JP1 Version 8 JP1/Script(UNIX(R)用)
実行環境構文ファイル(.SPU)の形式を次の図に示します。
図3-5 実行環境構文ファイル(.SPU)の形式
- 図の説明
- コマンドライン
スクリプトファイルを実行するためのコマンドラインを指定します。
- 作業フォルダ
実行環境構文ファイル(.SPU)から実行環境ファイル(.SPV)に変換した場合は,この値は有効とします。存在しないフォルダ名が設定されていると実行環境ファイル(.SPV)変換時にエラーになり,実行環境ファイル(.SPV)は作成されません。
- トレース出力先フォルダ
実行環境構文ファイル(.SPU)から実行環境ファイル(.SPV)に変換した場合は,この値は有効とします。存在しないフォルダ名が設定されていると実行環境ファイル(.SPV)変換時にエラーになり,実行環境ファイル(.SPV)は作成されません。
- トレース最大行数
指定できる値は,100から9,999までです。範囲外の値が指定されている場合は,実行環境ファイル(.SPV)変換時にエラーになり,実行環境ファイル(.SPV)は作成されません。
- トレース最大列数
指定できる値は,128から1,024までです。範囲外の値が指定されている場合は,実行環境ファイル(.SPV)変換時にエラーになり,実行環境ファイル(.SPV)は作成されません。
- ユーザトレース最大行数
指定できる値は,100から9,999までです。範囲外の値が指定されている場合は,実行環境ファイル(.SPV)変換時にエラーになり,実行環境ファイル(.SPV)は作成されません。
- ユーザトレース最大列数
指定できる値は,128から1,024までです。範囲外の値が指定されている場合は,実行環境ファイル(.SPV)変換時にエラーになり,実行環境ファイル(.SPV)は作成されません。
- 複数起動の許可
指定できる値は0(複数起動の禁止),または1(複数起動の許可)です。これら以外の値が指定されている場合は,実行環境ファイル(.SPV)変換時にエラーになり,実行環境ファイル(.SPV)は作成されません。
なお,同時実行数の上限はありません。しかし,同時実行数が多くなれば,その分システムリソースを消費します。そのため,同時実行するスクリプト数に注意してください。
実行環境構文ファイル(.SPU)の記述規則は,次のとおりです。
- すべての項目は記述を省略できます。記述を省略した項目には,デフォルト値が設定されます。
- 同じ項目を二つ以上記述した場合は,後に記述されている値が有効になります。
- 指定項目を記述する順序は,任意です。
- 行の先頭に「#」を記述することで,その行をコメントとして扱えます。
- #を含む文字列を指定する場合は,文字列の前後に引用符(")を指定します。
- n個の引用符(")を文字としてそのまま表す場合は,文字列中に(n×2)個の引用符(")を指定します。
- コマンドラインオプションに全角の文字列を指定する場合,スクリプトの実行時に指定する言語と同じコードで指定してください。
実行環境構文ファイルのひな型は「/opt/jp1script/sample/spu」に格納されています。
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