JP1/Automatic Job Management System 2 解説

[目次][用語][索引][前へ][次へ]


3.2.5 先行ジョブの終了や事象の発生を契機にJP1イベントを送信する(JP1イベント送信ジョブを使ったジョブネットの定義例)

先行ジョブの終了や事象の発生を契機にJP1イベントを送信するというようなジョブネットの定義には,JP1イベント送信ジョブを使用します。

なお,JP1イベント送信ジョブを実行する際には,事前に送信元ホストと送信先ホストの双方で,JP1/Baseイベントサービスを起動しておく必要があります。

「hostAで,あるジョブ(ジョブA)が異常終了したときにhostBにJP1イベントを送信する。hostBでは,hostAから送信されたJP1イベントを受信すると,異常終了発生時のためのジョブネット(ジョブネットA)を実行する。」というジョブネットを定義する例を次に示します。

図3-41 JP1イベント送信ジョブを使ったジョブネットの定義例

[図データ]

hostAには,ジョブAの後続ジョブにJP1イベント送信ジョブを定義します。JP1イベント送信ジョブは,ジョブAが異常終了したときに実行するジョブなのでジョブの種別を「リカバリ」とします(詳細は「3.2.6 ジョブが異常終了したときに特定の処理を実行する(リカバリージョブ,リカバリージョブネットを使ったジョブネットの定義例)」参照)。また,ジョブAが異常終了したときにJP1イベントをhostBに送信するので,イベント送信先ホスト名をhostBとします。hostBに送信するJP1イベントIDは,「0000100B」です。このJP1イベントIDは任意に設定できます。

一方,hostBには,ジョブネットAを実行させる起動条件にhostAからのJP1イベントを受信するためのJP1イベント受信監視ジョブを定義します(起動条件については「3.5 起動条件の定義」参照)。JP1イベント受信監視ジョブには,イベント発信元ホストをhostAとし,hostAから送信されるイベントID「0000100B」を設定します。

[目次][前へ][次へ]


[他社商品名称に関する表示]

Copyright (C) 2006, 2010, Hitachi, Ltd.
Copyright (C) 2006, 2010, Hitachi Software Engineering Co., Ltd.