JP1/Integrated Management - Central Information Master システム構築・運用ガイド
物理構成定義をする際の各オブジェクト作成時の注意事項について説明します。
- <この項の構成>
- (1) 名称のユニーク性
- (2) 使用できない名称
(1) 名称のユニーク性
物理構成の各オブジェクトは,オブジェクトの種類が異なっていても同一の名称を与えられません。このため,次に示す名称付与規則でオブジェクトのユニーク性を保持します。
情報収集機能で作成された物理ホストのオブジェクトには,次の形式で名称が設定されます。
- <JP1/SC/Control Managerから収集した場合>
- JP1/SC/Control Managerでホスト名が定義されている場合,そのホスト名が設定されます。
- JP1/SC/Control Managerでホスト名が定義されていない場合,次の形式で設定されます。
PhysicalHost:<先頭に定義されているNIC情報のMACアドレス>
- <JP1/NETM/AIMから収集した場合>
- JP1/NETM/AIMでホスト名が定義されている場合,そのホスト名が設定されます。
- JP1/NETM/AIMでホスト名が定義されていない場合,次の形式で設定されます。
PhysicalHost:<先頭に定義されているNIC情報のMACアドレス>
情報収集で与えられた名称を変更すると,次回の情報収集時に別オブジェクトとして同一の物理ホストの情報が作成されます。そのため次の注意が必要となります。ユーザーが物理ホストの定義を作成する場合,ユニークなホスト名を指定しなければなりません。
●NIC
情報収集機能で作成されたNICのオブジェクトには,次に示す形式で名称が設定されています。
- <JP1/SC/Control Managerから収集した場合>
- JP1/SC/Control Managerで定義されているMACアドレスが設定されます。
- <JP1/NETM/AIMから収集した場合>
- JP1/NETM/AIMで定義されているMACアドレスが設定されます。
情報収集で与えられた名称を変更すると,次回の情報収集時に別オブジェクトとして同一のNICの情報が作成されます。そのため次の注意が必要となります。ユーザーがNICの定義を作成する場合,ユニークなMACアドレスを指定しなければなりません。
情報収集機能で作成されたネットワーク情報のオブジェクトには,次に示す形式で名称が設定されています。
- <JP1/SC/Control Managerから収集した場合>
- 次の形式で設定されます。
- <設定されているIPアドレス>:<当該IPアドレスが定義されているNICのMACアドレス>
- <JP1/NETM/AIMから収集した場合>
- 次の形式で設定されます。
- <設定されているIPアドレス>:<当該IPアドレスが定義されているNICのMACアドレス>
JP1/IM - Viewでネットワーク情報のIPアドレスを変更すると,情報収集で与えられた名称も変更されます。この場合,次回の情報収集時に別オブジェクトとしてネットワーク情報が作成されてしまうため,次の注意が必要となります。ユーザーがネットワーク情報の定義を作成する場合,NIC内でユニークなIPアドレスを指定しなければなりません。
情報収集機能で作成されたロードバランサのオブジェクトには,次に示す形式で名称が設定されています。
- <JP1/Cm2/NCから収集した場合>
- JP1/Cm2/NCで定義されているスイッチ名が設定されます。
情報収集で与えられた名称を変更すると,次回の情報収集時に別オブジェクトとして同一のロードバランサの情報が作成されてしまうため,次の注意が必要となります。ユーザーがロードバランサの定義を作成する場合,ユニークなスイッチ名を指定しなければなりません。
情報収集機能で作成されたソフトウェアのオブジェクトには,次に示す形式で名称が設定されています。
- <JP1/NETM/AIMから収集した場合>
- 次の形式で設定されます。
- <ソフトウェア名称>:<バージョン情報>
JP1/IM - Viewでソフトウェア名称およびバージョン情報を変更すると,情報収集で与えられた名称も変更されます。この場合,次回の情報収集時に別オブジェクトとしてソフトウェアの情報が作成されてしまうため,次の注意が必要となります。ユーザーがソフトウェアの定義を作成する場合,ソフトウェア名称とバージョン情報の組でユニークとなる値を指定しなければなりません。
物理構成の各オブジェクトをグルーピングするために,JP1/IM - CMは標準で次のグループオブジェクト群を用意しています。
- リソースプール
リソース全体を管理するグループです。
- カテゴリ
リソースプールを,次に示す情報で分類するためのグループです。
- ハードウェア種別
物理ホストとロードバランサの種類の違いで分類します。
- サブネット
物理ホストに定義されているネットワーク情報のサブネットアドレス単位で分類します。
- シャーシID
BladeSymphonyのブレードサーバが搭載されているシャーシごとに分類します。
上記の各グループオブジェクトは,JP1/IM - CMのインストール時に次の名称で自動的に作成されます。そのため,これらの名称は物理構成のオブジェクト名に使用できません。
- ResourcePool
- SubNet
- HardwareType
- EBS
- PhysicalHost
- LoadBalancer
また,次に示す値も,物理構成のオブジェクト名には使用できません。
- 物理ホストのネットワーク情報で定義されたIPアドレスのサブネット値
IPアドレスとサブネットマスクから取得するサブネット値を名称として持つグループを,「サブネット」のカテゴリグループのサブグループとして,システムが自動的に生成します。
- BladeSymphonyのブレードサーバが搭載されているシャーシID
ブレードサーバが搭載されているシャーシIDを名称として持つグループを,「シャーシID」のカテゴリグループのサブグループとして,システムが自動的に生成します。
上記の名称を持つサブグループのオブジェクトは,情報収集およびJP1/IM - ViewのGUIでの物理リソースの作成時にシステムで自動的に作成されます。
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