Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ AIX(R)編


6.12 ユーザコマンドの作成

ユーザコマンドとは,ユーザがあらかじめ作成しておいて,HAモニタに自動的に実行させるコマンドのことです。ユーザコマンドを作成しておくと,サーバやHAモニタの状態変化を契機に,HAモニタにユーザコマンドを自動発行させることができます。このため,ユーザ任意の処理を,サーバやHAモニタの状態変化に合わせてHAモニタに自動で実行させるなどの運用ができます。

ユーザコマンドの作成は任意です。必要に応じて作成してください。

重要

作成したコマンド内の処理については,必要に応じてログを出力するなど,障害解析できるようにしておくことをお勧めします。

また,HAモニタは,サーバの起動コマンド,停止コマンドおよび監視コマンドをrootユーザのソフト制限のstackサイズ値で実行する場合があります。rootユーザのソフト制限のstackサイズ値が768KBより小さく設定されていると,各コマンドを正常に実行できない場合があります。stackサイズ値の制限によって正常に実行できない場合は,各コマンドの処理の先頭にOSのulimitコマンドを追加するなどで制限を解除してください。

例:

ulimit -s 32768

なお,rootユーザのソフト制限のstackサイズ値は2GB以上に設定しないでください。

〈この節の構成〉