JP1/Automatic Job Management System 2 解説
先行ジョブの終了や事象の発生を契機にJP1イベントを送信するというようなジョブネットの定義には,JP1イベント送信ジョブを使用します。
なお,JP1イベント送信ジョブを実行する際には,事前に送信元ホストと送信先ホストの双方で,JP1/Baseイベントサービスを起動しておく必要があります。
「hostAで,あるジョブ(ジョブA)が異常終了したときにhostBにJP1イベントを送信する。hostBでは,hostAから送信されたJP1イベントを受信すると,異常終了発生時のためのジョブネット(ジョブネットA)を実行する。」というジョブネットを定義する例を次に示します。
図3-41 JP1イベント送信ジョブを使ったジョブネットの定義例
hostAには,ジョブAの後続ジョブにJP1イベント送信ジョブを定義します。JP1イベント送信ジョブは,ジョブAが異常終了したときに実行するジョブなのでジョブの種別を「リカバリ」とします(詳細は「3.2.6 ジョブが異常終了したときに特定の処理を実行する(リカバリージョブ,リカバリージョブネットを使ったジョブネットの定義例)」参照)。また,ジョブAが異常終了したときにJP1イベントをhostBに送信するので,イベント送信先ホスト名をhostBとします。hostBに送信するJP1イベントIDは,「0000100B」です。このJP1イベントIDは任意に設定できます。
一方,hostBには,ジョブネットAを実行させる起動条件にhostAからのJP1イベントを受信するためのJP1イベント受信監視ジョブを定義します(起動条件については「3.5 起動条件の定義」参照)。JP1イベント受信監視ジョブには,イベント発信元ホストをhostAとし,hostAから送信されるイベントID「0000100B」を設定します。
- イベントの到達確認
JP1イベント送信ジョブによって指定した送信先ホストにJP1イベントが実際に送信されたかどうか確認できます。送信先ホストへのJP1イベントの到達確認を行う際,確認間隔(秒)または確認回数を設定できます。
なお,イベントの到達確認機能は,お使いのJP1/AJS2 - Managerのバージョンが06-71以前の場合は使用できません。07-00以降のJP1/AJS2 - Managerから06-71以前のJP1/AJS2 - Agentにイベント到達確認を指定したJP1イベント送信ジョブを実行した場合は,イベント送信だけされ,イベントの到達確認は行われません。
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