JP1/Integrated Management - Service Support システム構築・運用ガイド
JP1/IM - Managerで検知したJP1イベントをJP1/IM - Service Supportのインシデント(案件)として登録できます。また,登録された案件のステータスの状況に応じて,JP1/IM - Service SupportからJP1イベントを発行することもできます。JP1/IM - Managerと連携するために,次の環境設定が必要です。
JP1/IM - Service Supportでは,JP1/IM - Managerと連携してJP1イベントをインシデントとして登録するための環境設定は必要ありません。ただし,案件のステータスの状況に応じてJP1/IM - Service SupportからJP1イベントを発行してJP1/IM - Managerと連携するためには,定義ファイルでの環境設定が必要です。
JP1/IM - Service SupportからJP1イベントを発行する場合の,JP1/IM - Service Supportでの設定を次に示します。
プロセスワークボードごとに,自動登録された案件がクローズしたときにJP1/IM - Service SupportからJP1イベントを発行するために設定する手順を次に示します。
プロセスまたはプロセスワークボードごとに,案件のステータスを変更したときにJP1/IM - Service SupportからJP1イベントを発行するために設定する手順,およびJP1イベントに格納する案件情報を設定する手順を次に示します。
JP1イベントは,JP1/IM - Service SupportからJP1/Baseを経由してJP1/IM - Managerに発行されます。JP1/IM - Service SupportからJP1イベントを発行する場合は,次に示すJP1/Baseでの設定が必要です。
JP1/IM - Service SupportからJP1イベントを発行するには,同一ホストに存在するJP1/Baseのサービスを起動させる必要があります。JP1/Baseのサービスが起動する前にJP1イベントの発行を要求された場合,JP1/Baseに登録できないためです。
JP1/IM - Service Supportのサービスを自動起動するように設定している場合は,JP1/IM - Service Supportのサービスより先にJP1/Baseのサービスを起動させるために,JP1/Baseの起動順序定義ファイル(JP1SVRPR.DAT)で,サービスの起動順序を設定してください。
起動順序定義ファイルの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
JP1/Baseの起動順序定義ファイル(JP1SVRPR.DAT)の設定例を次に示します。
[Jp1ServiceSupportDB] NAME=JP1/Service Support - DB Server ServiceName=HiRDBEmbeddedEdition_JS0 [Jp1ServiceSupport] NAME=JP1/Service Support ServiceName=JP1_ServiceSupport [Jp1ServiceSupportWeb] NAME=JP1/Service Support - Web Service ServiceName=JP1_ServiceSupport-WebService [Jp1ServiceSupportTask] NAME=JP1/ServiceSupport - Task Service ServiceName=JP1_ServiceSupport-TaskService
JP1/Baseのデフォルトでは,重要なJP1イベントだけを,JP1/IM - Managerの構成定義で定義された階層に従って上位のホストに転送する設定になっています。このため,重要度が「情報(Information)」の場合にJP1/IM - Service Supportから発行されるJP1イベントは,上位のホストには転送されません。
したがって,JP1/IM - Service SupportとJP1/IM - Managerが別々のホストに存在する場合は,転送設定ファイル(forward)に転送条件を指定して,JP1イベントを転送する必要があります。
転送設定ファイル(forward)の詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
ステータス変更JP1イベント(イベントID:00005F01)を,上位のホストに転送するための設定例を次に示します。
to-upper B.ID IN 5F01 E.PRODUCT_NAME IN /HITACHI/JP1/IM/SS end-to
JP1/IM - ManagerのJP1イベントの登録は,JP1/IM - Managerの自動アクション定義を使用して案件登録コマンドを実行します。
また,登録された案件がクローズしたときにJP1/IM - Service SupportからJP1イベントを受け取って,自動アクションでJP1/IM - Manager側での対処状況を「対処済」に変更したり,案件のステータスの変更に応じて定義された自動アクションを実行したりします。
なお,JP1/IM - Service Supportのユーザーが追加した拡張属性をJP1/IM - Manager側(JP1/IM - View)で表示させるためには,それらの拡張属性名をJP1/IM - Managerのイベント拡張属性定義ファイルに設定する必要があります。
JP1/IM - Managerの自動アクション定義,システム構成定義,およびイベント拡張属性定義の詳細については,それぞれ次のマニュアルを参照してください。
JP1/IM - Managerの自動アクション定義を設定する手順を次に示します。
jssitementry -b honsyasystem -r jp1admin -ch jp1admin -cht USER -t IM-Mentry -evt $ACTHOST $EVSEQNO
JP1/IM - Service Supportでは,ユーザーが追加した拡張属性をJP1/IM -Viewで表示させるために,イベント拡張属性定義ファイルのひな型を提供しています。必要に応じて,イベント拡張属性定義ファイルを編集して,JP1/IM - Managerの所定のフォルダにコピーしてください。例えば,案件フォームをカスタマイズして項目名称を変更した場合は,イベント拡張属性定義ファイルの項目名称も変更してください。
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