JP1/Base 運用ガイド
機能
イベントデータベースを初期化するコマンドです。このコマンドを実行すると,イベントデータベースの内容が削除され,イベントデータベースが再作成されます。
新しいイベントデータベースの通し番号の開始番号は,削除される前のイベントデータベースから引き継いだ通し番号,または指定された通し番号になります。
初期化する前のイベントデータベースのバックアップを残すことができます。バックアップファイルは,jevexportコマンドでcsvファイルに出力できます。バックアップファイルをリストアすることはできません。
イベントデータベースの初期化の詳細については,「6.6 イベントデータベースの初期化」を参照してください。
形式
jevdbinit [-h イベントサーバ名] [-s イベントデータベース内通し番号の開始番号] [-f] {-b | -n}
実行権限
Windowsの場合:Administrators権限(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)
UNIXの場合:スーパーユーザー権限
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
- インストール先フォルダ\bin\
- UNIXの場合
- /opt/jp1base/bin/
引数
-h イベントサーバ名
イベントデータベースを初期化したいイベントサーバ名を指定します。このオプションを省略すると,環境変数JP1_HOSTNAMEに指定した論理ホスト名がイベントサーバ名として仮定されます。環境変数JP1_HOSTNAMEを指定していない場合,自ホスト名と同じイベントサーバ名が仮定されます。イベントサーバ名は255バイト以内の文字列で指定してください。
-s イベントデータベース内通し番号の開始番号
初期化後に作成されるイベントデータベースの開始番号を指定します。-sオプションに指定した通し番号でイベントデータベースが作成されます。指定できる値は,0〜2,147,483,647です。
このオプションを省略した場合,削除する前のイベントデータベース内通し番号を引き継ぎます。
-f
このオプションを省略すると,このコマンドを実行してよいかどうかを確認するための入力が要求されます(「よろしいですか?[Y/N]」,または「Is This OK?[Y/N]」が表示されます)。この確認入力を不要にしたい場合に,このオプションを指定します。
-b
初期化前のイベントデータベースをバックアップする場合に指定します。-bまたは-nの指定は,省略できません。
バックアップファイルは,イベントデータベースが格納されているディレクトリと同じディレクトリに格納されます。バックアップファイル名は,次のようになります。
イベントデータベースファイル名 バックアップファイル名 IMEvent{0|1}.idx 0IMEvent{0|1}.idx IMEvent{0|1}.dat 0IMEvent{0|1}.dat IMEvent{0|1}.fwd 0IMEvent{0|1}.fwd バックアップする場合,イベントデータベースが使用するディスク占有量が2倍になるためご注意ください。前回のバックアップファイルが残っている状態で-bオプションを指定すると,前回のバックアップファイルは削除されます。
-n
初期化前のイベントデータベースをバックアップしない場合に指定します。-bまたは-nの指定は,省略できません。前回のバックアップファイルが残っている状態で-nオプションを指定すると,前回のバックアップファイルは残ったままとなります。
注意事項
- イベントサービスが稼働しているときは,このコマンドは実行できません。
- このコマンドの実行中は,イベントサービスは起動できません。
- イベントデータベースが空の状態でこのコマンドを実行すると,戻り値が7(イベントDBが壊れている)となりますが,問題ありません。
戻り値
0 正常終了 1 引数エラー 2 実行権限不足 3 入出力エラー 4 メモリー不足 5 イベントサーバ名が未定義 6 イベントデータベースが存在しない 7 イベントデータベースが壊れている 8 イベントサービスが稼働中のため,イベントデータベースを初期化できない 255 そのほかのエラー
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