JP1/Integrated Management - Rule Operation システム構築・運用ガイド
次に示すような場合には,テスト実行と本番運用の実行履歴およびJP1イベントが本番環境に混在します。
- 本番環境でテスト実行を実施して最終確認をしたあとに本番運用を継続する場合
- 本番環境の運用後にルールをテスト実行する場合
テスト実行と本番運用の実行履歴およびJP1イベントを区別する方法を説明します。さらに,テスト実行によるJP1イベントの発行を抑止する方法を説明します。
- <この項の構成>
- (1) テスト実行と本番運用の実行履歴を区別する
- (2) テスト実行と本番運用のJP1イベントを区別する
- (3) テスト実行によるJP1イベントの発行を抑止する
(1) テスト実行と本番運用の実行履歴を区別する
テスト実行と本番運用の実行履歴を区別するために,次に示す画面に[テスト実行]列を表示できます。
- メイン画面の[ルール運用]ページ
- [ルール監視]画面
- [ルール実行履歴]画面
テスト実行による実行履歴には,次の図に示すようにアイコンが表示されます。
図2-11 テスト実行による実行履歴の表示例
[テスト実行]列は,デフォルトでは表示しない設定になっています。[テスト実行]列を表示する方法については,「10. 定義ファイル」の「ルールオペレーション・ビューアー動作定義ファイル(jrmview.conf)」を参照してください。
(2) テスト実行と本番運用のJP1イベントを区別する
ルールのテスト実行時に発行されるJP1イベントと,通常のルールの実行時に発行されるJP1イベントを区別できるようにするために,テスト実行時にJP1/IM - RLが出力するJP1イベントの属性「オブジェクトタイプ」の末尾には「_TEST」が付与されます。詳細は,「11.2.2 JP1イベントの詳細」の各イベントIDを参照してください。
(3) テスト実行によるJP1イベントの発行を抑止する
本番環境に,テスト実行によって発行されたJP1イベントを混在させたくない場合は,テスト実行設定ファイルを使用してJP1イベントの発行を抑止できます。テスト実行設定ファイルは,テスト実行時にJP1イベントを発行するかどうかを設定するファイルで,デフォルトではJP1イベントを発行する設定になっています。詳細は,「10. 定義ファイル」の「テスト実行設定ファイル(jp1rm_testrule_0850.conf)」を参照してください。
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