JP1/Integrated Management - Rule Operation システム構築・運用ガイド
機能
JP1/IM - Viewで障害が発生したときに資料を採取するためのツールです。JP1/IM - Viewの保守資料,OSのシステム情報,統合トレースログなどを採取します。
このツールは,バッチファイルです。ユーザーによるカスタマイズはできません。
このツールを実行すると,資料を採取する対象フォルダまたはファイルを一次資料および二次資料に区分けし,指定した資料格納フォルダの直下に採取した資料が格納されます。
一次資料は,障害時の切り分けや,軽度の障害の調査を目的に採取する資料です。必要最低限のログおよび設定ファイルを採取します。二次資料は,一次資料ではわからなかった障害をさらに調査するための詳細資料です。Windowsイベントログ,クラッシュダンプを採取します。
また,JP1/IM - Viewのスレッドダンプがある状態でjcoview_log.batを実行すると,メッセージKAVB8946-Iを表示してスレッドダンプを削除するかどうかユーザーに問い合わせます。「y」を入力した場合,スレッドダンプを削除します。
必要に応じて採取した資料を圧縮ツールなどで圧縮してください。
なお,このツールを使って採取できる資料の詳細については,「13.3 トラブル発生時に採取が必要な資料」を参照してください。
資料格納フォルダの直下に格納された資料のフォルダ構成および資料内容を次に示します。
表9-2 一次資料の内部フォルダ構成
フォルダ名 格納された資料 資料格納フォルダ\jp1_default\imm_1st\coview JP1/IM - Viewのパッチ情報 資料格納フォルダ\jp1_default\imm_1st\coview\conf JP1/IM - Viewの設定および定義ファイル 資料格納フォルダ\jp1_default\imm_1st\coview\default JP1/IM - Viewの共通定義情報 資料格納フォルダ\jp1_default\imm_1st\coview\log JP1/IM - Viewのログファイル 資料格納フォルダ\jp1_default\imm_1st\oslog OSのログ情報※ 資料格納フォルダ\jp1_default\imm_1st\spool 統合トレースログ
- 注※
- JP1/IM - ManagerおよびJP1/Baseが同一マシン上にインストールされている場合,JP1/IM - ManagerおよびJP1/Baseの資料も採取されます。
表9-3 二次資料の内部フォルダ構成
フォルダ名 格納された資料 資料格納フォルダ\jp1_default\imm_2nd\oslog
- Windowsイベントログ
- クラッシュダンプ※
- 注※
- Windows Vista版のJP1/IM - Viewでは,クラッシュダンプは採取しません。
形式
jcoview_log.bat -f 資料格納フォルダ [-t] [-u] [-q]
実行権限
なし
格納先フォルダ
Viewパス\tools\
引数
-f 資料格納フォルダ
採取した資料を出力するフォルダ名をフルパスまたはこのコマンドを実行した場所からの相対パスで指定します。パスに空白を含む場合は,「"」で囲んで指定します。このオプションは省略できません。
存在しないフォルダを指定した場合は,その名称でフォルダが新規作成されます。すでに存在するフォルダを指定した場合は,いったんそのフォルダを削除してから,指定したフォルダが作成されます。
-t
hostsおよびservicesファイルを採取しない場合に指定します。
-u
クラッシュダンプを採取しない場合に指定します。Windows Vista版のJP1/IM - Viewではこのオプションは使用できません。
-q
ユーザー確認を省略してコマンドを実行する場合に指定します。
注意事項
このツールを複数同時に実行しないでください。資料が上書きされたり,採取できなかったりする場合があります。
戻り値
0 正常終了 8 異常終了
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