JP1 Version 8 JP1/Script(UNIX(R)用)

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

3.2 実行環境構文ファイル(.SPU)

実行環境構文ファイル(.SPU)とは,実行環境ファイル(.SPV)の内容をテキスト形式で記述したファイルです。このファイルは,実行環境をテキストエディタから設定することを目的としています。

<この節の構成>
(1) 実行環境構文ファイル(.SPU)の形式
(2) 実行環境構文ファイル(.SPU)の記述規則
(3) その他

(1) 実行環境構文ファイル(.SPU)の形式

実行環境構文ファイル(.SPU)の形式を次の図に示します。

図3-5 実行環境構文ファイル(.SPU)の形式

[図データ]

図の説明
  1. コマンドライン
    スクリプトファイルを実行するためのコマンドラインを指定します。
  2. 作業フォルダ
    実行環境構文ファイル(.SPU)から実行環境ファイル(.SPV)に変換した場合は,この値は有効とします。存在しないフォルダ名が設定されていると実行環境ファイル(.SPV)変換時にエラーになり,実行環境ファイル(.SPV)は作成されません。
  3. トレース出力先フォルダ
    実行環境構文ファイル(.SPU)から実行環境ファイル(.SPV)に変換した場合は,この値は有効とします。存在しないフォルダ名が設定されていると実行環境ファイル(.SPV)変換時にエラーになり,実行環境ファイル(.SPV)は作成されません。
  4. トレース最大行数
    指定できる値は,100から9,999までです。範囲外の値が指定されている場合は,実行環境ファイル(.SPV)変換時にエラーになり,実行環境ファイル(.SPV)は作成されません。
  5. トレース最大列数
    指定できる値は,128から1,024までです。範囲外の値が指定されている場合は,実行環境ファイル(.SPV)変換時にエラーになり,実行環境ファイル(.SPV)は作成されません。
  6. ユーザトレース最大行数
    指定できる値は,100から9,999までです。範囲外の値が指定されている場合は,実行環境ファイル(.SPV)変換時にエラーになり,実行環境ファイル(.SPV)は作成されません。
  7. ユーザトレース最大列数
    指定できる値は,128から1,024までです。範囲外の値が指定されている場合は,実行環境ファイル(.SPV)変換時にエラーになり,実行環境ファイル(.SPV)は作成されません。
  8. 複数起動の許可
    指定できる値は0(複数起動の禁止),または1(複数起動の許可)です。これら以外の値が指定されている場合は,実行環境ファイル(.SPV)変換時にエラーになり,実行環境ファイル(.SPV)は作成されません。
    なお,同時実行数の上限はありません。しかし,同時実行数が多くなれば,その分システムリソースを消費します。そのため,同時実行するスクリプト数に注意してください。

(2) 実行環境構文ファイル(.SPU)の記述規則

実行環境構文ファイル(.SPU)の記述規則は,次のとおりです。

(3) その他

実行環境構文ファイルのひな型は「/opt/jp1script/sample/spu」に格納されています。