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Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


19.15 サーバマシンのOSのホスト名・IPアドレスの変更(コールドスタンバイ構成の場合)

ここでは,コールドスタンバイ構成の場合に,HADBサーバがインストールされているサーバマシンのOSのホスト名またはIPアドレスを変更する場合の手順について説明します。

なお,実行系および待機系のIPアドレスだけを変更する場合は,HADBサーバとHAモニタに対して実施する作業はありません。

■コールドスタンバイ構成のHADBサーバで実施する作業

サーバマシンのOSのホスト名またはIPアドレスを変更する場合に,コールドスタンバイ構成のHADBサーバで実施する作業を次に示します。

  1. コールドスタンバイ構成を正常終了する

    コールドスタンバイ構成を正常終了してください。終了方法については,「19.4.2 コールドスタンバイ構成の終了方法」の「(1) コールドスタンバイ構成の終了手順」の「(a) コールドスタンバイ構成を正常終了させる場合」を参照してください。

    また,すべての系のHAモニタについても,monstopコマンドで正常停止してください。

  2. すべての系のHAモニタについて設定を変更する

    19.3.4 HAモニタの環境設定」を参照して,すべての系のHAモニタについて設定を変更してください。

    • HAモニタの監視パスとして使用するLANのホスト名を変更する場合

      HAモニタの環境設定ファイル(sysdefファイル)の設定を変更してください。

    • エイリアスIPアドレスを変更する場合

      LAN接続時の状態設定ファイル(サーバ識別名.upファイル),およびLAN切り離し時の状態設定ファイル(サーバ識別名.downファイル)の設定を変更してください。

  3. コールドスタンバイ構成を開始する

    すべての系のHAモニタをmonstartコマンドで起動してください。そのあと,コールドスタンバイ構成を開始してください。開始方法については,「19.4.1 コールドスタンバイ構成の開始方法」の「(1) コールドスタンバイ構成の開始手順」を参照してください。

■HADBクライアントで実施する作業

サーバマシンのOSのホスト名またはIPアドレスを変更する場合に,HADBクライアントで実施する作業を次に示します。HADBクライアントとHADBサーバ間の通信で使用するエイリアスIPアドレスを変更する場合に実施してください。

  1. APを停止する

    コールドスタンバイ構成のHADBサーバに接続するAPをすべて停止してください。

  2. クライアント定義に指定しているエイリアスIPアドレスを変更する

    HADBクライアントとHADBサーバ間の通信で使用するエイリアスIPアドレスを変更する場合は,「19.3.6 クライアント定義の作成」を参照して,クライアント定義adb_clt_rpc_srv_hostオペランドの値を変更してください。

    クライアント定義adb_clt_rpc_srv_hostオペランドについては,マニュアルHADB AP開発ガイドクライアント定義の設計クライアント定義のオペランドの内容を参照してください。

    • JDBCドライバを使用している場合

      クライアント定義adb_clt_rpc_srv_hostオペランドに対応するプロパティで指定しているHADBサーバのホスト名またはIPアドレスを変更してください。JDBCドライバで使用するプロパティは,システムプロパティ,ユーザプロパティ,または接続用のURLのプロパティがあります。詳細については,マニュアルHADB AP開発ガイドJDBCドライバの環境設定を参照してください。

    • ODBCドライバまたはCLI関数を使用している場合

      クライアント定義adb_clt_rpc_srv_hostオペランドに指定しているHADBサーバのホスト名またはIPアドレスを変更してください。詳細については,マニュアルHADB AP開発ガイドHADBクライアントの環境設定(ODBCドライバおよびCLI関数を使用する場合)を参照してください。

  3. APを開始する

    コールドスタンバイ構成のHADBサーバに接続するAPを開始してください。

重要

コールドスタンバイ構成ではない場合は,「8.11 サーバマシンのOSのホスト名・IPアドレスの変更」を参照してください。