Cosminexus 簡易構築・運用ガイド

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10.1.3 バッチサーバを配置する構成のシステムを構築する流れ

ここでは,「10.1.2 バッチサーバを配置する構成のシステムの構築例」で示すシステムを一括構築する場合の,システム構築の流れについて説明します。

バッチサーバを配置する構成のシステムを一括構築する場合の流れを,次の図に示します。

図10-5 バッチサーバを配置する構成のシステムを一括構築する場合の流れ

[図データ]

図中の1.〜7.について説明します。

  1. インストール
    アプリケーションサーバ,データベースサーバにそれぞれ必要なソフトウェア製品をインストールします。
  2. 初期設定
    • 必要に応じて,OSやデータベースなどのホスティング環境を設定します。
    • アプリケーションサーバでは,環境変数の設定,データベースを使用するための設定,Management Serverの設定および自動起動するための設定,および運用管理エージェントを自動起動するための設定をします。
  3. 構成定義
    簡易構築定義ファイルで,Webシステムの構成を定義します。簡易構築定義ファイルはエディタを使用して作成しますが,テンプレートファイルが用意されているので,構成の基本情報を設定するだけで運用できます。
  4. DB ConnectorのConnector属性ファイルの編集
    DB Connectorを使用する場合,Connector属性ファイルのテンプレートを取得して,編集します。
  5. システムの構築
    システムの構築では,次の二つの内容を実施します。
    • 構成定義で作成した簡易構築定義ファイルの情報を基に,Management Server上にシステムの情報モデルを生成する
    • システムの情報モデルからバッチアプリケーションを実行するシステムを構築する
    システムの構築では,システムの情報モデルの生成から,システムの構築まで,一つのコマンドを使用して一括で実行できます。システムの構成として定義されている,すべてのアプリケーションサーバ上にバッチサーバをセットアップし,各論理サーバの環境を設定します。
  6. システムの開始
    システム内のすべてのサービスユニットを開始します。サービスユニット開始後,リソースアダプタをインポートし,リソースアダプタを開始します。
  7. チューニング
    構築したシステムについて,性能メトリックの相関が適切かどうか多角的に検証し,必要に応じてシステムの構成を変更します。

また,「9.2.3 障害設計」で説明した運用をするためには,次の説明も参照してください。