Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ AIX(R)編


6.12.2 ユーザコマンドが発行されるタイミング(HAモニタの状態変化時)

HAモニタは,サーバの状態変化やHAモニタの状態変化に合わせてユーザコマンドを自動発行します。状態変化には複数のタイミングがあります。HAモニタは,状態変化の各タイミングに対応したパラメタを引数に指定して,ユーザコマンドを発行します。なお,HAモニタは,ユーザコマンドが終了してから該当する系に関する処理を継続します。

ここでは,HAモニタの状態変化を契機としたユーザコマンド発行時にHAモニタから渡されるパラメタと,ユーザコマンドが発行されるタイミングの詳細について説明します。

〈この項の構成〉

(1) HAモニタの状態変化によって渡されるパラメタ

HAモニタの状態変化によってユーザコマンドに渡されるパラメタの一覧を,次の表に示します。

表6‒12 HAモニタの状態変化によってユーザコマンドに渡されるパラメタの一覧

HAモニタの状態

HAモニタ状態パラメタ

自系での開始/終了パラメタ

他系についての詳細情報パラメタ

自系のHAモニタ開始

-m

start(開始処理開始)

自系のHAモニタ終了

end(終了処理終了)

他系のHAモニタ障害検出

-d ホスト名ホスト名で示す他系のHAモニタ障害検出)

(凡例)−:パラメタは渡されません。

(2) ユーザコマンドの発行タイミング(HAモニタの状態変化時)

ユーザコマンドの発行タイミングについて説明します。

HAモニタ開始・終了時に渡されるパラメタと発行タイミングを,次の図に示します。

図6‒36 HAモニタ開始・終了時に渡されるパラメタと発行タイミング

[図データ]

他系のHAモニタ障害検出時に渡されるパラメタと発行タイミングを,次の図に示します。

図6‒37 他系のHAモニタ障害検出時に渡されるパラメタと発行タイミング

[図データ]

他系のHAモニタ障害検出時(-m -d ホスト名)には,障害が発生した系とペアで,かつ系切り替えを実施する系だけでユーザコマンドが発行されます。