COBOL2002 操作ガイド

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3.3.4 印刷書式の設定

GDIモード印刷機能を利用してプリンタへ出力するときの印刷書式を設定します。設定できる印刷書式にはシステム/デフォルトがあります。システムとして設定した書式は,印刷書式番号で識別されます。また,デフォルトとして設定した印刷書式を無効にすることもできます。なお,実行環境ファイルを作成しない場合のデフォルトについては,「(2) 設定されている印刷書式を無効にする」の「補足事項」を参照してください。

注意事項
システム共通の印刷書式情報ファイル(.prt),および印刷書式を含む実行環境ファイル(.cbr)は,印刷書式の設定をしたOSとマシン固有の情報を含むため,OSとマシンの互換はありません。
実行環境ファイル(.cbr)を別のマシンに複写した場合は,実行支援を起動し,印刷書式を再設定してください。
<この項の構成>
(1) 印刷書式を設定する
(2) 設定されている印刷書式を無効にする

(1) 印刷書式を設定する

(a) システムで使用する印刷書式の設定
  1. [設定]メニューから[印刷書式]を選び,さらに[システム]を選ぶ。
    次に示すダイアログボックスが表示されます。

    [図データ]

  2. 設定する印刷書式番号を選ぶ。
    印刷書式設定ダイアログボックスに,選択された書式の情報が表示されます。
  3. [詳細設定]ボタンを選ぶ。
    印刷書式の詳細を設定するダイアログボックスが表示されます。[余白/行/文字]タブまたは[書体]タブを選んで,表示されるページに必要事項を指定します。
  4. [OK]ボタンを選ぶ。
  5. 印刷書式設定ダイアログボックスで[保存]ボタンを選ぶ。
    なお,設定した印刷書式を解除するには,印刷書式設定ダイアログボックスで[設定解除]ボタンを選び,[保存]ボタンを選びます。
    [保存]ボタンを選ぶことで設定した印刷書式,または解除した印刷書式の情報が,COBOL2002のインストールフォルダ\bin※1の印刷書式情報ファイル(.prt)※2に格納されます。

注※1
Windows Vista以降のOSでは,次の場所になります。
32bit版PC(x86) COBOL2002の場合
環境変数ALLUSERSPROFILEが示すフォルダ\Hitachi\COBOL2002\bin
64bit版PC(x64) COBOL2002の場合
環境変数ALLUSERSPROFILEが示すフォルダ\Hitachi\COBOL2002 64bit\bin

注※2
印刷書式情報ファイルは,使用しているシステム環境情報を含みます。このファイルは,アンインストール時に削除されません。COBOLの使用を取りやめる場合やシステムの変更時には,エクスプローラなどから削除してください。

次に,詳細設定ダイアログボックスで設定する内容について説明します。

(i) プリンタの設定
[プリンタの設定]ボタンを選ぶとプリンタの設定ダイアログボックスが表示され,使用するプリンタを選択できます。
また,「通常使うプリンタに出力」チェックボックスをオンにすると,選択したプリンタを無視して,Windowsで設定した通常使うプリンタに印刷できます。
注意事項
  • 実行支援からプリンタの設定ダイアログボックスでプリンタの情報を変更した場合,有効となるのは「用紙のサイズ」,「印刷の向き」,および[給紙方法]だけです。その他の情報はプリンタマネージャでの設定が有効となります。
  • 「通常使うプリンタに出力」チェックボックスをオンにした場合,通常使うプリンタとプリンタの設定ダイアログボックスで設定したプリンタの,プリンタドライバが同じでなければなりません。プリンタドライバが異なる場合は,実行時にエラーとなります。また,プリンタドライバのバージョンが異なるために指定した「用紙のサイズ」や「印刷の向き」に対応できない場合,そのプリンタドライバのデフォルト値が仮定されて印刷されます。
  • 使用するプリンタが選択されていない場合は,Windowsで通常使うプリンタに設定したプリンタで印刷されます。

(ii) 余白/行/文字の設定
[図データ]
余白
ページの上下左右に余白を設定します。用紙の端からの長さ(単位=インチ)をそれぞれのテキストボックスに入力します。デフォルトを次に示します。
上:0.5インチ
左:0.5インチ
下:使用しているプリンタドライバの最小余白幅
右:使用しているプリンタドライバの最小余白幅
上下左右すべての余白に0インチを指定した場合は,印刷時の余白はデフォルトの値となります。
すべての余白を0にする
上下左右すべての余白を0インチにして印刷したいときは,このチェックボックスをオンにします。
なお,このチェックボックスは,上下左右すべての余白に0が指定できるプリンタを使用している場合だけ利用できます。
印刷行数
1ページに印刷する行数を自動的に設定するか,または任意の行数を入力します。自動的に設定する場合は,現在選択されている行間隔と用紙サイズから印刷できる最大行数が設定されます。任意の行数を入力する場合は,印刷できる最大行数までを指定でき,印刷できる行数を超えた値を設定するとエラーメッセージが表示されます。なお,デフォルトは自動となります。
行間隔
ドロップダウンリストから行間隔を選択するか,またはユーザ設定を選んで任意の間隔(1〜72ポイント)を入力します。デフォルトは4LPIです。
字間隔
印刷制御をしない場合,出力する行データの字間隔を設定できます。ドロップダウンリストから字間隔を選択するか,またはユーザ設定を選んで任意の間隔(1〜72ポイント)を入力します。デフォルトは10CPIです。
また,半角文字と全角文字の間隔を調整することもできます。この項目をチェックすると,半角文字と全角文字の間隔が1:2に調整されます。
フォント名
ドロップダウンリストから使用するフォントを選択します。デフォルトはプリンタフォントです。
スタイル
ドロップダウンリストから使用するスタイルを選択します。
サイズ
印刷制御をしない場合,出力する行データの字サイズを設定できます。字サイズは,任意のポイント数(現在選択されている行間隔によって指定できる範囲が異なる)を入力します。デフォルトは,現在選択されている行間隔によって12,9,または7ポイントとなります。
配置
ドロップダウンリストから文字の配置を選択します。デフォルトは下揃えです。
注※
プリンタフォント使用時,字間隔や字サイズは無効となることがあります。また,選択できるフォントは固定ピッチだけです。

(iii) 書体の設定
[図データ]
印刷制御で指定した書体にフォントを割り当てるには,リストから書体を選び,[フォントの設定]ボタンを選びます。表示されたダイアログボックスから割り当てたいフォントを選択します。なお,書体にフォントが割り当てられていない場合は,プリンタフォントが使用されます。
注※
プリンタフォント使用時,字間隔や字サイズは無効となることがあります。また,選択できるフォントは固定ピッチだけです。
(b) デフォルトとして使用する印刷書式の設定
  1. [設定]メニューから[印刷書式]を選び,さらに[デフォルト]を選ぶ。
    表示された印刷書式の詳細を設定するダイアログボックスで,印刷書式の情報を設定します。この詳細設定ダイアログボックスで設定する内容については,「(1) 印刷書式を設定する」の「(a) システムで使用する印刷書式の設定」の(i)〜(iii)を参照してください。
  2. [OK]ボタンを選ぶ。

(2) 設定されている印刷書式を無効にする

  1. [設定]メニューから[オプション]を選ぶ。
    実行支援のオプションダイアログボックスが表示されます。
  2. 「印刷書式(デフォルト)の設定」チェックボックスをオンにする。
  3. [OK]ボタンを選ぶ。

なお,プログラム別実行環境ファイルおよび共通実行環境ファイルを利用している場合,それぞれのファイルに対して「印刷書式(デフォルト)の設定」チェックボックスのオンまたはオフの組み合わせによって有効になるファイルが異なります。「印刷書式(デフォルト)の設定」チェックボックスのオンまたはオフの組み合わせによって有効になる実行環境ファイルを次に示します。

プログラム別実行環境ファイル 共通実行環境ファイル 有効となる実行環境ファイル
オフ オン プログラム別実行環境ファイル
オン オフ 共通実行環境ファイル
オン オン デフォルトの設定
オフ オフ プログラム別実行環境ファイル

注※
印刷書式ダイアログボックスで何も設定していない状態のことです。

補足事項
実行環境ファイルを作成しない場合の印刷書式のデフォルトを次に示します。
出力先 プリンタマネージャで設定している通常使うプリンタ
余白 ページの上と左に最小1/2インチの余白をとる
行間隔 4LPI
1ページの印刷行数 自動的に設定される
字間隔 10CPI,半角,全角文字の字間隔は調整されない
字サイズ 9ポイント
書体 出力先プリンタに依存する