すでにクラスタ環境で運用中のJP1/IM - Service Supportを,最新版のJP1/IM - Service Supportにバージョンアップする場合は,いったんJP1/IM - Service Supportの運用を停止する必要があります。また,共有ディスクにはバージョンアップ後に必要な容量を確保しておく必要があります。
- 注意
- バージョンアップの際には,リカバリー用に必ずバージョンアップ前の環境でjssdbbackup.batコマンドを実行し,案件管理DBのバックアップを取得してください。引数には-maintオプションを指定してください。バックアップ手順については,「13. コマンド」の「jssdbbackup.bat(案件管理DBバックアップ)」を参照してください。また,定義情報についても必ずバックアップを取得してください。バックアップの対象となる定義情報は,「12.1.1 定義情報のバックアップ」の表で示した「環境設定コマンド」,「クラスタ用環境設定コマンド」および「環境設定ファイル」以外のファイルです。バージョンアップに失敗した場合は,次に示す手順でバージョンアップ前の環境に戻してください。
- インストールされているJP1/IM - Service Supportをアンインストールする。
アンインストールの手順については,「5.5 JP1/IM - Service Supportのアンセットアップとアンインストール」を参照してください。
- インストール先フォルダ,および共有ディスク上の共有フォルダの配下にあるフォルダおよびファイルをすべて削除する。
- バージョンアップ前と同じバージョンのJP1/IM - Service Supportを新規にインストールする。
インストールの手順については,「5.3.1 新規インストール手順」を参照してください。
- バックアップした定義情報をリカバリーする。
定義情報のリカバリーについては,「12.1.2 定義情報のリカバリー」を参照してください。
- 新規にクラスタ環境をセットアップする。
- バックアップデータでリカバリーし,バージョンアップ前の環境に戻す。
リカバリーの手順については,「13. コマンド」の「jssdbrecovery.bat(案件管理DBリカバリー)」を参照してください。
クラスタ環境で運用中のJP1/IM - Service Supportを最新版にバージョンアップする際の環境設定の流れについて,次の図に示します。
図8-6 クラスタ運用時のバージョンアップの流れ
![[図データ]](FIGURE/ZU080040.GIF)
クラスタ環境で運用中のJP1/IM - Service Supportを,最新版のJP1/IM - Service Supportにバージョンアップする場合,次の手順でバージョンアップしてください。
- 次に示す順序で,クラスタソフトに登録されているサービスを停止する。
- JP1/Service Support - Web Service
- JP1/Service Support
- JP1/Service Support - DB Server
- JP1/Service Support - DB Cluster Service
- 予備系から現用系に切り替える。
現在の実行系が予備系の場合は,現用系に切り替えます。
- 現用系および予備系で,最新版のJP1/IM - Service Supportを上書きインストールする。
現用系,予備系ともに同じ名称のドライブおよびフォルダに上書きインストールしてください。
- 現用系のサービスコントロールマネージャで,案件管理DBサーバのJP1/Service Support - DB Serverサービスを開始する。
- 現用系で,論理ホストをセットアップして環境をバージョンアップする。
スタートメニューの[プログラム]−[JP1_Integrated Management - Service Support]−[JP1_IM-SSコマンドプロンプト]を起動し,jsshasetup.batコマンドを実行します。引数には-vupオプションを指定してください。jsshasetup.batコマンドを実行するときには,案件管理DBが格納されているドライブに,案件管理DBのサイズによって次の空き容量が必要です。
| 案件管理DBのサイズ |
必要な空き容量 |
| S |
1.5ギガバイト |
| M |
3.0ギガバイト |
| L |
5.0ギガバイト |
| LL |
LLサイズは存在しないため対象外 |
jsshasetup.batコマンドの詳細については,「13. コマンド」の「jsshasetup.bat(クラスタ環境用セットアップ)」を参照してください。
- 現用系から予備系に切り替える。
実行系を予備系に切り替えます。
- 予備系のサービスコントロールマネージャで,案件管理DBサーバのJP1/Service Support - DB Serverサービスを開始する。
- 予備系で,論理ホストをセットアップして環境をバージョンアップする。
スタートメニューの[プログラム]−[JP1_Integrated Management - Service Support]−[JP1_IM-SSコマンドプロンプト]を起動し,jsshasetup.batコマンドを実行します。引数には-vupオプションを指定してください。jsshasetup.batコマンドを実行するときには,案件管理DBが格納されているドライブに,案件管理DBのサイズによって次の空き容量が必要です。
| 案件管理DBのサイズ |
必要な空き容量 |
| S |
1.5ギガバイト |
| M |
3.0ギガバイト |
| L |
5.0ギガバイト |
| LL |
LLサイズは存在しないため対象外 |
jsshasetup.batコマンドの詳細については,「13. コマンド」の「jsshasetup.bat(クラスタ環境用セットアップ)」を参照してください。
- クラスタソフトにサービスを登録する。
最新版のJP1/IM - Service Supportで追加されたサービスを登録します。詳細については,「8.2.8 クラスタソフトへのサービスの登録」を参照してください。
- 現用系および予備系のサービスコントロールマネージャで,案件管理DBサーバのJP1/Service Support - DB Serverサービスを停止する。
- クラスタソフトでサービスを開始する。
まず,予備系でサービスが起動することを確認します。次に,予備系から現用系に切り替えて,現用系でサービスが起動することを確認します。
- 現用系で,jssdbbackup.batコマンドを実行して,リカバリー用に案件管理DBをバックアップする。
スタートメニューの[プログラム]−[JP1_Integrated Management - Service Support]−[JP1_IM-SSコマンドプロンプト]を起動して,jssdbbackup.batコマンドを実行し,案件管理DBをバックアップします。引数には-expandオプションを指定してください。jssdbbackup.batコマンドの詳細については,「13. コマンド」の「jssdbbackup.bat(案件管理DBバックアップ)」を参照してください。
- HTMLマニュアルを[ヘルプ]ボタンから参照できるよう設定している場合
- 新しいバージョンのマニュアルを上書きする必要があります。上書きする手順については,「8.2.10 クラスタ環境でのマニュアルの組み込み手順」を参照してください。
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