JP1/Automatic Job Management System 2 解説

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10.4.5 ジョブネットコネクタ・接続先のジョブネットの再実行

ジョブネットコネクタおよび接続先のジョブネットの再実行について説明します。

<この項の構成>
(1) ジョブネットコネクタの再実行
(2) 接続先のジョブネットの再実行
(3) 接続関係が途切れた場合の再実行時の動作

(1) ジョブネットコネクタの再実行

ジョブネットコネクタは,ジョブと同様に終了状態の場合だけ再実行できます。

ただし,ジョブネットコネクタは保留属性を持たないため,再実行時に保留状態にすることはできません。

(2) 接続先のジョブネットの再実行

接続先のジョブネットは,通常のジョブネットと同様に再実行できます。

ただし,実行順序制御方式を「同期」と設定していて,一度ジョブネットコネクタと同期して実行した場合,実行順序制御方式は「非同期」となり再実行時にジョブネットコネクタと同期しません。再実行時にもジョブネットコネクタと同期して実行させたい場合は,実行順序制御方式の一時変更機能で「同期」に変更してください。

(3) 接続関係が途切れた場合の再実行時の動作

登録解除や実行中止,保存世代数管理などによって,一度接続関係が成立した世代のどちらか片方が削除された場合,接続関係が途切れた状態になり,もう一方の世代を再実行できません。どちらか一方の世代が削除された場合に再実行したときの動作とその対処方法を次に示します。

表10-28 接続関係が途切れた場合の再実行時の動作と対処方法

世代 再実行時の動作 対処方法
ジョブネットコネクタ側の世代が残っている場合 ジョブネットコネクタを再実行すると,ジョブネットコネクタが「異常検出終了」となる。 ジョブネットコネクタの次のユニットから再実行する。
接続先のジョブネットの世代が残っている場合 実行順序制御方式を「同期」にして接続先のジョブネットを再実行すると,接続先のジョブネットが「異常検出終了」となる。 実行順序制御方式を「非同期」に一時変更して再実行する。

注※
終了したあとに再実行した場合は異常検出終了となりますが,実行状態で再実行した場合は,異常検出終了にならないで再実行できます。

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