uCosminexus Interschema ユーザーズガイド

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

6.3.2 文字コード使用時の注意点

各文字コード間では,基本的に同じ種別間だけで変換できます。次に文字コード間での変換可否を示します。

表6-10 文字コード間での変換可否

入力側/出力側 1バイト文字コード 2バイト文字コード 1バイト/2バイト混在文字コード
1バイト文字コード ×
2バイト文字コード ×
1バイト/2バイト混在文字コード

(凡例)
○:変換できます。
×:変換できません。
△:条件によって変換できます。

1バイト/2バイト混在文字コード型から1バイト文字コード型への変換は,文字列の内容がすべて1バイト文字の場合だけ変換できます。1バイト/2バイト混在文字コード型から2バイト文字コード型への変換についても同様です。

対象文字列中にユーザ定義文字(外字)がある場合で,コード変換が発生しないとき(入出力とも同じ文字コードのとき)は,そのままの値を受け付けます。文字コード変換が発生する場合は,不正文字の扱いとなります。なお,入出力がXMLの場合,トランスレータ内部ではUTF-16の扱いとなります。例えば,XML文書とローカルフォーマットが共にSJISである場合も,トランスレータ内部では文字コード変換が発生します。そのため,入出力がXMLの場合は注意してください。

また,EDI標準規格などと対応させて文字コードを使用する場合の注意事項について説明します。

<この項の構成>
(1) XML
(2) CII
(3) UN/EDIFACT
(4) Sea-NACCS
(5) JEDICOS

(1) XML

XML文書として使用できる文字コードを次に示します。

XMLデータを変換する場合,XML文書のエンコーディングに関係なく,UTF-16へ変換してデータ変換されます。

(2) CII

CIIのバージョンによって,使用する文字コードが異なります。トランスレータは,CII1.51,CII2.10,及びCII3.00に対応しています。

(a) CII1.51

原則としてJIS8,JISKを使用します。メッセージグループ・ヘッダ(MGH),メッセージグループ・トレーラ(MGT)は「JIS7A」を使用します。

CIIデータの送受信者間でローカルな協定が結ばれている場合だけ,その他の1バイト,2バイト文字コードが使用できます。

(b) CII2.10

原則として,X属性に対してはJIS8を,K属性に対してはCJISを使用します。オプションとして,X属性に対してSJISを,K属性に対してUNICを使用できます。

CIIデータの送受信者間でローカルな協定が結ばれている場合だけ,その他の1バイト,2バイト文字コードが使用できます。

(c) CII3.00

原則として,X属性に対してはJIS8を,K属性に対してはCJISを使用します。オプションとして,X属性に対してSJISを,K属性に対してSJISK又はUNICを使用できます。

CIIデータの送受信者間でローカルな協定が結ばれている場合だけ,その他の1バイト,2バイト文字コードが使用できます。

(3) UN/EDIFACT

トランスレータが対応するUN/EDIFACTの文字セットと,文字セットに対応する文字コードは次のとおりです。

上記以外のラテン文字,日本語以外の2バイト文字コードなどのUN/EDIFACTの文字セットには,トランスレータは対応しません。

(4) Sea-NACCS

日本語(2バイト文字)を使用する項目を除き,Sea-NACCS EDI電文,Sea-NACCS EDIFACT電文ともに「JIS7A」を使用します。日本語(2バイト文字)を使用する項目は「EUC」を使用します。

(5) JEDICOS

必ず「JISE」を使用します。EDIFACTの文字セットはUNOXになります。