uCosminexus Interschema ユーザーズガイド

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付録C.4 デ−タ変換処理APIを使用したプログラムの移行上の注意

電子データ交換ツールが提供しているETtransExecS関数とETtransErrorInfo関数は,Interschemaバージョン1ではETtransExec関数へ統合されています。ETtransExec関数は,引数も変更になっています。また,ETtransExec関数,及びETtransExecT関数のパラメタとして使用するETTRANSADRSLIST構造体が変更になっているため,プログラムの変更が必要です。

データ変換処理関数APIを含む共用ライブラリはC++で作成しているので,データ変換処理関数APIを使用したプログラムもC++コンパイラでのコンパイル・リンクが必要です。ワークステーションのOSの場合は,makefileのサンプルファイルを参考にmakefileを作成してください。makefileのサンプルファイルの格納場所は,リリースノートを参照してください。HP-UXの場合,実行時に環境変数SHLIB_PATHで指定したディレクトリから共用ライブラリを検索するために,リンカへのオプションとして必ず「+s」を指定してください。

(a) ETtransExec関数引数

第6引数「int iFNFlag」,第7引数「ETTRANSERRLIST *pErrList」が追加になっています。

第6引数iFNFlagには,次の値を指定してください。

第7引数pErrListには,次の値を指定してください。

上記に合わせて,ETtransExecS関数はETtransExec関数に置き換えて,ETtransErrorInfo関数の実行処理は削除してください。

(b) ETTRANSADRSLIST構造体の変更

ファイル指定の場合のファイル名を表すメンバ(電子データ交換ツールでのDataFile)と,メモリ指定の開始アドレスを表すメンバ(電子データ交換ツールでのStartAddress)が統合されて,一つのメンバ(Interschemaバージョン1でのDataAddress)になっています。次に示すように,構造体のメンバ名を変更してください。

なお,Interschemaバージョン1ではこのほかにもメンバの追加がありますが,電子データ交換ツールの機能範囲内で変換する場合は,設定しなくてもかまいません。詳細については,「付録D.3 ETtransExec(トランスレータの起動)」を参照してください。