JP1/Integrated Management - Rule Operation システム構築・運用ガイド

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4.4 クラスタシステムでのルールの運用

クラスタシステムでルールを運用する方法について説明します。ルールの実行中にJP1/IM - RLがフェールオーバーすると,次に示す状態のルールインスタンスは,フェールオーバー後に終了状態不明で終了し,再実行されません。

ルールが終了状態不明になると,JP1イベント(イベントID:00005817)が発行されます。

フェールオーバーによって実行中のルールが終了状態不明で終了した場合は,セントラルコンソール・ビューアーに表示されるJP1イベントから,またはルールオペレーション・ビューアーから,[ルールモニタ]画面を起動して実行状態を確認してください。この時,コマンド実行ルールエレメントや対処(コマンド)ルールエレメントで実行中だったコマンドがある場合,実行先のホスト上でのコマンドの終了状態を確認してください。

終了状態不明となったルールの再実行が必要な場合は,次に示す手順でルールを再実行してください。

<この節の構成>
(1) セントラルコンソール・ビューアーからのルールの再実行
(2) ルールオペレーション・ビューアーからのルールの再実行

(1) セントラルコンソール・ビューアーからのルールの再実行

ルールが終了状態不明になったことを通知するJP1イベントから[ルールモニタ]画面を起動し,そのルールを起動する契機となったJP1イベント(ルール起動対象イベント)を特定します。その後,ルール起動対象イベントから実行されたルール起動要求の自動アクションを再実行してください。手順を次に示します。

  1. セントラルコンソール・ビューアーの[イベントコンソール]画面から,JP1イベント(イベントID:00005817)を検索する。
  2. [イベント詳細]画面から[ルールモニタ]画面を起動する。
  3. ルール起動条件ルールエレメントのJP1イベントの情報を参照する。
    ルールを起動する契機となったJP1イベント(ルール起動対象イベント)を特定します。
  4. [イベントコンソール]画面上で,ルール起動対象イベントを検索する。
    手順3で参照したJP1イベントのイベントID,およびイベントDB内通し番号が一致するJP1イベントを検索します。
  5. [アクション結果]画面を起動し,ルール起動要求を通知する自動アクション(アクション種別が「R」)を再実行する。
    ルールの起動要求がJP1/IM - RLへ通知され,ルールが実行されます。

(2) ルールオペレーション・ビューアーからのルールの再実行

[ルール実行履歴]画面から終了状態不明のルールインスタンスを特定し,再実行してください。手順を次に示します。

  1. ルールオペレーション・ビューアーの[ルール実行履歴]画面から,終了状態不明のルールインスタンスを選択する。
  2. 右クリックして表示されるポップアップメニューから,[再実行]を選択する。
    再実行を確認するダイアログボックスが表示されます。
  3. [はい]ボタンをクリックする。
    ルールが実行されます。ルール起動条件ルールエレメントの次のルールエレメントから処理が開始されます。

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