JP1/Automatic Job Management System 2 解説
起動条件を設定しているジョブネットは,多重起動の設定によって実行のされ方が異なります。
多重起動を設定している場合(多重起動可能)と設定していない場合(多重起動不可能)の動作の違いを次に示します。
図3-65 多重起動設定の有無による動作の違い
多重起動を設定している場合は,起動条件で監視している事象の発生のたびにジョブネットが起動され,前のジョブネットが実行中でも多重実行されます。一方,多重起動を設定していない場合は,事象の発生によってジョブネットが実行され,その実行中に次の事象が発生しても,前に実行されたジョブネットの終了を待ってから実行されます。
なお,スケジューリング方式の設定は,起動条件の監視を開始するスケジュールには反映されますが,条件の成立によって実行されるジョブネットには反映されません。したがって,多重起動を設定していない(多重起動不可能)場合に条件成立が複数重なっても,ジョブネットの実行がスキップ(スケジュールスキップ)されることはありません。ただし次の場合は繰り越し未実行となります。
- ジョブネット定義で打ち切り時間の設定を「無制限」以外に設定し,かつ環境設定パラメーターCONDEXECDEFERが「yes」で,起動条件が成立した場合,打ち切り時間を過ぎて実行している世代があると,繰り越し未実行となり実行されません。
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