ここでは,「10.1.2 バッチサーバを配置する構成のシステムの構築例」で示すシステムを一括構築する場合の,システム構築の流れについて説明します。
バッチサーバを配置する構成のシステムを一括構築する場合の流れを,次の図に示します。
図10-5 バッチサーバを配置する構成のシステムを一括構築する場合の流れ
![[図データ]](FIGURE/ZU100500.GIF)
図中の1.〜7.について説明します。
- インストール
アプリケーションサーバ,データベースサーバにそれぞれ必要なソフトウェア製品をインストールします。
- 初期設定
- 必要に応じて,OSやデータベースなどのホスティング環境を設定します。
- アプリケーションサーバでは,環境変数の設定,データベースを使用するための設定,Management Serverの設定および自動起動するための設定,および運用管理エージェントを自動起動するための設定をします。
- 構成定義
簡易構築定義ファイルで,Webシステムの構成を定義します。簡易構築定義ファイルはエディタを使用して作成しますが,テンプレートファイルが用意されているので,構成の基本情報を設定するだけで運用できます。
- DB ConnectorのConnector属性ファイルの編集
DB Connectorを使用する場合,Connector属性ファイルのテンプレートを取得して,編集します。
- システムの構築
システムの構築では,次の二つの内容を実施します。
- 構成定義で作成した簡易構築定義ファイルの情報を基に,Management Server上にシステムの情報モデルを生成する
- システムの情報モデルからバッチアプリケーションを実行するシステムを構築する
システムの構築では,システムの情報モデルの生成から,システムの構築まで,一つのコマンドを使用して一括で実行できます。システムの構成として定義されている,すべてのアプリケーションサーバ上にバッチサーバをセットアップし,各論理サーバの環境を設定します。
- システムの開始
システム内のすべてのサービスユニットを開始します。サービスユニット開始後,リソースアダプタをインポートし,リソースアダプタを開始します。
- チューニング
構築したシステムについて,性能メトリックの相関が適切かどうか多角的に検証し,必要に応じてシステムの構成を変更します。
また,「9.2.3 障害設計」で説明した運用をするためには,次の説明も参照してください。
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