uCosminexus Interschema ユーザーズガイド
マージツールは,FDLファイル又はDTDファイルの変更内容をMDLファイルにマージできます。
マージツールには四つの機能があります。
次に,各機能について説明します。
MDLファイル中の既存のマップ式を保持しながら,FDLファイル又はDTDファイルの変更内容をMDLファイルにマージする機能です。マージ機能を使用することで,再マッピングの作業を最小限に抑えることができます。
マージ機能は,MDLエディタの[編集]−[マージ]コマンドでも実行できます。
MDLファイルを作成した後に要素のサイズや出現回数などを変更する場合は,FDLファイル又はDTDファイルでフォーマットを変更してから,MDLファイル内で変更前のフォーマットを削除して,変更後のフォーマットを読み込んでMDLファイルを作成し直す必要があります。
入力側のフォーマットを変更した場合は,変更前のフォーマットを削除して変更後のフォーマットを読み込んでも,既存のマップ式は保持されるため,コンポーネント名やツリー構造を変更していなければそのまま使用できます。しかし,出力側のフォーマットを変更した場合は,変更前のフォーマットを削除すると既存のマップ式も削除されてしまうため,変更後のフォーマットを読み込んで再マッピングする作業が発生します。
図7-1 マージ機能を使用しない場合
このような場合にマージ機能を使用すると,名前やツリー構造を変更していないコンポーネントの既存のマップ式を保持しながら,FDLファイル又はDTDファイルの変更内容をMDLファイルにマージできます。この結果,再マッピングする必要があるのは,コンポーネント名やツリー構造を変更した箇所だけになり,再マッピングの作業を最小限に抑えることができます。
図7-2 マージ機能を使用した場合
MDLファイル中のマップ式をテキスト形式で記述したファイル「マップ式ファイル」に出力する機能です。
マップ式出力機能は,MDLエディタの[ファイル]−[外部出力]コマンドでも実行できます。
マップ式ファイルには,任意のコンポーネント以下のマップ式を出力できます。マップ式ファイルの形式については,「付録E.1 マップ式ファイル」を参照してください。
出力したマップ式は,マップ式ファイル上で直接編集できます。マップ式ファイルの編集内容は,マッピング機能を使用してMDLファイルに反映できます。
マップ式ファイルの内容をMDLファイルに反映する機能です。マップ式ファイルの編集内容をMDLファイルに反映できます。
マッピング機能は,MDLエディタの[編集]−[マージ]コマンドでも実行できます。
指定したFDLフォーマット,又は指定したDTDフォーマットをMDLファイルに挿入する機能です。
フォーマット挿入機能は,MDLエディタの[挿入]−[フォーマット]コマンド又は[挿入]−[DTDフォーマット]でも実行できます。
以上の四つの機能を実行するには,コマンド「etmerge」でマージツールを起動して,実行したい機能の引数を指定します。
次に,マージツールのコマンド「etmerge」について機能ごとに説明します。コマンド「etmerge」は,次のディレクトリ下に格納されています。
Interschemaのインストールディレクトリ\bin
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