Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ AIX(R)編


6.12.3 ユーザコマンドの発行形式(サーバの状態変化時)

サーバの状態変化時にHAモニタが発行するユーザコマンドの形式について説明します。

〈この項の構成〉

(1) HAモニタが発行するユーザコマンドの形式

サーバの状態変化時,HAモニタは,ユーザが作成したユーザコマンドを次の形式で発行します。

コマンド名 -n サーバ識別名 -k サーバ種別 サーバ状態パラメタ 開始/終了パラメタ

(2) パラメタ

コマンド名

ユーザが作成しHAモニタの環境設定で指定した,ユーザコマンドのコマンド名を示します。

-n サーバ識別名

状態が変化しユーザコマンドを発行する契機となった,サーバの識別名を示します。

-k サーバ種別

サーバ識別名で示したサーバの種別を示します。次のどちらかが渡されます。

  • online:実行サーバの場合

  • standby:待機サーバの場合

系切り替え先での,系切り替え処理の開始・終了・失敗時のサーバ種別は,standbyとなります。

サーバ状態パラメタ

サーバ識別名で示したサーバの状態を示します。次のどれかが渡されます。

  • -s:サーバ起動状態

  • -e:サーバ正常終了状態

  • -p:サーバ計画終了状態

  • -a:サーバ障害状態(障害処理終了後,系切り替え処理ができる場合)

  • -o:サーバ障害状態(障害処理終了後,系切り替え処理ができない場合)

  • -f:サーバ障害状態(障害処理終了後,系切り替え処理が途中で失敗した場合)

  • -r:サーバ障害状態(障害処理終了後,実行サーバの再起動を待つ場合)

  • -n:サーバ障害状態(障害処理終了後,実行サーバの再起動監視時間が経過した場合)

  • -h:系障害状態

  • -w:計画系切り替え状態

  • -t:系切り替え時の起動リトライオーバ

開始/終了パラメタ

サーバ識別名で示したサーバの状態変化(HAモニタの処理)の開始時点か終了時点かを示します。次のどれかが渡されます。

  • start:サーバの状態変化(HAモニタの処理)の開始時点

  • end:サーバの状態変化(HAモニタの処理)の終了時点

  • sbyend:待機サーバだけの状態変化(HAモニタの処理)の開始時点

なお,モニタモードのサーバおよびリソースサーバの場合,次に示すサーバ状態パラメタ開始/終了パラメタの組み合わせだけが渡されます。

(3) HAモニタが発行するユーザコマンドの形式例