Cosminexus 簡易構築・運用ガイド

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6.12.2 リソースアダプタまたはJ2EEアプリケーションの設定変更を伴う場合のチューニング

リソースアダプタまたはJ2EEアプリケーションの設定変更を伴う場合のチューニングの手順について説明します。リソースアダプタまたはJ2EEアプリケーションの設定変更を伴う場合のチューニングの流れを次の図に示します。

図6-8 リソースアダプタまたはJ2EEアプリケーションの設定変更を伴う場合のチューニングの流れ

[図データ]

参考
サーバ管理コマンドの指定値について

サーバ管理コマンドの引数に指定するサーバ名
サーバ管理コマンドの引数に指定するサーバ名は実サーバ名です。「6.8 システムの構成定義」で,実サーバ名を設定していない場合,実サーバ名は論理サーバ名と同じです。なお,論理サーバ名の設定を省略している場合,論理サーバ名は「cmx_<Webシステム名>_<サービスユニット名>_<種別>_<通番>」となります。論理サーバ名の定義ルールについては,「12.3 コマンドの詳細」の「cmx_build_system」を参照してください。

サーバ管理コマンドを使用する操作
ここで説明する操作のうち,サーバ管理コマンドを使用する操作は,サービスユニットごとに実行します。
なお,ここで示すサーバ管理コマンドの実行例は,すべてサービスユニット1を対象としています。サービスユニット2に対しても,コマンド実行例中の値を次のように読み替えて同じ操作をしてください。
J2EEサーバ名:cmx_MyWebSystem_unit2_J2EE_01
-nameserver指定値:corbaname::192.168.1.12:900
<この項の構成>
(1) パラメタの編集
(2) システム,リソースアダプタおよびJ2EEアプリケーションの設定変更

(1) パラメタの編集

簡易構築定義ファイル(MyWebSystemDef.xml)のパラメタの値を編集して,チューニングを実施します。チューニングできる項目,およびパフォーマンスチューニングの詳細については,マニュアル「Cosminexus システム設計ガイド」のパフォーマンスチューニングに関する説明を参照してください。

(2) システム,リソースアダプタおよびJ2EEアプリケーションの設定変更

cmx_build_systemコマンドを使用して,Management Server上のシステムの情報モデル,リソースアダプタの設定およびJ2EEアプリケーションの設定を変更します。変更した情報モデルを実システムに適用します。

  1. システムが稼働している場合は,システム内のサービスユニットを閉塞します。
    cmx_stop_targetコマンドを使用して,システム内のすべてのサービスユニットを閉塞状態にして,サービスユニットを負荷分散機から切り離します。閉塞状態にするには,-modeオプションに「HOLD」を指定します。
    なお,システムが停止している場合は手順1.から手順3.までの操作は不要です。システムが停止している場合は手順4.から実施してください。
    Windowsの場合
     
    <Cosminexusインストールディレクトリ>\manager\bin\cmx_stop_target -m 192.168.100.100 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd -s MyWebSystem -mode HOLD
     
    UNIXの場合
     
    # /opt/Cosminexus/manager/bin/cmx_stop_target -m 192.168.100.100 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd -s MyWebSystem -mode HOLD
     
  2. J2EEアプリケーションおよびリソースアダプタを停止します。
    • サーバ管理コマンドを使用して,J2EEアプリケーションを停止します。
    • サーバ管理コマンドを使用して,リソースアダプタを停止します。
    Windowsの場合
     
    <Cosminexusインストールディレクトリ>\CC\admin\bin\cjstopapp cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -name MyApp
     
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\admin\bin\cjstoprar cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -resname DB_Connector_for_HiRDB_Type4
     
    UNIXの場合
     
    # /opt/Cosminexus/CC/admin/bin/cjstopapp cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -name MyApp
     
    # /opt/Cosminexus/CC/admin/bin/cjstoprar cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -resname DB_Connector_for_HiRDB_Type4
     
  3. 手順2.をサービスユニット1およびサービスユニット2で実施したあとで,システムを停止します。
    cmx_stop_targetコマンドを使用して,システム内のすべてのサービスユニットを停止状態にします。停止状態にするには,-modeオプションに「ALL」を指定します。
    Windowsの場合
     
    <Cosminexusインストールディレクトリ>\manager\bin\cmx_stop_target -m 192.168.100.100 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd -s MyWebSystem -mode ALL
     
    UNIXの場合
     
    # /opt/Cosminexus/manager/bin/cmx_stop_target -m 192.168.100.100 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd -s MyWebSystem -mode ALL
     
  4. システムの情報モデルを変更して実システムに展開します。
    cmx_build_systemコマンドを使用して,Management Server上のシステムの情報モデルを変更し,変更した情報モデルからシステムを構築します。-fオプションには,パフォーマンスチューニングを実施した簡易構築定義ファイルを指定します。-fオプションで指定したファイルの内容をシステムに反映するには,-changeオプションを指定します。cmx_build_systemコマンドの詳細については,「12.3 コマンドの詳細」を参照してください。
    Windowsの場合
     
    <Cosminexusインストールディレクトリ>\manager\bin\cmx_build_system -f MyWebSystemDef.xml -change -m 192.168.100.100 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd -s MyWebSystem
     
    UNIXの場合
     
    # /opt/Cosminexus/manager/bin/cmx_build_system -f MyWebSystemDef.xml -change -m 192.168.100.100 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd -s MyWebSystem
     
  5. 構成を変更したシステムを負荷分散機からのリクエストの振り分けを抑止した状態で一括起動します。
    cmx_start_targetコマンドを使用して,システム内のすべてのサービスユニットを準備状態にします。準備状態にするには,-modeオプションに「READY」を指定します。
    Windowsの場合
     
    <Cosminexusインストールディレクトリ>\manager\bin\cmx_start_target -m 192.168.100.100 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd -mode READY -s MyWebSystem
     
    UNIXの場合
     
    # /opt/Cosminexus/manager/bin/cmx_start_target -m 192.168.100.100 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd -mode READY -s MyWebSystem
     
  6. リソースアダプタのプロパティを変更します。
    ここでは,サーバ管理コマンドを使用して,次の作業を実施しています。
    • Connector属性ファイルを取得します。
      取得したConnector属性ファイルは必要に応じて編集します。
    • Connector属性ファイルをリソースアダプタに反映します。
    • リソースアダプタを開始します。
    Connector属性ファイルの詳細についてはマニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」を参照してください。
    Windowsの場合
     
    <Cosminexusインストールディレクトリ>\CC\admin\bin\cjgetrarprop cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -resname DB_Connector_for_HiRDB_Type4 -c <任意のディレクトリ>\MyDBConnectorAttr.xml
     
    <Cosminexusインストールディレクトリ>\CC\admin\bin\cjsetrarprop cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -resname DB_Connector_for_HiRDB_Type4 -c <任意のディレクトリ>\MyDBConnectorAttr.xml
     
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\admin\bin\cjstartrar cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -resname DB_Connector_for_HiRDB_Type4
     
    UNIXの場合
     
    # /opt/Cosminexus/CC/admin/bin/cjgetrarprop cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -resname DB_Connector_for_HiRDB_Type4 -c <任意のディレクトリ>/MyDBConnectorAttr.xml
     
    # /opt/Cosminexus/CC/admin/bin/cjsetrarprop cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -resname DB_Connector_for_HiRDB_Type4 -c <任意のディレクトリ>/MyDBConnectorAttr.xml
     
    # /opt/Cosminexus/CC/admin/bin/cjstartrar cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -resname DB_Connector_for_HiRDB_Type4
     
  7. J2EEアプリケーションのプロパティを変更します。
    ここでは,サーバ管理コマンドを使用して,次の作業を実施しています。
    • アプリケーション統合属性ファイルを取得します。
      取得したアプリケーション統合属性ファイルは必要に応じて編集します。
    • アプリケーション統合属性ファイルをJ2EEアプリケーションに反映します。
    • J2EEアプリケーションを開始します。
    アプリケーション統合属性ファイルの詳細についてはマニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」を参照してください。
    Windowsの場合
     
    <Cosminexusインストールディレクトリ>\CC\admin\bin\cjgetappprop cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -name MyApp -type all -c <任意のディレクトリ>\MyAppprop.xml
     
    <Cosminexusインストールディレクトリ>\CC\admin\bin\cjsetappprop cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -name MyApp -type all -c <任意のディレクトリ>\MyAppprop.xml
     
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\admin\bin\cjstartapp cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -name MyApp
     
    UNIXの場合
     
    # /opt/Cosminexus/CC/admin/bin/cjgetappprop cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -name MyApp -type all -c <任意のディレクトリ>/MyAppprop.xml
     
    # /opt/Cosminexus/CC/admin/bin/cjsetappprop cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -name MyApp -type all -c <任意のディレクトリ>/MyAppprop.xml
     
    # /opt/Cosminexus/CC/admin/bin/cjstartapp cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -name MyApp
     
  8. 手順5.から手順6.までをサービスユニット1およびサービスユニット2で実施したあとで,システムを開始します。
    cmx_start_targetコマンドを使用して,システム内のすべてのサービスユニットを稼働状態にします。稼働状態にするには,-modeオプションに「ALL」を指定します。
    Windowsの場合
     
    <Cosminexusインストールディレクトリ>\manager\bin\cmx_start_target -m 192.168.100.100 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd -mode ALL -s MyWebSystem
     
    UNIXの場合
     
    # /opt/Cosminexus/manager/bin/cmx_start_target -m 192.168.100.100 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd -mode ALL -s MyWebSystem