JP1/Integrated Management - Central Information Master システム構築・運用ガイド
JP1/IM - CMは,業務システムをユーザーの視点で運用管理することを目的として,システム構成を定義する機能と,定義した構成情報を活用するための機能を提供します。
ハードウェア情報を業務システム単位でグルーピングし,さらに階層表示することで,必要な情報をシステム管理者が管理しやすい形で利用できます。
次に,JP1/IM - CMが提供する機能について説明します。
- システム構成定義機能
- システム構成定義機能には次に示す三つの定義機能があります。
- 論理構成定義機能
業務システムを,ユーザーの視点で運用できるようにします。
ユーザーが実際に使用する言葉を使ったり,業務システムごとにグルーピングしたりできます。
これまで紙面やツールで個別に管理していたシステム構成情報(方式設計図,IPアドレス管理表など)を一元的に管理できます。
- 物理構成定義機能
システムで使用するサーバやロードバランサなどの物理リソースの情報を管理します。サーバやストレージなどの各種物理リソースに関する情報を集約して管理することで,ITリソース利用状況や割り当て状況を一元的に管理できます。
- マッピング定義機能
論理構成と物理構成を対応づけることができます。マッピングを定義すると,システムを論理構成で管理できるため,サーバの入れ替えなど物理構成の変化に柔軟に対応できるようになります。
- 情報収集機能
- 連携するプログラムから,論理構成情報や物理構成情報を自動的に収集できます。複雑または大規模なシステム構成情報を容易に収集したり,定義したりできます。次に,情報の収集で連携するプログラムを示します。
- JP1/SC/Control Manager
- Cosminexus
- JP1/NETM/AIM
- HiRDB
- JP1/Cm2/NC - Manager
- 構成情報検索機能
- 定義済みのシステム構成情報を,外部から参照できます。
- IPアドレスやホスト名ではなく,例えば「旅費精算システムのAPサーバ」というユーザーの視点のキーワードで情報を検索できます。
- ユーザー管理機能
- システム構成情報のアクセス制御,ログインユーザーのチェックなどができます。また,インフラ管理者,業務システム構築者,およびシステム管理者ごとにシステム構成情報へのアクセスがチェックできます。ユーザー管理には,JP1/Baseの機能を使用します。
- 構成情報のインポート・エクスポート機能
- システム構成情報をXML形式のファイルにエクスポートできます。またエクスポートしたファイルをインポートできます。システム構成情報のバックアップ・リストアや,一括定義などに使用できます。
- エクスポートしたXML形式ファイルは,表作成ツールなどで参照したり,印刷したりできます。手作業で行っていたシステム構成図の作成と,メンテナンス作業の手間を大幅に軽減できます。
- Link & Launch機能
- 物理リソースを管理するプログラムを,シングルサインオンで起動できます。シングルサインオンとは,JP1/IM - Viewでのユーザー認証が成功していれば,連携プログラムのログイン画面を経由しないで目的の画面が表示されることです。
- この機能を使用して,JP1/IM - CMから,プラットフォーム,ハードウェアの初期設定,インストールソフトウェアの確認ができます。
- 次にLink & Launch機能で連携するプログラムを示します。
- JP1/SC/Control Manager
- JP1/AJS2 - SO View
- JP1/Cm2/NC - View
- JP1/NETM/AIM
- HPvM
- JP1/Cm2/NNM
All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2007, Hitachi, Ltd.