JP1/Integrated Management - Central Information Master システム構築・運用ガイド

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2.1 システム構成の定義

この節では,JP1/IM - CMのシステム構成の定義について説明します。

システム構成の定義は,これから新規に構築するシステムを定義したり,業務システムのシステム構成情報を定義したりします。具体的には,次に示す3段階の定義機能を使用して,SEやシステム構築者がシステムを構築する際に,紙面や個別ツールによる設計図や方式設計書などで作成・管理していたシステムの論理上の構成情報を,JP1/IM - CM上で定義できます。

  1. 論理構成の定義
  2. 物理構成の定義
  3. マッピング定義

次に,論理構成の定義,物理構成の定義,およびマッピング定義の関係を図に示します。

図2-1 システム構成の定義機能

[図データ]

次にシステム構成の定義の流れについて説明します。

<この節の構成>
(1) 論理構成の定義
(2) 物理構成の定義
(3) マッピング定義

(1) 論理構成の定義

業務システムの論理的な構成を定義します。業務システムの構築者または運用管理者は,ユーザーの視点で論理的なシステムの構成を定義します。

汎用的な論理オブジェクト(Webサーバ,APサーバ,DBサーバなど)の定義と,それらをサブシステムやユーザーの意図する単位のグループとして定義します。

例えば,図2-1の論理情報(×××システム)は次のように論理構成を定義します。

[図データ]

論理構成の定義は,次に示す方法で定義します。
  • 連携するプログラムから論理構成情報を取得する
    連携するプログラムからシステム構成情報を取得して論理構成を定義できます。
  • GUIで定義する
    JP1/IM - Viewのシステム構成定義画面(セントラルインフォメーションマスター・ビューアー)から表示されるGUIに情報を入力しながら論理構成を定義できます。
  • 定義ファイルをインポートして定義する
    JP1/IM - CMが提供するインポート・エクスポート機能を使用して論理構成を定義できます。

(2) 物理構成の定義

物理リソースを管理しているソフトウェアから,サーバやストレージの情報を収集したり,収集した物理リソースから業務で使用する物理リソースをグループとして定義したりします。

JP1/IM - CMが管理する物理リソースは,まずリソースプールと呼ばれるグループに登録されます。リソースプールから,リソースパックと呼ばれるユーザーが作成したグループに割り当てられます。業務システム単位にリソースパックを作成して物理リソースを割り当てていくと,わかりやすく管理でき,論理構成とのマッピングも容易になります。

例えば,図2-1の物理情報は次のように物理構成を定義します。

[図データ]

(3) マッピング定義

マッピング定義では,論理構成で定義した論理オブジェクトと,物理リソースとの対応を関連づけます。

図2-1の論理構成と物理構成のマッピング定義例を次に示します。

[図データ]

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