uCosminexus Interschema ユーザーズガイド

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4.3.5 選択構造を持つフォーマットのマッピング

3章のフォーマット定義例で作成したフォーマット「FIX」「LT」「SEPA」は,2種類のメッセージを選択構造の下に配置し,ヘッダ部の値によってメッセージが選択できるようにしました。フォーマット「FIX」「LT」「SEPA」のような選択構造の場合,特別な指定は必要ありません。しかし,メッセージ数が多く,直接メッセージを選択できる条件がない場合,トランスレータは,選択構造の子コンポーネントに対して,データと適合するかどうかを順番に調べていきます。このため,メッセージ数が増えるほど,変換の効率が悪くなります。

そこで,あらかじめ入出力データとして現れないメッセージが分かれば,MDLエディタで「このメッセージ構造は出現しない」を指定できます。この指定をすると,FDLファイルで定義されていたメッセージ構造は,MDLファイル上では定義されていないものとして扱われます。したがって,データと適合しないメッセージを調べる必要がなくなり,トランスレータの処理速度が向上します。

フォーマット「FIX」を使用し,メッセージの未使用の定義について説明します。ここでは,メッセージ「MSG1」に対して未使用の定義をします。

[図データ]

メッセージ「MSG1」の[コンポーネントのプロパティ]ダイアログで,「このコンポーネントを使用しない」を選択します。これで未使用の定義が完成しました。

[図データ]