JP1/Automatic Job Management System 2 解説
ジョブネットの遅延監視の設定を一時的に変更できます。
ただし,実行中のジョブネットに対して開始遅延時刻を一時的に変更することはできません。また,実行中のジョブネットに対して,開始遅延時刻と終了遅延時刻,実行所要時間を同時に変更することもできません。終了したジョブネットに対しては,遅延監視の一時変更をしても,遅延監視が行われません。
実行中のジョブネットに対して,終了遅延時刻,または実行所要時間を一時変更した場合,遅延監視が行われるかどうかは,一時変更の前に遅延を検出していたかどうかによって決まります。
- 一時変更前に遅延を検出していない場合
一時変更した遅延時刻に到達した時点で,終了遅延を検出する。
- 一時変更前に遅延を検出していた場合
一時変更した遅延時刻に到達しても,終了遅延を検出しない。
開始遅延監視,および終了遅延監視の監視方法には,次のどれかが指定できます。
- 絶対時刻
- ルートジョブネットの開始予定時刻からの相対時間
- 上位ジョブネットの開始予定時刻からの相対時間
- 自ジョブネットの開始予定時刻からの相対時間
- 監視しない
絶対時刻は00:00〜47:59の範囲内で,相対時間は0〜2,879分の範囲内で指定します。どの指定でも,指定したジョブネットの開始日1日の範囲内で遅延時刻が適用されます。
また,ジョブネットの「実行所要時間」による監視も指定できます。実行所要時間は,1〜2,879分の範囲内で指定します。この監視方法では,指定したジョブネットの開始日1日の範囲とは関係なく,遅延時刻が適用されます。
この操作は,GUIまたはajsplanコマンドで実行できます。GUIでの操作については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 操作ガイド 9.7 ジョブネットの遅延監視日時を一時的に変更する」を参照してください。また,コマンドで操作する場合は,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 コマンドリファレンス 1. コマンド ajsplan」を参照してください。
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