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6.4 変換処理の流れ

通常トランスレータは,入力データをすべてメモリへ展開した後,出力データを作成して,ファイルやメモリに出力します。グループ単位出力指定をした場合は,ラベルが指定されたコンポーネントの繰り返しと,その前後のコンポーネントに分けて,入力データのメモリ展開及び出力処理が行われます。

グループ単位出力指定をした場合の変換処理の流れを図6-4に示します。

図6-4 グループ単位出力指定をした場合の変換処理の流れ

[図データ]

図6-4の「Before」は,グループ単位出力指定コンポーネントより前に位置するコンポーネント群です。

入力フォーマットが複数ある場合は,グループ単位出力指定をしていないフォーマットも「Before」に含まれます。「After」は,グループ単位出力指定コンポーネントより後に位置するコンポーネント群です。出力フォーマットが複数ある場合は,グループ単位出力指定をしていないフォーマットも「After」に含まれます。

グループ単位出力指定コンポーネントは,1回出現するごとにデータが変換され,処理が繰り返されます。

グループ単位出力指定を複数のラベルに設定した場合も,同様に処理されます。上位のラベルで1回に処理されるデータに対して,下位のラベルでは,Beforeコンポーネント,グループ単位出力指定コンポーネント,Afterコンポーネントの順に変換処理されます。

図6-4の3.,6.,9.は,出力ファイルやメモリデータへの実際の出力を示しています。なお,下位ラベルのグループ単位出力指定コンポーネントの場合は,ワークファイルに出力され,最上位のグループのデータが出力される時点で,併せて出力先のファイルやメモリに出力されます。

入力データのメモリ展開及び出力データの作成では,トランスレータが各コンポーネントのデータ解析や個々の型変換をして,ツリーテーブルを作成します。ツリーテーブルは,MDLに定義されたツリーの順序でコンポーネント単位に処理されます。

<この節の構成>
6.4.1 入力コンポーネントの制御
6.4.2 出力コンポーネントの制御