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12.1.5 再帰構造を含むDTD及びXML文書の扱い

再帰構造が任意のネスト数を持つXMLデータは変換できません。再帰構造を持つDTDを挿入する場合は,決められたネスト数分を,ツリーとして展開してから扱います。MDLエディタでは,指定されたネスト数を超える部分(再帰構造の末端)はダミーのEMPTY要素として表示し,マッピングの対象外とします。また,MDLで展開されたネスト数を超える入力XMLデータがトランスレータに渡された場合,超過部分のデータは無視されます。

展開ネスト数に1を指定した例を示します。図の構造「TOP」が再帰構造です。

[図データ]

挿入するDTDフォーマットに再帰構造が含まれる場合,[展開ネスト数指定]ダイアログが表示されます。このダイアログで,ツリーへ展開するネスト数を指定してください。

なお,展開ネスト数が1の状態でコンポーネント数が再帰展開最大コンポーネント数を超えると,再帰の最上位構造をANY要素にするか確認するダイアログが表示されます。ダイアログで「はい」を選択した場合,再帰の最上位構造がANY要素として取り込まれます。ただし,再帰構造の最上位がルート場合は,ANY要素として取り込まれません。再帰展開最大コンポーネント数は,オプションコマンドで設定できます。ただし,DTDの挿入(DTDマージ含む)では,この最大数を超えるコンポーネントを作成することはできません。