定値が設定されます。

サーバ名は,FQDN(完全修飾ドメイン名)又はIPアドレスで指定します。このディレクティブの指定は必須です。

(b) 指定例
ServerName admin.example.com

(11) ServerRoot ディレクトリ名

〜《/opt/hitachi/httpsd/admin》 (UNIX版)

〜《インストール先ディレクトリ/admin》 (Windows版)

(a) 内容

adminサーバのルートディレクトリを絶対パスで指定します。GUIサーバ管理機能用画像データを格納しているimageディレクトリのルートディレクトリとして使用します。

(b) 指定例
ServerRoot "C:/Program Files/Hitachi/httpsd/admin"

(12) ServerSignature {On|Off|Email}

(a) 内容

adminサーバが作成するエラーメッセージなどのコンテンツのフッタに署名するかどうかを指定します。

On:ServerTokensディレクティブに従った文字列(Hitachi Web Server Administrationやバージョン番号など),及びServerNameディレクティブ指定値を表示します。

Hitachi Web Server Administration 03-00 at admin.example.com Port 50012

Off:コンテンツのフッタに署名を表示しません。

Email:Onを指定した場合の表示に加えServerAdminディレクティブの指定値をmailtoタグで追加します。

(b) 指定例
ServerSignature On

(13) ServerTokens {Minimal|OS|Full|ProductOnly}

(a) 内容

HTTPレスポンスヘッダのServerヘッダのフォーマットを設定します。それぞれの設定によるServerヘッダの値を次に示します。OS種別には,Unix又はWin32が設定されます。Serverヘッダの値がどのように利用されるかはクライアントの仕様によります。

Minimal:Hitachi Web Server Administration バージョン番号

OS:Hitachi Web Server Administration バージョン番号(OS種別)

Full:Hitachi Web Server Administration バージョン番号(OS種別) 付加PPで設定された情報

ProductOnly:Hitachi Web Server Administration

(b) 指定例
ServerTokens Full