JP1/Integrated Management - Rule Operation システム構築・運用ガイド
作成したルール定義は,コマンドを使用してjar形式の圧縮ファイルにして出力できます。これをルール定義のエクスポートと呼びます。エクスポートしたルール定義は,コマンドを使用して取り込むことができます。これをルール定義のインポートと呼びます。ルール定義のインポートとエクスポートは,テスト環境で運用したルール定義を本番環境へ移行する場合や,ルール定義をバックアップしたい場合に利用します。インポートおよびエクスポートできるルールは,[ルール編集]ページ上のルール定義です。
ルール定義のインポートおよびエクスポートで使用するコマンドを次に示します。
- jrmruledefimportコマンド
ルール定義をインポートするコマンドです。
- jrmruledefexportコマンド
ルール定義をエクスポートするコマンドです。特定のルール編集グループ内のルール定義だけをエクスポートできます。
- jrmshowexportdataコマンド
エクスポートしたデータの内容を標準出力するコマンドです。
エクスポートしたデータは,任意のルール編集グループ内にインポートできます。ただし,エクスポート時に,エクスポート対象のルールおよびルール編集グループのパスを「/RuleEdit」からの相対パスで保持する必要があります。相対パスで保持するか,絶対パスで保持するかは,jrmruledefexportコマンドの-dオプションで決定します。-dオプションを指定すると,相対パスで保持します。
-dオプションの指定の有無によるインポートの違いを次の図に示します。
図2-7 jrmruledefexportコマンドの-dオプションの指定の違い
上図は「/RuleEdit/グループ2」以下のルール定義をエクスポートし,別のJP1/IM - RLシステムまたは同一システムにインポートする例です。jrmruledefexportコマンドで-dオプションを指定すると,エクスポート対象パスを「グループ2」を基点とする相対パスで保持します。インポート時に,jrmruledefimportコマンドの-rオプションにインポート先「/RuleEdit/グループ1」を指定することで,グループ1以下にエクスポートしたルール定義が配置されます。
一方,jrmruledefexportコマンドで-dオプションを省略した場合は,エクスポート対象パスを絶対パスで保持します。インポート時には,エクスポート時に保持した絶対パスにルール定義が配置されます。この場合,jrmruledefimportコマンドでインポート先を指定できません。
ルール定義のインポート方法およびエクスポート方法については,「8.2 ルール定義のインポートとエクスポート」を参照してください。
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