JP1/Integrated Management - Central Information Master システム構築・運用ガイド
構成管理DB内の論理構成情報をCosminexus Smart Composer用としてXML形式のファイルで出力します。Cosminexus Smart Composer用ファイルは,Cosminexus 06-50以降の簡易構築および運用を支援するためのファイルです。
Cosminexus Smart Composer用ファイル出力機能の概略を次に示します。
- Cosminexusは,簡易構築または運用機能として,Webシステムの初期構築または構成変更を一括して処理するコマンドを提供しています。
- JP1/IM - CMでは,構成管理DBから論理構成定義の情報となるXML形式のファイル(データ)を生成します。
- Cosminexusでは,生成するXMLファイルの形式を規定しています。規定しているファイルは次に示す二つのファイルです。
- 初期構築用のXMLフォーマット
新規にCosminexusのWebシステムを構築するためのXMLフォーマットです。
- 構成変更用のXMLフォーマット
初期構築用のXMLフォーマットで構築された,Webシステムの構成を変更するためのXMLフォーマットです。JP1/IM - CMの「Cosminexus Smart Composer用ファイル出力機能」では,構成変更用のXMLフォーマットは出力しません。
- コマンドの実行時は,論理構成定義情報にアクセスできる業務管理者権限,あるいはシステム管理者権限を持っているユーザーが対象となります。業務管理者権限およびシステム管理者権限については,「付録E 操作権限一覧」を参照してください。
次に,Cosminexus Smart Composer用ファイル出力機能の対象となるユーザー権限を示します。
表4-1 Cosminexus Smart Composer用ファイル出力機能のユーザー権限
ユーザー権限 コマンド実行 備考 システム管理者権限 ○ すべてのWebシステム情報が対象 業務管理者権限 ○ アクセスできるWebシステム情報が対象 インフラ管理者権限 × - (凡例)○:実行可 ×:実行不可 -:なし
- <この項の構成>
- (1) Cosminexus Smart Composer用ファイルの規則
(1) Cosminexus Smart Composer用ファイルの規則
JP1/IM - CMの「Web推奨モデル」で定義した論理システムの構成内容から,Cosminexus Smart Composer用ファイルを出力します。Cosminexus Smart Composer用ファイルは,jcmexportコマンドの-cosmiオプションを指定すると出力されます。
jcmexportコマンドの-cosmiオプションについては,マニュアル「JP1/Integrated Management - Central Information Master リファレンス jcmexport」(2. コマンド)を参照してください。
Cosminexus Smart Composer用ファイルの出力時に,論理システムに対してJP1/IM - CMが規定する「Web推奨モデル」の規定範囲であるかどうかをチェックします。次に示すチェックでエラーとならなかった場合だけ,Cosminexus Smart Composer用ファイルが出力されます。エラーとなった場合は,エラーメッセージを出力し,jcmexportコマンドを終了します。
- 論理システムに対するチェック
- テンプレートの種別が「Web推奨モデル」であること
- Cosminexus管理名が指定されていること
- 下位にロードバランシンググループが一つだけ定義されていること
なお,下位にロードバランシンググループ以外の論理オブジェクトがある場合は,その情報は無視し,処理を続行します。
- ロードバランシンググループに対するチェック
- Cosminexus管理名が指定されていること
- 種別が「ロードバランサ」であること
- ポート情報のポート番号が指定されていること
- 下位にユニットグループが一つ以上あること
なお,下位にユニットグループ以外の論理オブジェクトがある場合は,その情報を無視して処理を続行します。
- ユニットグループに対するチェック
- Cosminexus管理名が指定されていること
- 下位に論理Webサーバ・論理APサーバがそれぞれ一つずつあること
なお,下位に論理Webサーバ・論理APサーバ以外の論理オブジェクトがある場合,その情報は無視して処理を続行します。
- 論理Webサーバに対するチェック
- Cosminexus管理名が指定されていること
- 下位にプロセスが一つだけあること
- 論理APサーバに対するチェック
- Cosminexus管理名が指定されていること
- 下位にプロセスが一つだけあること
- 論理Webサーバ直下にあるプロセスに対するチェック
- ミドルウェア種別で「Cosminexus」が選択されていること
- プロセス種別で「web-server」が選択されていること
- 下位に仮想ホストが一つだけあること
- 論理APサーバ直下に存在するプロセスに対するチェック
- ミドルウェア種別で「Cosminexus」が選択されていること
- プロセス種別で「j2ee-server」が選択されていること
- 下位に仮想ホストが一つだけあること
- ユニットグループ内の仮想ホストのマッピングに対するチェック
- 論理Webサーバ直下のプロセスと論理APサーバ直下のプロセスからマッピングされる仮想ホストが同一エントリであること
- 仮想ホストに対するチェック(論理Webサーバ・論理APサーバ共通)
- Cosminexus管理名が指定されていること
- 業務用ネットワーク情報のIPアドレスが指定されていること
- 管理用ネットワーク情報のIPアドレスが指定されていること
- ロードバランサに対するチェック
- デバイス名が指定されていること
- モデル名が指定されていること
- 管理用IPアドレスが指定されていること
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