COBOL2002 Cosminexus連携機能ガイド

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

付録J 用語解説

(英字)

BOMバイトオーダマーク
ファイルの先頭に付加された,Unicodeの表現形式を表す情報。COBOL2002では,テキスト編成ファイルに対してこの情報を付加します。本文中では,Unicodeシグニチャと表記します。
DD(Deployment Descriptor)
Enterprise Bean作成に関する属性およびアプリケーション構築に関する属性をXML形式で記述したものです。
Eclipse
Eclipseプロジェクト(eclipse.org)が提供するオープンソースの統合開発環境です。ソースコードの編集支援機能やデバッグ機能など,アプリケーションの開発効率を向上させる各種機能を備えています。
Entity Bean
永続的オブジェクトのことです。
getter
プロパティから値を取得するメソッドです。
IVS
漢字を表すUnicodeの直後にVariation Selectorと呼ばれるコードを付加し,漢字の「異体字」を表現する方法のことです。
PC COBOL2002の場合,用途がDISPLAYおよびNATIONALの項目で使用します。
PC COBOL2002以外の場合は,サポートしません。
JBuilder
Cosminexusの構成製品となっているJBuilder 2005 Enterprise,JBuilder X Enterprise,JBuilder 9 Enterprise,JBuilder 7 Enterprise,またはJBuilder 6 EnterpriseをJBuilderと記述します。JBuilderは,Java2プラットフォームをサポートし,Javaアプリケーション,アプレット,Servlet,JavaBeansなどのビジュアル開発を実現します。
RMI-IIOP(Remote Method Invocation over Internet Inter-ORB Protocol)
JavaRMIとJavaIDLを統合したAPIです。EJBコンポーネントとそれぞれのコンテナは,Remote Method Invocation(RMI)テクノロジを使って,分散オブジェクト間のメソッド呼び出しを実装します。
Servlet
サーバ・サイド・プログラムとして稼働するJavaプログラムです。
Session Bean
ユーザとのセッションごとに生成,消滅するオブジェクトです。
setter
プロパティに値を設定するメソッドです。
UCS-2(Universal multi-octet Character Set 2)
符号化文字集合の一つの形式です。1文字を2バイトで表現します。
COBOL2002では,用途がDISPLAYおよびNATIONALの項目でサポートします。
UCS-4(Universal multi-octet Character Set 4)
符号化文字集合の一つの形式です。1文字を4バイトで表現します。
PC COBOL2002の場合,用途がDISPLAYおよびNATIONALの項目でUCS-4の範囲をサポートします。
PC COBOL2002以外の場合は,サポートしません。
Unicode
1バイトでは表現できない文字セットを含めあらゆる文字セットをサポートした文字コードです。代表的な符号化文字集合としてUCS-2,UCS-4があります。代表的なエンコーディングスキーマとしてUTF-8,UTF-16があります。
COBOL2002では,AIX(32),AIX(64),Linux(x86),Linux(x64),Linux(IPF64),HP-UX(IPF)の場合,UCS-2の範囲をサポートします。ただし,JIS X0213の拡張文字の第3,4水準の文字は使用できません。PC COBOL2002の場合,UCS-4の範囲(UCS-2の範囲を含む)をサポートします。
本文中では,符号化文字集合,およびエンコーディングスキーマを文字コードと表記します。
UTF-16(16-bit UCS Transformation Format)
エンコーディングスキーマの一つの形式です。1つのコード単位を2バイトとし,1文字を1コード単位(2バイト),または2コード単位(4バイト)で表現します。UTF-16では2バイトのコード単位の1バイト目を先に書くビッグエンディアン形式(UTF-16BE)と1バイト目を後に書くリトルエンディアン形式(UTF-16LE)があります。
AIX(32),AIX(64),Linux(x86),Linux(x64),Linux(IPF64),HP-UX(IPF)の場合,UCS-2の範囲をサポートします。PC COBOL2002の場合,UCS-4の範囲(UCS-2の範囲を含む)をサポートします。
COBOL2002では,用途がNATIONALの項目で使用します。
UTF-8(8-bit UCS Transformation Format)
エンコーディングスキーマの一つの形式です。ASCII文字を1バイト,日本語文字を3〜8バイト,半角かたかなは3バイトで表現します。
COBOL2002では,用途がDISPLAYの項目で使用します。
WRP(Windows Resource Protection)
Windows Vistaから導入された,システムの安定性,および信頼性を向上させるための機能です。特定のOSファイル,フォルダ,レジストリ キーなど,Windowsの読み取り専用リソースを保護します。

(ア行)

アプリケーションサーバ
Webでの業務開発のためのアプリケーション基盤機能を提供する製品です。日立アプリケーションサーバCosminexusは,ブラウザなどのフロントエンド層とDBや既存システムなどのバックエンド層の間に位置づけられ,業務の開発から運用までに一貫した環境を提供します。
ウィザード
パッケージ・ソフト製品に組み込まれるヘルプ機能の一種です。設定作業を支援する対話型のナビゲータ機能を一般にウィザードと呼びます。表や文書の書式設定やクロス集計表の作成など,細かなノウハウが求められる複雑なパラメタ設定作業を対話形式で誘導(ナビゲーション)します。

(カ行)

管理者権限
管理者ユーザに与えられる権限です。Windows Vista以降のOSでは製品のインストールなどに関する権限までは持ちますが,システムファイルの書き替えまでの権限は持ちません。
管理者ユーザ
Windows Vista以降のOSのAdministratorsグループに属するアカウントです。ビルトイン管理者(Administratorアカウント)とは区別されます。

(サ行)

サロゲート
UTF-16の拡張で,2つのコード単位(4バイト)で1文字を表す機能です。この2つのコード単位の組み合わせのことをサロゲートペアと呼びます。PC COBOL2002の場合,用途がNATIONALの項目で使用します。
PC COBOL2002以外の場合は,サポートしません。

(タ行)

登録集原文
COBOLアクセス用Beanを生成するための入力情報です。COBOLアクセスのCOBOLデータ定義規則に従って作成したCOBOL UAPのパラメタの情報です。

(ハ行)

バイトオーダ
2バイト以上のデータの記録を行なう順序のことです。例えば,0x1234のデータを0x1234のように最上位のバイトから順番に記録する方式をビッグエンディアン,0x3412のように最下位のバイトから順番に記録する方式をリトルエンディアンといいます。2バイトのUTF-16は,バイトオーダを意識します。
標準権限
標準ユーザに与えられる権限です。故意に,または誤ってシステムに変更を加える許可を持ちません。
標準ユーザ
Windows Vista以降のOSのUsersグループに属するアカウントです。

(マ行)

見た目幅
Unicode機能の組み込み関数で使用します,文字の見た目の幅です。半角文字の幅は1,全角文字の幅は2として扱います。
Unicode機能の組み込み関数で,文字を見た目幅で数える場合に使用します。