JP1/Integrated Management - Service Support システム構築・運用ガイド
案件の状況を集計したCSVファイルは,次の図に示す[集計データのファイル出力]画面でダウンロードできます。
図2-26 [集計データのファイル出力]画面
ファイル出力したい集計データの条件を指定して,[データのダウンロード]ボタンをクリックします。
集計データの絞り込み条件を次に示します。
[集計データのファイル出力]画面からは,案件データCSVファイル(OutputItemData.csv)およびコードデータCSVファイル(OutputItemCodeData.csv)の二つのCSVファイルを出力できます。
案件データCSVファイルの出力項目を次に示します。
表2-32 案件データCSVファイルの出力項目
項目 | 説明 |
---|---|
製品名称 | 「JP1/IM - Service Support」。 |
バージョン情報 | 出力されるファイルのバージョン。 |
文字コード | 「MS932」。 |
データ集計日 | 案件集計コマンドを実行した日付。 |
集計単位 | 出力した集計単位。 |
システムID | 集計データを出力したシステムのシステムID。 |
システム名 | 集計データを出力したシステムのシステム名。 |
プロセス名 | 集計データを出力したプロセスのプロセス名。 |
出力種別※ | 次の8種類の種別に対応した1〜8の数値。
|
集計期間 | CSVファイルに出力した集計期間。 |
コードデータCSVファイルの出力項目を次に示します。
表2-33 コードデータCSVファイルの出力項目
項目 | 説明 |
---|---|
システムID | 集計データを出力したシステムのシステムID。 |
システム名 | 集計データを出力したシステムのシステム名。 |
プロセス名 | 集計データを出力したプロセスのプロセス名。 |
フォームID | 案件フォームID。 |
フォームVR | フォームバージョン。 |
コード種別 | コード種別,実コードおよびコード表示名の詳細については,「14. 定義ファイル」の「コードマッピングファイル(jp1imss_itemimport_codemap.conf)」を参照。コード種別のJIMSD_CODE_XXXXのXXXX部分がセクション,実コードが値,コード表示名がキーに対応する。 |
実コード | |
コード表示名 | |
集計期間 | CSVファイルに出力した集計期間。 |
集計の対象となるのは,対象期間にクローズした案件だけです。
案件フォームをカスタマイズしてコードを追加した場合は,追加したコードも出力されます。
出力したCSVファイルからレポートを作成するためのマクロをダウンロードできます。デフォルトでは,JP1/IM - Service Supportが提供しているサンプルのマクロがダウンロードできます。
サンプルのマクロを使用したレポートの作成例を次の図に示します。
図2-27 集計データを基にしたレポート作成例
サンプルのマクロでは,10種類のレポートを作成できます。作成できるレポートの種類を次の表に示します。
表2-34 サンプルのマクロで作成できるレポートの種類
項番 | 種類(単位) | 説明 | 対象プロセス |
---|---|---|---|
1 | 案件総数(件) | すべてのステータスに登録されている案件数が集計される。なお,登録日時が設定されていない案件は,集計の対象外となる。 プロセスごとの案件発生傾向を分析するために使用できる。 |
CSVに出力された全プロセス |
2 | 案件処理平均所要時間(時間) | 一定期間の案件処理所要時間(クローズした案件の更新日時と登録日時の差)の和を,クローズした案件数で割った値が集計される。なお,登録日時が設定されていない案件は,集計の対象外となる。 プロセス内の案件の処理時間を確認して,早期回答の目安に使用できる。 |
CSVに出力された全プロセス |
3 | 作業期限内処理率(%) | 作業期間内に案件がクローズした処理率が集計される。 期限内の回答の指標を出すために使用できる。 |
CSVに出力された全プロセス |
4 | 一次サポート解決率(%)※1 | クローズした案件で解決区分が設定されている案件のうち,解決区分が「ナレッジ」,「ドキュメント」に設定されている案件の割合が集計される。 プロセス内のサポート品質の状況を確認するために使用できる。 |
インシデント管理 |
5 | 問題分野の内訳(件および%)※1 | クローズした案件で問題分野の項目が設定されている案件に対する,各問題分野の割合が集計される。 システムごとの傾向を分析するために使用できる。 |
インシデント管理,問題管理 |
6 | 結果の内訳(件および%)※1 | クローズした案件で結果の項目が設定されている案件に対する,各結果の割合が集計される。 システムごとの傾向を分析するために使用できる。 |
CSVに出力された全プロセス |
7 | 要因の内訳(件および%)※1 | クローズした案件で要因の項目が設定されている案件数に対する,各要因の割合が集計される。 システムごとの傾向を分析するために使用できる。 |
CSVに出力された全プロセス |
8 | 案件当たりの平均使用費用(なし)※2 | クローズした案件で,費用(実績)が設定されている案件の平均値が集計される。 一案件当たりに使用する費用の確認や,全体的にコストが掛かっていないかを確認するために使用できる。 |
変更管理,リリース管理 |
9 | 案件の処理率(%) | 一定期間内で,クローズした案件数を登録された案件数で割った値が集計される。 作業の効率を確認するために使用できる。 |
CSVに出力された全プロセス |
10 | 類似案件率(%)※1 | クローズした案件で,要因に「既知のソフトウェア不良」または「既知のハードウェア不良」が設定されている案件数が集計される。 同件の発生傾向を確認するために使用できる。 |
インシデント管理,問題管理 |
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