JP1/Integrated Management - Service Support システム構築・運用ガイド
機能
案件管理DBに新しく案件データを登録します。登録した案件の「ステータス」には,「受付」が自動的に設定されます。
案件データのうち,指定を省略した情報は案件管理DBには登録されません。登録した案件データを参照した場合,指定を省略した情報は空白で表示されます。
このコマンドの実行中は,JP1/Service Support - DB Serverを起動している必要があります。
このコマンドは五つまで同時に実行できます。六つ以上同時に実行すると,コマンドの実行に失敗するおそれがあります。
形式
jssitementry -b プロセスワークボードID -t タイトル -r 登録者ID -cht 担当者種別 -ch 担当者ID [-s 重大度] [-ipt 影響度] [-pr 優先度] [-itmc 案件種別] [-isuc 問題分野] [-cus 顧客名] [-reqp 問い合わせ者] [-ins 影響業務] [-det 概要] [-jp1 プロダクト名] [-jobnet ジョブネット名] [-job ジョブ名] [-snmp SNMPソース] [-node 監視ノード名] [-alarm アラーム名] [-url 関連情報 URL文字列] [-evt JP1/IM - Managerホスト名 イベントDB内通し番号] [-aim JP1/NETM/AIMサーバ名 -cit 機器種別 -ci サーバ名1 [サーバ名2 ...]] [-linkitem 案件ID1 [案件ID2 ...]] [-acdate 発生日時] [-stdate 開始日時] [-deadline 作業期限] [-utextn 拡張テキストデータn] [-utimen 拡張時刻データn] [-ucoden 拡張コードデータn] [-uintn 拡張数値データn] [-uurinfon ユーザー/ロール種別n ユーザー/ロールIDn] [-ulinkn 種別 リンク情報詳細] [-m コードマッピングファイル名]
実行権限
Administrators権限
格納先フォルダ
IM-SSパス\bin\
引数
-b プロセスワークボードID
案件を登録するプロセスワークボードのプロセスワークボードIDを,64バイト以下の半角英数字で指定します。
-t タイトル
案件のタイトルを512バイト以内の文字列で指定します。案件のタイトルには,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「‐」で始まる文字列は指定できません。
-r 登録者ID
案件の登録者となるユーザーのIDを,64バイト以下の半角英数字で指定します。
次の場合はエラーになります。
-cht 担当者種別
案件の担当者の種別として,「USER」または「ROLE」のどちらかを指定します。大文字,小文字は区別されません。
-ch 担当者ID
案件の担当者となるユーザーのID,またはロールのロールIDを64バイト以下の半角英数字と「_(下線)」で指定します。
-s 重大度
案件に設定する重大度を指定します。指定できる値を次の表に示します。大文字,小文字は区別されません。
重大度に設定できる値 | 意味 |
---|---|
Emergency | 緊急 |
Alert | 警戒 |
Critical | 致命的 |
Error | エラー |
Warning | 警告 |
Notice | 通知 |
Information | 情報 |
Debug | デバッグ |
-ipt 影響度
案件に設定する影響度を指定します。指定できる値を次の表に示します。大文字,小文字は区別されません。
影響度に設定できる値 | 意味 |
---|---|
S | 小 |
M | 中 |
B | 大 |
-pr 優先度
案件に設定する優先度を指定します。指定できる値を次の表に示します。大文字,小文字は区別されません。
優先度に設定できる値 | 意味 |
---|---|
N | 標準 |
M | 至急 |
H | 大至急 |
プロセスワークボードで案件自動入力設定が有効な場合は,-prオプションを省略すると,デフォルトとして指定されている値が設定されます。
-itmc 案件種別
案件種別を指定します。指定できる値を次の表に示します。大文字,小文字は区別されません。
案件種別に設定できる値 | 意味 |
---|---|
QUE | 問い合わせ |
FAL | 障害 |
CR | 顧客要望 |
-isuc 問題分野
案件の問題分野を指定します。指定できる値を次の表に示します。大文字,小文字は区別されません。
問題分野に設定できる値 | 意味 |
---|---|
APP | アプリケーション |
MID | ミドルウェア |
OS | OS |
HRD | ハードウェア |
NET | ネットワーク |
PRO | プロセス |
-cus 顧客名
案件に設定する顧客名を1,024バイト以内の文字列で指定します。顧客名には,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「‐」で始まる文字列は指定できません。
-reqp 問い合わせ者
案件に設定する問い合わせ者を255バイト以内の文字列で指定します。問い合わせ者には,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「‐」で始まる文字列は指定できません。
-ins 影響業務
案件に設定する影響業務を255バイト以内の文字列で指定します。影響業務には,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「‐」で始まる文字列は指定できません。
-det 概要
案件の概要を2,048バイト以内の文字列で指定します。概要には,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「‐」で始まる文字列は指定できません。
-jp1 プロダクト名
JP1のプロダクト名を1,024バイト以内の文字列で指定します。JP1プロダクト名には,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「‐」で始まる文字列は指定できません。
-jobnet ジョブネット名
ジョブネットの名称を1,024バイト以内の文字列で指定します。ジョブネット名には,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「‐」で始まる文字列は指定できません。
-job ジョブ名
ジョブの名称を1,024バイト以内の文字列で指定します。ジョブ名には,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「‐」で始まる文字列は指定できません。
-snmp SNMPソース
SNMPソース名を1,024バイト以内の文字列で指定します。SNMPソースには,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「‐」で始まる文字列は指定できません。
-node 監視ノード名
監視ノード名を255バイト以内の文字列で指定します。監視ノード名には,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「‐」で始まる文字列は指定できません。
-alarm アラーム名
アラーム名を255バイト以内の文字列で指定します。アラーム名には,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「‐」で始まる文字列は指定できません。
-url 関連情報 URL文字列
関連情報として,関連情報の表示名とURL文字列を指定します。関連情報の表示名は255バイト以内の文字列で指定します。URL文字列は2,048バイト以内の文字列で指定します。関連情報の表示名とURL文字列には,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「‐」で始まる文字列は指定できません。
-evt JP1/IM - Managerホスト名 イベントDB内通し番号
案件と関連のあるJP1イベントのJP1/IM - Managerのホスト名とイベントDB内通し番号を,0〜2,147,483,647の十進数で指定します。
-aim JP1/NETM/AIMサーバ名
案件と関連のある機器情報のリンクを設定するためのJP1/NETM/AIMサーバ名を255バイト以内の文字列で指定します。サーバ名には半角英数字と「.」「:」「-」を使用できますが,「‐」で始まる文字列は指定できません。
-cit 機器種別
案件と関連のある機器情報の種別を指定します。-aimを指定した場合は必ず指定してください。大文字,小文字は区別されません。
機器種別に設定できる値 | 意味 |
---|---|
IP | IPアドレス |
HOST | ミドルウェア |
ASSETID | 資産ID |
-ci サーバ名1 [サーバ名2 ...]
案件と関連のある機器情報を持つサーバの名称を,それぞれ255バイト以下の文字列で10個まで指定します。指定するサーバ名は,機器情報のリンク先情報です。-ciオプションの引数は-citのあとに必ず指定してください。指定するサーバ名は,直前に指定した-citオプションの引数によって異なります(IPアドレス,ミドルウェアまたは資産ID)。サーバ名には,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「‐」で始まる文字列は指定できません。
-linkitem 案件ID1 [案件ID2 ...]
関連する案件へリンクさせるため,関連する案件のIDを,それぞれ128バイト以下の文字列で10個まで指定します。
-acdate 発生日時
案件の発生日時を「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」または「YYYY/MM/DD hh:mm」形式で指定します。発生日時には1970/01/02 00:00:00〜2036/12/31 23:59:59の値を指定できます。プロセスワークボードの案件自動入力設定が有効な場合は,-acdateオプションを省略すると,コマンド実行時刻が設定されます。案件自動入力設定が無効な場合に-acdateオプションを省略すると,発生日時は設定されません。発生日時を完全に省略するには,-acdateオプションを指定して引数を省略します。
-stdate 開始日時
案件の開始日時を「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」または「YYYY/MM/DD hh:mm」形式で指定します。開始日時には1970/01/02 00:00:00〜2036/12/31 23:59:59の値を指定できます。プロセスワークボードの案件自動入力設定が有効な場合は,-stdateオプションを省略すると,コマンド実行時刻が設定されます。案件自動入力設定が無効な場合に-stdateオプションを省略すると,開始日時は設定されません。開始日時を完全に省略するには,-stdateオプションを指定して引数を省略します。
-deadline 作業期限
案件の作業期限を「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」または「YYYY/MM/DD hh:mm」形式で指定します。作業期限には1970/01/02 00:00:00〜2036/12/31 23:59:59の値を指定できます。プロセスワークボードの案件自動入力設定が有効な場合は,-deadlineオプションを省略すると,コマンド実行時刻に,設定時間が加算された値が設定されます。加算される設定時間は優先度によって異なります。なお,案件自動入力設定で,案件自動入力プロパティファイルを使用するかどうかによって,加算される設定時間が次のように異なります。
案件自動入力設定が無効な場合に-deadlineオプションを省略すると,作業期限は設定されません。作業期限を完全に省略するには,-deadlineオプションを指定して引数を省略します。
-utextn 拡張テキストデータn(n:1〜20)
ユーザーがカスタマイズした文字列型の項目を,「"(ダブルクォーテーション)」で囲んで20個まで指定します。指定できる文字数は,nの値によって次のように変わります。
-utimen 拡張時刻データn(n:1〜5)
ユーザーがカスタマイズしたDATE型の項目を「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」または「YYYY/MM/DD hh:mm」形式で5個まで指定します。拡張時刻データには1970/01/02 00:00:00〜2036/12/31 23:59:59の値を指定できます。
-ucoden 拡張コードデータn(n:1〜5)
ユーザーがカスタマイズしたコード型の項目を,5個まで指定します。拡張コードデータを使用する場合は,必ずコードマッピングファイルを作成して定義します。作成したコードマッピングファイルは-mオプションで指定してください。コードマッピングファイルについては,「14. 定義ファイル」の「コードマッピングファイル(jp1imss_itementry_codemap.conf)」を参照してください。
-uintn 拡張数値データn(n:1〜5)
ユーザーがカスタマイズした数値型の項目を,0〜2,147,483,647の10進整数で5個まで指定します。
-uurinfon ユーザー/ロール種別n ユーザー/ロールIDn(n:1〜5)
ユーザーがカスタマイズしたユーザー/ロール型項目を,5個まで指定します。ユーザー/ロール種別として,「USER」または「ROLE」のどちらかを指定します。大文字,小文字は区別されません。ユーザー/ロールIDとして,ユーザー/ロール管理に登録されているIDを,64バイト以下の半角英数字と「_(アンダーバー)」で指定します。
-ulinkn 種別 リンク情報詳細 (n:1〜5)
案件と関連のあるリンク情報の詳細を,5個まで指定します。指定するリンク情報の詳細は,種別によって異なります。
種別が「aim」の場合
JP1/NETM/AIMサーバ名 -lcitn CI種別 -lcin サーバ名1 [サーバ名2 ...]
種別が「linkitem」の場合
案件ID1 [案件ID2 ...]
関連する案件のIDを,それぞれ128バイト以下の文字列で10個まで指定します。
種別が「url」の場合
表示名 URL文字列
関連情報の表示名とURL文字列を指定します。関連情報の表示名は255バイト以内の文字列で指定します。URL文字列は2,048バイト以内の文字列で指定します。関連情報の表示名とURL文字列には,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「-」で始まる文字列は指定できません。
-m コードマッピングファイル名
ユーザーが定義したコードマッピングファイルを使用する場合,コードマッピングファイル名を255バイト以下の文字列で指定します。ファイル名は絶対パス,または相対パスで指定できますが,相対パスで指定した場合も,絶対パスに変換したあとの文字列が255バイト以下になるように指定してください。コードマッピングファイルについては,「14. 定義ファイル」の「コードマッピングファイル(jp1imss_itementry_codemap.conf)」を参照してください。
戻り値
戻り値 | 意味 |
---|---|
0 | 正常終了 |
1 | 異常終了 |
注意事項
使用例
「サーバアクセス過多」というタイトルの案件情報を登録する場合の指定例を次に示します。
jssitementry -b honsyasystem -t サーバアクセス過多 -r user0001 -cht user -ch user0002 -s Warning -ipt S -pr N -itmc FAL -isuc APP -cus ABC株式会社 -reqp 山田花子 -ins 影響業務 -jp1 /HITACHI/JP1/CentralConsole -jobnet net1 -job KEISAN-1 -snmp XXXX -node 監視ノード -alarm alarm01 -url 関連情報 http://www.xxxx.html -aim server01 -cit HOST -ci server10 server11 -m jp1imss_itementry_codemap.conf |
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