JP1/Integrated Management - Rule Operation システム構築・運用ガイド
クラスタシステムでルールを運用する方法について説明します。ルールの実行中にJP1/IM - RLがフェールオーバーすると,次に示す状態のルールインスタンスは,フェールオーバー後に終了状態不明で終了し,再実行されません。
- キューイング中
- 実行中
- 強制終了中
ルールが終了状態不明になると,JP1イベント(イベントID:00005817)が発行されます。
フェールオーバーによって実行中のルールが終了状態不明で終了した場合は,セントラルコンソール・ビューアーに表示されるJP1イベントから,またはルールオペレーション・ビューアーから,[ルールモニタ]画面を起動して実行状態を確認してください。この時,コマンド実行ルールエレメントや対処(コマンド)ルールエレメントで実行中だったコマンドがある場合,実行先のホスト上でのコマンドの終了状態を確認してください。
終了状態不明となったルールの再実行が必要な場合は,次に示す手順でルールを再実行してください。
- <この節の構成>
- (1) セントラルコンソール・ビューアーからのルールの再実行
- (2) ルールオペレーション・ビューアーからのルールの再実行
(1) セントラルコンソール・ビューアーからのルールの再実行
ルールが終了状態不明になったことを通知するJP1イベントから[ルールモニタ]画面を起動し,そのルールを起動する契機となったJP1イベント(ルール起動対象イベント)を特定します。その後,ルール起動対象イベントから実行されたルール起動要求の自動アクションを再実行してください。手順を次に示します。
- セントラルコンソール・ビューアーの[イベントコンソール]画面から,JP1イベント(イベントID:00005817)を検索する。
- [イベント詳細]画面から[ルールモニタ]画面を起動する。
- ルール起動条件ルールエレメントのJP1イベントの情報を参照する。
ルールを起動する契機となったJP1イベント(ルール起動対象イベント)を特定します。
- [イベントコンソール]画面上で,ルール起動対象イベントを検索する。
手順3で参照したJP1イベントのイベントID,およびイベントDB内通し番号が一致するJP1イベントを検索します。
- [アクション結果]画面を起動し,ルール起動要求を通知する自動アクション(アクション種別が「R」)を再実行する。
ルールの起動要求がJP1/IM - RLへ通知され,ルールが実行されます。
(2) ルールオペレーション・ビューアーからのルールの再実行
[ルール実行履歴]画面から終了状態不明のルールインスタンスを特定し,再実行してください。手順を次に示します。
- ルールオペレーション・ビューアーの[ルール実行履歴]画面から,終了状態不明のルールインスタンスを選択する。
- 右クリックして表示されるポップアップメニューから,[再実行]を選択する。
再実行を確認するダイアログボックスが表示されます。
- [はい]ボタンをクリックする。
ルールが実行されます。ルール起動条件ルールエレメントの次のルールエレメントから処理が開始されます。
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