JP1/Base 運用ガイド
イベントサービスの停止中に初期化する手順は,該当するマシンでイベント転送を実施しているかどうかで異なります。それぞれの場合の初期化する手順を次に示します。
- <この項の構成>
- (1) 初期化対象のイベントサーバからJP1イベントを転送している場合
- (2) 初期化対象のイベントサーバからJP1イベントを転送していない場合
(1) 初期化対象のイベントサーバからJP1イベントを転送している場合
転送先イベントサーバに転送されたJP1イベントから,イベントデータベース内通し番号の開始番号を求め,それを基に初期化を実施します。
- 転送先イベントサーバで,初期化対象のイベントサーバから最後に転送されたJP1イベントのイベントデータベース内通し番号を確認する。
次のどちらかの方法で,初期化対象のイベントサーバから最後に転送されたJP1イベントを検索してください。なお,転送先イベントサーバが複数ある場合は,すべての転送先イベントサーバを検索対象にしてください。
- JP1/IM - Viewのイベント検索
- JP1/IM - Viewのイベント検索で,転送先イベントサーバに登録されているJP1イベントを検索してください。
- JP1イベントの検索方法については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager システム構築・運用ガイド」を参照してください。
- イベントデータベースのcsvファイル出力
- 転送先イベントサーバのイベントデータベースをjevexportコマンドでcsvファイルに出力して確認してください。
- jevexportコマンドの詳細については,「13. コマンド」の「jevexport」を参照してください。
- jevdbinitコマンドの-sオプションに,イベントデータベース内通し番号の開始番号を指定して実行する。
次のコマンドを実行してください。
-sオプションに指定した開始番号でイベントデータベースが再作成されます。
jevdbinit -s 手順1で求めたイベントデータベース内通し番号+1 {-b | -n}
(2) 初期化対象のイベントサーバからJP1イベントを転送していない場合
次の手順でイベントデータベースを初期化します。
- jevdbinitコマンドを実行する。
次のコマンドを実行してください。
jevdbinit {-b | -n}jevdbinitコマンドを実行すると,イベントデータベースが削除されたあと,再作成されます。イベントデータベース内通し番号は,削除前のイベントデータベース内通し番号を引き継ぎます。
破壊されたデータベースをバックアップしたい場合は,-bオプションを指定してください。バックアップしない場合は-nオプションを指定してください。
バックアップしたデータベースの内容は,jevexportコマンドでcsvファイルに出力して確認できます。
jevdbinitコマンド,およびバックアップしたデータベースの詳細については,「13. コマンド」の「jevdbinit」を参照してください。
なお,jevdbinitコマンド実行時に,イベントデータベース内通し番号が引き継げない場合は初期化に失敗します。KAJP1789-Eのメッセージが出力された場合は,-sオプションで指定する開始番号を0に指定してイベントデータベースを再作成してください。
jevdbinit -s 0 {-b | -n}
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