JP1 Version 8 JP1/Script(UNIX(R)用)
機能
指定した回数だけ,一連のステートメントを繰り返します。
形式
For Counter = Start To End 〔Step Step〕 〔Statements〕 〔Exit For〕 〔Statements〕 Next
指定項目
Counter
ループカウンタに使う数値変数を指定します。この変数には,配列やユーザ定義型の要素を指定できません。
Start
Counterの初期値を指定します。
End
Counterの最終値を指定します。
Step
ループを繰り返すごとにCounterに加算される値を指定します。Stepを省略すると,ループを繰り返すごとにCounterに1が加算されます。Counterには正の数,または負の数を指定できます。Stepで指定した値によりループの実行は次のように制御されます。
値 | 実行条件 |
---|---|
正の数または0 | Counter ≦ End |
負の数 | Counter ≧ End |
Statements
ループ内で実行される一連のステートメントを指定します。ForとNextの間にこれらのステートメントを記述します。ここに記述したステートメントは,For...Nextで指定した回数だけ実行されます。Statementsには複数の文を記述できます。複数の文を記述する場合は,文ごとに改行します。
説明
プログラムの実行がループに移り,ループ内の一連のステートメントがすべて実行されると,Stepの値がCounterに加算されます。この時点で終了条件を満たしていない場合は,ループ内のステートメントが再び実行されます。終了条件が満たされると,ループから抜け出してNextステートメントの次のステートメントに制御が移ります。
Exit Forステートメントは,制御構造For...NextとFor...End Forループ内だけで使用できます。Exit Forステートメントを使用すると,指定した回数以外の条件でFor...Nextループを終了させることができます。Exit Forステートメントは,For...Nextループ内の任意の位置で何回でも指定できます。Exit Forステートメントは,条件の評価(例えば,If...Thenステートメントなど)とともに使われることが多く,Nextの直後のステートメントに制御を渡します。
For...Nextループはネスト構造にすることができます。つまり,For...Nextループの内部に別のFor...Nextループを入れることができます。ループをネストさせる場合は,それぞれのCounterに別の変数名を指定してください。
例
For I = 1 To 10 For J = 1 To 10 For K = 1 To 10 : Next Next Next
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