JP1/Integrated Management - Central Information Master システム構築・運用ガイド
論理オブジェクトと物理リソースの割り当て機能は,論理システム内に定義された論理オブジェクトと,論理システムに割り当てられたリソースパック内の物理リソースのマッピング情報を定義します。
- <この項の構成>
- (1) 論理オブジェクトと物理リソースの割り当てと定義方法
- (2) ロードバランシンググループとロードバランサの割り当て
- (3) 仮想ホストと物理ホストの割り当て
- (4) 仮想ホストと物理ホストの割り当て解除
(1) 論理オブジェクトと物理リソースの割り当てと定義方法
論理オブジェクトと物理リソースの割り当て機能と定義方法を次の表に示します。
表3-40 論理オブジェクトと物理リソースの割り当て機能一覧
項番 機能 定義方法※1 GUI 情報収集 インポート 1 ロードバランシンググループとロードバランサのマッピング定義※2 - - - 2 仮想ホストと物理ホストのマッピング定義 ○ - - 3 仮想ホストと物理ホストのマッピング解除 ○ - -
- (凡例)
- ○:定義できる
- -:定義できない
注※1 GUI,情報収集,インポートの定義方法については,「3.1.2 構成情報の定義方法」を参照してください。
注※2 マッピング情報は定義されませんが,エクスポート時に自動的にマッピングされます。
(2) ロードバランシンググループとロードバランサの割り当て
ロードバランシンググループとロードバランサの割り当てについて説明します。
ロードバランシンググループとロードバランサの割り当てからは,Cosminexus Smart Composerが生成したロードバランサと論理Webサーバの関係がわかります。
- アクセス権限
- 次の操作権限を持つユーザーは,アクセス権限が設定された範囲でロードバランシンググループと,システムに割り当てられたリソースパック内のロードバランサの割り当てを定義できます。
- 業務管理者権限
- システム管理者権限
- アクセス権限が設定された範囲とは,ユーザーに設定されているJP1資源グループ名と同じJP1資源グループ名が設定されている論理システムに定義されたロードバランシンググループ,またはJP1資源グループ名が設定されていない論理システムに定義されたロードバランシンググループです。また,ユーザーに設定されているJP1資源グループ名と同じJP1資源グループ名が設定されているリソースパックに割り当てられたロードバランサ,またはJP1資源グループ名が設定されていないリソースパックに割り当てられたロードバランサです。
- マッピング定義の規則
- ロードバランシンググループとロードバランサの割り当ては,ロードバランシンググループの種別に「ロードバランサ」が指定されており,かつロードバランシンググループの仮想IPアドレスと等しい仮想IPアドレスを持つロードバランサの要件を満たす場合となります。そのため,割り当てする際には,ロードバランシンググループの種別と仮想IPアドレスをキーに,リソースパック内を検索し,該当するロードバランサを絞り込みます。
- ロードバランサの絞り込みは,Cosminexus Smart Composerの初期構築ファイルの出力時にjcmexportコマンド内で実行します。なお,ロードバランシンググループとロードバランサのマッピング情報は生成しません。
仮想ホストと物理ホストの割り当てについて説明します。
仮想ホストと物理ホストのマッピング情報からは,論理サーバまたはプロセスに定義されている仮想ホストと,実際の物理ホストの関係がわかります。ある物理ホストに定義されているマッピング情報から,その物理ホストに障害が発生した場合の影響度の範囲(どの論理システムに影響があるか)もわかります。
- アクセス権限
- 次の操作権限を持つユーザーは,アクセス権限が設定された範囲で仮想ホストと,システムに割り当てられたリソースパック内の物理ホストの割り当てを定義できます。
- 業務管理者権限
- システム管理者権限
- アクセス権限が設定された範囲とは,ユーザーに設定されているJP1資源グループ名と同じJP1資源グループ名が設定されている論理システムに定義された仮想ホスト,またはJP1資源グループ名が設定されていない論理システムに定義された仮想ホストです。また,ユーザーに設定されているJP1資源グループ名と同じJP1資源グループ名が設定されているリソースパックに割り当てられた物理ホスト,またはJP1資源グループ名が設定されていないリソースパックに割り当てられた物理ホストです。
- マッピング定義の規則
- 仮想ホストと物理ホストのマッピング定義は,仮想ホストに定義されているホスト名,IPアドレス,OS名,CPU,メモリーなどの要件を満たす物理ホストとなります。
- 割り当てする際には,仮想ホストの属性情報をキーにリソースパック内を検索し,該当する物理ホストを絞り込みます。
- 仮想ホストと物理ホストのマッピングを定義すると,仮想ホストと物理ホストのマッピング情報が生成されます。
- マッピング定義の操作は次の場合に行えます。
・一つの仮想ホストとリソースパック内の一つの物理ホストに対して
・一つの仮想ホストとリソースパック内の複数の物理ホストに対して
・リソースパック内の一つの物理ホストと複数の仮想ホストに対して
仮想ホストと物理ホストの割り当て解除について説明します。
- アクセス権限
- 次の操作権限を持つユーザーは,アクセス権限が設定された範囲で仮想ホストと物理ホストの割り当てを解除できます。
- 業務管理者権限
- システム管理者権限
- アクセス権限が設定された範囲とは,ユーザーに設定されているJP1資源グループ名と同じJP1資源グループ名が設定されている論理システムに定義された仮想ホスト,またはJP1資源グループ名が設定されていない論理システムに定義された仮想ホストです。また,ユーザーに設定されているJP1資源グループ名と同じJP1資源グループ名が設定されているリソースパックに割り当てられた物理ホスト,またはJP1資源グループ名が設定されていないリソースパックに割り当てられた物理ホストです。
- マッピング解除の規則
- 仮想ホストと物理ホストの割り当てが解除されると,仮想ホストと物理ホストのマッピング情報だけが削除されます。
- 一つの仮想ホストに対して,複数の物理ホストを同時に,割り当ての解除ができます。
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