(a) ステップ1/3画面
「Bean生成ウィザード」が起動し,次のような「COBOLアクセス用Bean生成ウィザード−ステップ1/3」画面が現れます。オプションパネルはタブで表示を切り替えることができます。
ここでは,次の情報を入力します。
- COBOL UAPの引数を定義した登録集原文のファイル名※を指定します。ここで指定する登録集原文には条件があります。詳細は,「2.2.3 COBOL UAPの引数を含む登録集原文の記述規則」を参照してください。右側のボタンをクリックすると,参照ダイアログが表示されます。
注※
登録集原文のファイル名に全角文字は使用できません。
- 必要に応じて,PICTURE句の通貨編集用文字の変更を行います。デフォルトでは,'\'が指定されています。
- 集団項目に対するデータの設定および取得を行う場合は,「集団項目のバイト配列アクセスを使用する。」チェックボックスをオンにします。デフォルトでは,集団項目に対するデータの設定および取得は行えません。
- 同じデータ名のデータ項目に対して別名を自動生成する場合は,「別名を自動生成する。」チェックボックスをオンにします。デフォルトでは,別名は自動生成しないので,同じデータ名のデータ項目に対してデータの設定および取得を行うには「COBOLアクセス用Bean生成ウィザード−ステップ2/3」画面で別名を指定する必要があります。
- 日本語項目および日本語編集項目を日本語項目として扱いたい場合は,チェックボックスをオフにします。デフォルトは,日本語項目および日本語編集項目を英数字項目として扱います。
注
Linux(x86)またはLinux(x64)で,日本語項目および日本語編集項目を使用する場合は,チェックボックスをオフにしてください。詳細については,「付録A.5 Linux(x86)およびLinux(x64)で使用する場合の注意事項」を参照してください。
- USAGE COMP-5を指定した2進項目をCOMPとして扱いたい場合は,チェックボックスをオフにします。デフォルトは,USAGE COMP-5を指定した2進項目は,COMPとして扱います。
- EJB対応COBOLアクセス用BeanとそのほかのEJB関連ファイルを出力する場合は,チェックボックスをオンにします。デフォルトは,JavaBeans対応COBOLアクセス用Beanだけを生成します。
設定が完了したら,[次へ(N)>]ボタンを押すと入出力用の「COBOLアクセス用Bean生成ウィザード−ステップ2/3」画面に進みます。[キャンセル]ボタンを押すと,COBOLアクセス用Beanの生成を取り消し,「Bean生成ウィザード」画面を消去します。また[ヘルプ]ボタンを押すと,この画面に対するヘルプを表示します。次の「Bean生成ウィザード」画面についても,[キャンセル]ボタンおよび[ヘルプ]ボタンについての動作は同じです。
指定された登録集原文を正常に解析できなかった場合,エラーメッセージを表示して処理が中止されます。
(b) ステップ2/3画面
- 「COBOLアクセス用Bean生成ウィザード−ステップ2/3」画面には,「COBOLアクセス用Bean生成ウィザード−ステップ1/3」画面で指定した登録集原文をCOBOLアクセスが解析した情報を引数ごとにテーブル表示します(これ以降,このテーブルのことを「パラメタテーブル」とします)。
このパラメタテーブル中から,COBOL UAPで実際に使用する引数を選択します。選択したデータ項目に対してCOBOLアクセス用Beanの中に該当するデータ項目に対するアクセスメソッドが生成されます。
COBOL UAPで実際に使用するデータ項目だけを抽出することで,COBOLアクセス用BeanのサイズをCOBOL UAPのサービスを受け取れる必要なサイズに最適化でき,資源を有効に活用できます。
- 「パラメタテーブル」の編集の仕様については,「2.3.1 COBOLアクセス用Bean生成ツールによる生成」を参照してください。
- 複数の引数がある場合,タブで表示する引数を切り替えます。
- すべての引数に設定完了後,[次へ(N)>]ボタンを押すと,「COBOLアクセス用Bean生成ウィザード−ステップ3/3」画面に進みます。
(c) ステップ3/3画面
「COBOLアクセス用Bean生成ウィザード−ステップ3/3」画面には,COBOLアクセス用Beanを生成するためのパッケージ名などを指定する画面が現れます。ここでは,次の情報を入力します。
- パッケージ名
プロジェクトファイルから派生したパッケージ名が表示されます。ほかのパッケージ名を付けるには,このフィールドをクリックして新規の名前を入力します。
- クラス名
クラス名を入力します。
「COBOLアクセス用Bean生成ウィザード−ステップ1/3」画面で,「EJB対応機能を有効にする。」をチェックしていない場合は,「クラス名.java」が生成されるファイル名になります。
チェックした場合は,次の名称のファイルを生成します。
- クラス名.java(COBOLアクセス用Beanプログラム)
- クラス名EJBHome.java(ホームインタフェース)
- クラス名EJB.java(リモートインタフェース)
- クラス名EJBBean.java(Enterprise Bean)
- ejb-jar.xml(デプロイ情報)
なお,EJB対応COBOLアクセス用Beanの場合,実行に際しjarファイルの作成/登録を行う必要があります。詳細は,「2.3.3 EJB用jarファイルの作成と登録」を参照してください。
- ライブラリ名
- (Windowsの場合)
- Windows(x86) V1の場合
- COBOLで作成したDLL名(拡張子なし)を指定します。
-
- Windows(x86) V2の場合
- COBOLで作成したDLL名を絶対パス名で指定します。
- DLL名だけを指定することもできますが,DLL名だけを指定した場合には,実行時にdynamicpathオプションの指定が必要です。
- セキュリティの理由から,絶対パス名で指定することを推奨します。
- (指定例)
- C:\user_path\SEARCH.dll ‥‥ 拡張子.dllは必須
- (UNIXの場合)
- Beanを生成する場合には,共用ライブラリ名に拡張子を付けて絶対パス名で指定します。
- (AIXの例)
- /user_path/libSEARCH.a ‥‥ 拡張子.aは必須
-
- (HP-UX(IPF64),Linux,Solaris(SPARC)の例)
- /user_path/libSEARCH.so ‥‥ 拡張子.soは必須
dynamicpathオプションを使用する場合は,フォルダ名またはディレクトリ名,および拡張子を省略したライブラリ名を指定できます。
(Windowsの例)
SEARCH ‥‥ 拡張子.dllは指定しない
(AIXの例)
libSEARCH ‥‥ 拡張子.aは指定しない
(HP-UX(IPF64),Linux,Solaris(SPARC)の例)
libSEARCH ‥‥ 拡張子.soは指定しない
- 呼び出すCOBOLプログラム名
COBOLプログラム名は,英大文字と英小文字を区別します。
以上のように画面に従って操作し,最後に[終了(F)]ボタンを押すと,JBuilderのプロジェクトにJavaソースファイルが生成され,該当するCOBOLアクセス用Beanが自動生成されます(COBOLアクセス用Beanの自動生成ソースイメージは,「付録D COBOLアクセス用Beanの自動生成ソースイメージ」を参照してください)。
自動生成したソースは編集しないでください。また,生成時は,作業用フォルダとして環境変数TEMPに指定されているフォルダ下にj2cbフォルダを作成します。
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