19.3.4 HAモニタの環境設定
実行系および待機系でHAモニタの環境設定をしてください。HAモニタの環境設定方法については,マニュアルHAモニタ Linux(R)(x86)編のシステムの構築を参照してください。
ここでは,HAモニタの環境設定をする際に留意することについて説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) 環境変数の設定
HADB管理者の環境変数に,次の環境変数を設定してください。
-
PATH
HAモニタのコマンドを実行するために,次のパスを追加してください。
/opt/hitachi/HAmon/bin
(2) sysdefファイルの指定
HAモニタのsysdefファイルに指定するオペランドのうち,次のオペランドについては,指定値が決まっています。
-
address
系のリセット優先度を指定します。指定値が小さいほど,その系のリセット優先度が高くなります。各系で異なる値を指定してください。実行系の指定値が,待機系の指定値より小さくなるようにしてください。
-
monbegin_restart
nouseを指定します。
-
termcmd_at_abort
nouseを指定します。
-
fence_reset
系のリセットを使用する場合は,このオペランドを省略するか,またはデフォルト値のuseを指定してください。
共有ディスクのSCSIリザーブを使用する場合は,nouseを指定してください。
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fence_scsi
系のリセットを使用する場合は,このオペランドを省略するか,またはデフォルト値のnouseを指定してください。
共有ディスクのSCSIリザーブを使用する場合は,useを指定してください。
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fence_lan
このオペランドを省略するか,またはデフォルト値のnouseを指定してください。
上記のオペランドの詳細については,マニュアルHAモニタ Linux(R)(x86)編のHAモニタの環境設定(sysdef)を参照してください。
(3) serversファイルの指定
HAモニタのserversファイルに指定するオペランドのうち,次のオペランドについては,指定値が決まっています。
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name
サーバディレクトリの絶対パスを指定します。
ただし,nameオペランドに指定するパス名として,空白を含む文字列は指定できません。そのため,コールドスタンバイ構成の場合,パス名に空白を含まないディレクトリをサーバディレクトリとすることを推奨します。
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acttype
コールドスタンバイ構成は,HAモニタのモニタモードで動作するため,monitorを指定します。
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termcommand
HADB用の設定を記述したサーバの停止コマンドの絶対パスを指定します。
サーバの停止コマンドはひな形を基に作成してください。作成方法については,「(4) コマンド用環境変数定義およびコマンドの作成」の「(c) サーバの停止コマンドの作成」,およびマニュアルHAモニタ Linux(R)(x86)編のサーバの停止コマンドの作成を参照してください。
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initial
実行系の場合はonlineを,待機系の場合はstandbyを指定します。
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disk
次に示すファイルシステムを含むVGの絶対パスを指定します。
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DBディレクトリを格納するファイルシステム
-
作業用一時ファイルを格納するファイルシステム※
-
同義語辞書ファイルを格納するファイルシステム(同義語検索を行わない場合は,不要なファイルシステムです)
-
監査証跡の出力先ディレクトリを作成するファイルシステム(監査証跡機能を使用しない場合は,不要なファイルシステムです)
- 注※
-
作業用一時ファイルを格納するファイルシステムを系切り替え対象としない場合は,作業用一時ファイルを格納するファイルシステムを含むVGの絶対パスを指定する必要はありません。
「図19‒1 コールドスタンバイ構成でのシステム構成例(オンプレミス環境の場合)」の場合は,/dev/vg_hadb01,/dev/vg_hadb02,/dev/vg_hadb03,および/dev/vg_hadb04を指定します。
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-
fs_name
次に示すファイルシステムに対応する論理ボリュームの絶対パスを指定します。
-
DBディレクトリを格納するファイルシステム
-
作業用一時ファイルを格納するファイルシステム※
-
同義語辞書ファイルを格納するファイルシステム(同義語検索を行わない場合は,不要なファイルシステムです)
-
監査証跡の出力先ディレクトリを作成するファイルシステム(監査証跡機能を使用しない場合は,不要なファイルシステムです)
- 注※
-
作業用一時ファイルを格納するファイルシステムを系切り替え対象としない場合は,作業用一時ファイルを格納するファイルシステムに対応する論理ボリュームの絶対パスを指定する必要はありません。
「図19‒1 コールドスタンバイ構成でのシステム構成例(オンプレミス環境の場合)」の場合は,/dev/vg_hadb01/hadb_db,/dev/vg_hadb02/hadb_workarea,/dev/vg_hadb03/hadb_syndict,および/dev/vg_hadb04/hadb_auditを指定します。
-
-
fs_mount_dir
次に示すファイルシステムをマウントするディレクトリのパスを指定します。実行系と待機系で同じパスを指定します。
-
DBディレクトリを格納するファイルシステム
-
作業用一時ファイルを格納するファイルシステム※
-
同義語辞書ファイルを格納するファイルシステム(同義語検索を行わない場合は,不要なファイルシステムです)
-
監査証跡の出力先ディレクトリを作成するファイルシステム(監査証跡機能を使用しない場合は,不要なファイルシステムです)
- 注※
-
作業用一時ファイルを格納するファイルシステムを系切り替え対象としない場合は,作業用一時ファイルを格納するファイルシステムをマウントするディレクトリのパスを指定する必要はありません。
-
-
fs_mount_opt
次に示すファイルシステムをマウントするためのマウントオプションを指定します。
-
DBディレクトリを格納するファイルシステム
-
作業用一時ファイルを格納するファイルシステム※
-
同義語辞書ファイルを格納するファイルシステム(同義語検索を行わない場合は,不要なファイルシステムです)
-
監査証跡の出力先ディレクトリを作成するファイルシステム(監査証跡機能を使用しない場合は,不要なファイルシステムです)
- 注※
-
作業用一時ファイルを格納するファイルシステムを系切り替え対象としない場合は,作業用一時ファイルを格納するファイルシステムをマウントするためのマウントオプションを指定する必要はありません。
-
-
lan_updown
LANの状態設定ファイルを使用するため,useを指定します。
LANの状態設定ファイルには,エイリアスIPアドレスの設定をしてください。詳細については,マニュアルHAモニタ Linux(R)(x86)編のLANの状態設定ファイルの設定を参照してください。
-
patrolcommand
HADB用の設定を記述したサーバの監視コマンドの絶対パスを指定します。
サーバの監視コマンドはひな形を基に作成してください。作成方法については,「(4) コマンド用環境変数定義およびコマンドの作成」の「(d) サーバの監視コマンドの作成」,およびマニュアルHAモニタ Linux(R)(x86)編のサーバの監視コマンドの作成を参照してください。
-
servexec_retry
2を指定します。
-
waitserv_exec
yesを指定します。
-
ip_neck
useを指定します。
-
uoc_neck
nouseを指定します。
-
vg_neck
DBディレクトリを格納するファイルシステム,および監査証跡の出力先ディレクトリを作成するファイルシステムを含むVGには,useを指定します。
そのほかのVGには,nouseを指定します。
-
fs_neck
DBディレクトリを格納するファイルシステム,および監査証跡の出力先ディレクトリを作成するファイルシステムには,useを指定します。
そのほかのファイルシステムには,nouseを指定します。
-
actcommand
HADB用の設定を記述したサーバの起動コマンドの絶対パスを指定します。
サーバの起動コマンドはひな形を基に作成してください。作成方法については,「(4) コマンド用環境変数定義およびコマンドの作成」の「(b) サーバの起動コマンドの作成」,およびマニュアルHAモニタ Linux(R)(x86)編のサーバの起動コマンドの作成を参照してください。
-
scsi_device
このオペランドには,SCSIリザーブの対象となるデバイス名を絶対パスで指定します。
なお,系のリセットを使用する場合は,このオペランドを指定する必要はありません。
共有ディスクのSCSIリザーブを使用する場合で,かつ共有ディスクが次のどれかの条件を満たすときに,このオペランドを指定してください。
-
シングルパス構成の場合
-
VMware ESXiでの仮想化環境の場合(DMMPを使用する場合を除く)
-
マルチパスソフトウェア(HDLM)による冗長化構成の場合
このオペランドを指定する場合は,次のファイルシステムとディスクのデバイス名※を絶対パスで指定します。
-
系切り替え対象のファイルシステム
「図19‒1 コールドスタンバイ構成でのシステム構成例(オンプレミス環境の場合)」のFS001~FS004が該当します。
-
DBエリアファイル用のディスク
「図19‒1 コールドスタンバイ構成でのシステム構成例(オンプレミス環境の場合)」のLU001~LU005,WRK001が該当します。
- メモ
-
-
作業用一時ファイルを格納するファイルシステムを系切り替え対象としない場合は,作業用一時ファイルを格納するファイルシステムのデバイス名を指定する必要はありません。
-
同義語検索を使用しない場合は,同義語辞書ファイルを格納するファイルシステムのデバイス名を指定する必要はありません。
-
監査証跡機能を使用しない場合は,監査証跡の出力先ディレクトリを作成するファイルシステムのデバイス名を指定する必要はありません。
-
- 注※
-
シングルパス構成,およびVMware ESXiでの仮想化環境(DMMPを使用する場合を除く)の場合,このオペランドには,「19.2.4 ストレージ構成」の「シングルパス構成の場合のデバイス名の例」に記載されているwwn-から始まるパスではなく,マニュアルHAモニタ Linux(R)(x86)編の共有ディスクのSCSIリザーブに必要なオペランドの指定値の求め方の例のようにscsi-から始まるパスを指定してください。
- 重要
-
次のファイルシステムのデバイス名は,このオペランドに指定しないでください。
-
系ローカルのファイルシステム
「図19‒1 コールドスタンバイ構成でのシステム構成例(オンプレミス環境の場合)」のLOC001,LOC002が該当します。
-
共有のファイルシステム
「図19‒1 コールドスタンバイ構成でのシステム構成例(オンプレミス環境の場合)」のFS005が該当します。
-
このオペランドを指定する場合は,マニュアルHAモニタ Linux(R)(x86)編の共有ディスクのSCSIリザーブに必要なオペランドの指定値の求め方を参照してください。
-
-
dmmp_device
このオペランドには,SCSIリザーブの対象となるデバイスをDMMPの論理デバイスの絶対パスで指定します。
なお,系のリセットを使用する場合は,このオペランドを指定する必要はありません。
共有ディスクのSCSIリザーブを使用する場合で,かつ共有ディスクがマルチパスソフトウェア(DMMP)による冗長化構成のときに,このオペランドを指定してください。
このオペランドを指定する場合は,次のファイルシステムとディスクのデバイス名を絶対パスで指定します。
-
系切り替え対象のファイルシステム
「図19‒1 コールドスタンバイ構成でのシステム構成例(オンプレミス環境の場合)」のFS001~FS004が該当します。
-
DBエリアファイル用のディスク
「図19‒1 コールドスタンバイ構成でのシステム構成例(オンプレミス環境の場合)」のLU001~LU005,WRK001が該当します。
- メモ
-
-
作業用一時ファイルを格納するファイルシステムを系切り替え対象としない場合は,作業用一時ファイルを格納するファイルシステムのデバイス名を指定する必要はありません。
-
同義語検索を使用しない場合は,同義語辞書ファイルを格納するファイルシステムのデバイス名を指定する必要はありません。
-
監査証跡機能を使用しない場合は,監査証跡の出力先ディレクトリを作成するファイルシステムのデバイス名を指定する必要はありません。
-
- 重要
-
次のファイルシステムのデバイス名は,このオペランドに指定しないでください。
-
系ローカルのファイルシステム
「図19‒1 コールドスタンバイ構成でのシステム構成例(オンプレミス環境の場合)」のLOC001,LOC002が該当します。
-
共有のファイルシステム
「図19‒1 コールドスタンバイ構成でのシステム構成例(オンプレミス環境の場合)」のFS005が該当します。
-
このオペランドを指定する場合は,マニュアルHAモニタ Linux(R)(x86)編の共有ディスクのSCSIリザーブに必要なオペランドの指定値の求め方を参照してください。
-
serversファイルに指定する上記のオペランドの詳細については,マニュアルHAモニタ Linux(R)(x86)編のサーバ対応の環境設定(servers)を参照してください。
(4) コマンド用環境変数定義およびコマンドの作成
HAモニタとの連携のために,コマンド用環境変数定義と次のコマンドを作成してください。
-
サーバの起動コマンド
-
サーバの停止コマンド
-
サーバの監視コマンド
$ADBDIR/sample/scripts下に,コマンド用環境変数定義,および上記のコマンドのひな形があります。ひな形を基にコマンドを作成してください。
(a) コマンド用環境変数定義の作成
$ADBDIR/sample/scripts/coldstandby.envがひな形です。このひな形をコピーして,次の値を修正してください。
-
環境変数ADBMGR
HADB管理者(OSユーザ)のユーザ名を指定してください。
-
環境変数ADBDIR
サーバディレクトリの絶対パスを指定してください。
-
環境変数ADBINFODIR
トラブルシュート情報ファイルを格納するディレクトリの絶対パスを指定してください。
(b) サーバの起動コマンドの作成
$ADBDIR/sample/scripts/coldstandby_act.shがひな形です。このひな形をコピーして,次の個所を修正してください。
-
source文
source文の引数に,コマンド用環境変数定義を指定したファイルの絶対パスを指定してください。
(c) サーバの停止コマンドの作成
$ADBDIR/sample/scripts/coldstandby_term.shがひな形です。このひな形をコピーして,次の個所を修正してください。
-
source文
source文の引数に,コマンド用環境変数定義を指定したファイルの絶対パスを指定してください。
(d) サーバの監視コマンドの作成
$ADBDIR/sample/scripts/coldstandby_patrol.shがひな形です。このひな形をコピーして,次の個所を修正してください。
-
source文
source文の引数に,コマンド用環境変数定義を指定したファイルの絶対パスを指定してください。
(5) 各ファイルの指定例(系のリセットを使用する場合)
次のファイルの指定例を示します。系のリセットを使用する場合の指定例です。
-
sysdefファイル
-
serversファイル
-
コマンド用環境変数定義ファイル(この例では/HADB/scripts/coldstandby.env)
-
サーバの起動コマンドファイル(この例では/HADB/scripts/coldstandby_act.sh)
-
サーバの停止コマンドファイル(この例では/HADB/scripts/coldstandby_term.sh)
-
サーバの監視コマンドファイル(この例では/HADB/scripts/coldstandby_patrol.sh)
ここで説明する指定例は,「図19‒1 コールドスタンバイ構成でのシステム構成例(オンプレミス環境の場合)」のシステム構成を前提としています。
(a) sysdefファイルの指定例
- ■サーバマシンhadb01(実行系)のsysdefファイルの指定例
-
environment name hadb01, address 1, ...1 patrol 60, lan path11, ...2 lanport HAmon1; ...3 function pathpatrol 240, connect_retry 5:200, monbegin_restart nouse, termcmd_at_abort nouse;
[説明]
-
この系のリセット優先度を指定します。この系は,実行系のため,リセット優先度をいちばん高くする必要があるので1を指定します。
-
HAモニタの監視パスとして使用するLANのホスト名を指定します。IPアドレス172.16.0.11に対応するホスト名path11を指定します。
-
HAモニタの監視パスとして使用するLANのサービス名を指定します。ポート番号7777に対応するサービス名HAmon1を指定します。
-
- ■サーバマシンhadb02(待機系)のsysdefファイルの指定例
-
environment name hadb02, address 2, ...1 patrol 60, lan path21, ...2 lanport HAmon1; ...3 function pathpatrol 240, connect_retry 5:200, monbegin_restart nouse, termcmd_at_abort nouse;
[説明]
-
この系のリセット優先度を指定します。この系は,待機系のため,2を指定します。
-
HAモニタの監視パスとして使用するLANのホスト名を指定します。IPアドレス172.16.0.12に対応するホスト名path21を指定します。
-
HAモニタの監視パスとして使用するLANのサービス名を指定します。ポート番号7777に対応するサービス名HAmon1を指定します。
-
(b) serversファイルの指定例
ここで説明している例は,ファイルシステムにext4を使用していることを前提としています。ext4以外のファイルシステムを使用する場合は,OSのmountコマンドのオプションがここで説明している例とは異なります。
また,作業用一時ファイルを格納するファイルシステムを系切り替え対象とし,同義語検索および監査証跡機能を使用することを前提としています。
- ■サーバマシンhadb01(実行系)のserversファイルの指定例
-
server name /HADB/server, ...1 alias HADB, acttype monitor, disk /dev/vg_hadb01: ...2 /dev/vg_hadb02: /dev/vg_hadb03: /dev/vg_hadb04, lan_updown use, fs_name /dev/vg_hadb01/hadb_db: ...3 /dev/vg_hadb02/hadb_workarea: /dev/vg_hadb03/hadb_syndict: /dev/vg_hadb04/hadb_audit, fs_mount_dir /HADB/db: ...4 /mnt/workarea: /mnt/syndict: /mnt/audit, fs_mount_opt "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev": ...5 "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev": "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev": "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev", actcommand "/HADB/scripts/coldstandby_act.sh", ...6 termcommand "/HADB/scripts/coldstandby_term.sh", ...7 patrolcommand "/HADB/scripts/coldstandby_patrol.sh", ...8 servexec_retry 2, waitserv_exec yes, ip_neck use, uoc_neck nouse, vg_neck use:nouse:nouse:use, ...9 fs_neck use:nouse:nouse:use, ...10 initial online; ...11
[説明]
-
サーバディレクトリの絶対パスを指定します。
-
次のディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGの絶対パスを指定します。
-
DBディレクトリ
-
作業用一時ファイルを格納するディレクトリ
-
同義語辞書ファイルの格納ディレクトリ
-
監査証跡の出力先ディレクトリ
-
-
2.で示したディレクトリを作成するファイルシステムを構築したLVの絶対パスを指定します。
-
2.で示したディレクトリを作成するファイルシステムをマウントするマウントポイントの絶対パスを指定します。
-
2.で示したディレクトリを作成するファイルシステムをマウントするためのmountコマンドのオプションを指定します。
-
コールドスタンバイ構成で使用するサーバの起動コマンドの絶対パスを指定します。
-
コールドスタンバイ構成で使用するサーバの停止コマンドの絶対パスを指定します。
-
コールドスタンバイ構成で使用するサーバの監視コマンドの絶対パスを指定します。
-
次のように指定します。
-
DBディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,useを指定します。
-
作業用一時ファイルを格納するディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,nouseを指定します。
-
同義語辞書ファイルの格納ディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,nouseを指定します。
-
監査証跡の出力先ディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,useを指定します。
-
-
次のように指定します。
-
DBディレクトリを作成するファイルシステムに対しては,useを指定します。
-
作業用一時ファイルを作成するファイルシステムに対しては,nouseを指定します。
-
同義語辞書ファイルの格納ディレクトリを作成するファイルシステムに対しては,nouseを指定します。
-
監査証跡の出力先ディレクトリを作成するファイルシステムに対しては,useを指定します。
-
-
実行系とするため,onlineを指定します。
-
- ■サーバマシンhadb02(待機系)のserversファイルの指定例
-
server name /HADB/server, ...1 alias HADB, acttype monitor, disk /dev/vg_hadb01: ...2 /dev/vg_hadb02: /dev/vg_hadb03: /dev/vg_hadb04, lan_updown use, fs_name /dev/vg_hadb01/hadb_db: ...3 /dev/vg_hadb02/hadb_workarea: /dev/vg_hadb03/hadb_syndict: /dev/vg_hadb04/hadb_audit, fs_mount_dir /HADB/db: ...4 /mnt/workarea: /mnt/syndict: /mnt/audit, fs_mount_opt "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev": ...5 "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev": "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev": "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev", actcommand "/HADB/scripts/coldstandby_act.sh", ...6 termcommand "/HADB/scripts/coldstandby_term.sh", ...7 patrolcommand "/HADB/scripts/coldstandby_patrol.sh", ...8 servexec_retry 2, waitserv_exec yes, ip_neck use, uoc_neck nouse, vg_neck use:nouse:nouse:use, ...9 fs_neck use:nouse:nouse:use, ...10 initial standby; ...11
[説明]
-
サーバディレクトリの絶対パスを指定します。
-
次のディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGの絶対パスを指定します。
-
DBディレクトリ
-
作業用一時ファイルを格納するディレクトリ
-
同義語辞書ファイルの格納ディレクトリ
-
監査証跡の出力先ディレクトリ
-
-
2.で示したディレクトリを作成するファイルシステムを構築したLVの絶対パスを指定します。
-
2.で示したディレクトリを作成するファイルシステムをマウントするマウントポイントの絶対パスを指定します。
-
2.で示したディレクトリを作成するファイルシステムをマウントするためのmountコマンドのオプションを指定します。
-
コールドスタンバイ構成で使用するサーバの起動コマンドの絶対パスを指定します。
-
コールドスタンバイ構成で使用するサーバの停止コマンドの絶対パスを指定します。
-
コールドスタンバイ構成で使用するサーバの監視コマンドの絶対パスを指定します。
-
次のように指定します。
-
DBディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,useを指定します。
-
作業用一時ファイルを格納するディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,nouseを指定します。
-
同義語辞書ファイルの格納ディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,nouseを指定します。
-
監査証跡の出力先ディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,useを指定します。
-
-
次のように指定します。
-
DBディレクトリを作成するファイルシステムに対しては,useを指定します。
-
作業用一時ファイルを作成するファイルシステムに対しては,nouseを指定します。
-
同義語辞書ファイルの格納ディレクトリを作成するファイルシステムに対しては,nouseを指定します。
-
監査証跡の出力先ディレクトリを作成するファイルシステムに対しては,useを指定します。
-
-
待機系とするため,standbyを指定します。
-
(c) コマンド用環境変数定義ファイルの指定例
この例では,コマンド用環境変数定義を/HADB/scripts/coldstandby.envに格納しています。指定内容は,実行系と待機系で同じにしてください。
- ■コマンド用環境変数定義ファイルの指定例
-
#!/bin/sh # The environment variables for HADB export ADBMGR=adbmanager ...1 export ADBDIR=/HADB/server ...2 export ADBINFODIR=/HADB/adbinfo ...3
[説明]
-
HADB管理者(OSユーザ)のユーザ名adbmanagerを指定します。
-
サーバディレクトリの絶対パスを指定します。
-
トラブルシュート情報ファイルを格納するディレクトリの絶対パスを指定します。
-
(d) サーバの起動コマンドファイルの指定例
この例では,サーバの起動コマンドを/HADB/scripts/coldstandby_act.shに格納しています。指定内容は,実行系と待機系で同じにしてください。
- ■サーバの起動コマンドファイルの指定例
-
#!/bin/sh # Sample of the actcommand for HADB SU=/bin/su ECHO=/bin/echo # Setting environment variables for HADB source /HADB/scripts/coldstandby.env ...1 # Execute adbstart command $SU - $ADBMGR -c "$ECHO y|$ADBDIR/bin/adbstart" # always 0 return exit 0
[説明]
-
source文には,コマンド用環境変数定義ファイルの絶対パス/HADB/scripts/coldstandby.envを指定します。
-
(e) サーバの停止コマンドファイルの指定例
この例では,サーバの停止コマンドを/HADB/scripts/coldstandby_term.shに格納しています。指定内容は,実行系と待機系で同じにしてください。
- ■サーバの停止コマンドファイルの指定例
-
#!/bin/sh # Sample of the termcommand for HADB STS_ACTIVE="ACTIVE" STS_STOP="STOP" STS_STARTING="STARTING" STS_STOPPING="STOPPING" STS_ABORT="ABORT" STS_QUIESCE="QUIESCE" STS_OFFLINE="OFFLINE" STS_CHGMODE="CHGMODE" STS_STOPWAIT="STOPWAIT" STS_COREDUMP="COREDUMP" STS_FORCE="FORCE" STS_MAINTNCE="MAINTNCE" AWK=/bin/awk ECHO=/bin/echo PS=/bin/ps KILL=/bin/kill GREP=/bin/grep SU=/bin/su READLINK=/bin/readlink # Setting environment variables for HADB source /HADB/scripts/coldstandby.env ...1 # Resolve the path for adbsrvd ADBSRVD=`$READLINK -e $ADBDIR/bin/adbsrvd` if [ $? -ne 0 ] then exit 0 fi # Execute adbstop command GET_STS=`$SU - $ADBMGR -c "$ADBDIR/bin/adbls -d srv 2>/dev/null" | $GREP -v SVID | $AWK '{ if ($1 ~ /[0-9]+/) { print $2 } else { print $1 } }'` case "$1" in "-e" ) # Normal stop operations of active system. # (when the monend command is executed.) if [ "$GET_STS" = "$STS_ACTIVE" -o "$GET_STS" = "$STS_STARTING" -o \ "$GET_STS" = "$STS_STOPPING" -o "$GET_STS" = "$STS_QUIESCE" -o \ "$GET_STS" = "$STS_OFFLINE" -o "$GET_STS" = "$STS_CHGMODE" -o \ "$GET_STS" = "$STS_STOPWAIT" -o "$GET_STS" = "$STS_MAINTNCE" ] then $SU - $ADBMGR -c "$ECHO y|$ADBDIR/bin/adbstop --force" STOPRES=$? if [ $STOPRES -ne 0 -a $STOPRES -ne 4 ] then ADB_ID=`$SU - $ADBMGR -c "$PS x" | $GREP $ADBSRVD | $GREP -v $GREP | $AWK '{print $1}'` if [ "$ADB_ID" != "" ] then $SU - $ADBMGR -c "$KILL $ADB_ID" fi fi fi ;; "-w" ) # Plan stop operations of active system. # (when the monswap command is executed.) if [ "$GET_STS" = "$STS_ACTIVE" -o "$GET_STS" = "$STS_STARTING" -o \ "$GET_STS" = "$STS_STOPPING" -o "$GET_STS" = "$STS_QUIESCE" -o \ "$GET_STS" = "$STS_OFFLINE" -o "$GET_STS" = "$STS_CHGMODE" -o \ "$GET_STS" = "$STS_STOPWAIT" -o "$GET_STS" = "$STS_MAINTNCE" ] then $SU - $ADBMGR -c "$ECHO y|$ADBDIR/bin/adbstop --force" STOPRES=$? if [ $STOPRES -ne 0 -a $STOPRES -ne 4 ] then ADB_ID=`$SU - $ADBMGR -c "$PS x" | $GREP $ADBSRVD | $GREP -v $GREP | $AWK '{print $1}'` if [ "$ADB_ID" != "" ] then $SU - $ADBMGR -c "$KILL $ADB_ID" fi fi fi ;; "-c" ) # Retry operations of active system. # (Before the act_command is resterted.) $SU - $ADBMGR -c "adbinfoget -l -o $ADBINFODIR" ;; esac # stop HADB if [ "$GET_STS" = "$STS_STARTING" ] then ADB_ID=`$SU - $ADBMGR -c "$PS x" | $GREP $ADBSRVD | $GREP -v $GREP | $AWK '{print $1}'` $SU - $ADBMGR -c "$KILL $ADB_ID" exit 0 fi # Wait for end of HADB while [ "$GET_STS" = "$STS_ACTIVE" -o "$GET_STS" = "$STS_STARTING" -o \ "$GET_STS" = "$STS_STOPPING" -o "$GET_STS" = "$STS_QUIESCE" -o \ "$GET_STS" = "$STS_OFFLINE" -o "$GET_STS" = "$STS_CHGMODE" -o \ "$GET_STS" = "$STS_STOPWAIT" -o "$GET_STS" = "$STS_COREDUMP" -o \ "$GET_STS" = "$STS_MAINTNCE" ] do GET_STS=`$SU - $ADBMGR -c "$ADBDIR/bin/adbls -d srv 2>/dev/null" | $GREP -v SVID | $AWK '{ if ($1 ~ /[0-9]+/) { print $2 } else { print $1 } }'` sleep 1 done exit 0
[説明]
-
source文には,コマンド用環境変数定義ファイルの絶対パス/HADB/scripts/coldstandby.envを指定します。
-
(f) サーバの監視コマンドファイルの指定例
この例では,サーバの監視コマンドを/HADB/scripts/coldstandby_patrol.shに格納しています。指定内容は,実行系と待機系で同じにしてください。
- ■サーバの監視コマンドファイルの指定例
-
#!/bin/sh # Sample of the patrolcommand for HADB AWK=/bin/awk GREP=/bin/grep PS=/bin/ps PGREP=/usr/bin/pgrep PKILL=/usr/bin/pkill SU=/bin/su READLINK=/bin/readlink # Setting environment variables for HADB source /HADB/scripts/coldstandby.env ...1 # Resolve the path for adbsrvd ADBSRVD=`$READLINK -e $ADBDIR/bin/adbsrvd` if [ $? -ne 0 ] then exit 0 fi # Get adbsrvd process id CHKPID=`$SU - $ADBMGR -c "$PS x" | $GREP $ADBSRVD | $GREP -v $GREP | $AWK '{print $1}'` if [ "$CHKPID" = "" ] then exit 0 fi # Execute adbmonitor command for active system $SU - $ADBMGR -c "$ADBDIR/bin/adbmonitor -n" & PID=$! # Trap SIGTERM and terminate adbmonitor trap "$PKILL -P $PID" 15 ## Wait process terminated CPID="" CHKPID=`$PS aux | $AWK -v PID=$PID '{ if ($2 == PID) { print $2 } }'` while [ "$CHKPID" != "" ] do ## Get adbmonitor process id if [ "$CPID" = "" ] then CPID=`$PGREP -P $PID` fi ## Wait if [ "$CPID" != "" ] then CHKCPID=`$PS aux | $AWK -v CPID=$CPID '{ if ($2 == CPID) { print $2 } }'` while [ "$CHKCPID" != "" ] do sleep 1 CHKCPID=`$PS aux | $AWK -v CPID=$CPID '{ if ($2 == CPID) { print $2 } }'` done fi sleep 1 CHKPID=`$PS aux | $AWK -v PID=$PID '{ if ($2 == PID) { print $2 } }'` done exit 0
[説明]
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source文には,コマンド用環境変数定義ファイルの絶対パス/HADB/scripts/coldstandby.envを指定します。
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(6) 各ファイルの指定例(共有ディスクのSCSIリザーブを使用する場合)
次のファイルの指定例を示します。共有ディスクのSCSIリザーブを使用する場合の指定例です。
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sysdefファイル
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serversファイル
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コマンド用環境変数定義ファイル(この例では/HADB/scripts/coldstandby.env)
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サーバの起動コマンドファイル(この例では/HADB/scripts/coldstandby_act.sh)
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サーバの停止コマンドファイル(この例では/HADB/scripts/coldstandby_term.sh)
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サーバの監視コマンドファイル(この例では/HADB/scripts/coldstandby_patrol.sh)
ここで説明する指定例は,「図19‒1 コールドスタンバイ構成でのシステム構成例(オンプレミス環境の場合)」のシステム構成を前提としています。
(a) sysdefファイルの指定例
- ■サーバマシンhadb01(実行系)のsysdefファイルの指定例
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environment name hadb01, address 1, ...1 patrol 60, lan path11, ...2 lanport HAmon1; ...3 function pathpatrol 240, connect_retry 5:200, monbegin_restart nouse, termcmd_at_abort nouse, fence_reset nouse, ...4 fence_scsi use, ...5 fence_lan nouse;
[説明]
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この系のリセット優先度を指定します。この系は,実行系のため,リセット優先度をいちばん高くする必要があるので1を指定します。
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HAモニタの監視パスとして使用するLANのホスト名を指定します。IPアドレス172.16.0.11に対応するホスト名path11を指定します。
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HAモニタの監視パスとして使用するLANのサービス名を指定します。ポート番号7777に対応するサービス名HAmon1を指定します。
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系のリセットを使用しないため,nouseを指定します。
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共有ディスクのSCSIリザーブを使用するため,useを指定します。
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- ■サーバマシンhadb02(待機系)のsysdefファイルの指定例
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environment name hadb02, address 2, ...1 patrol 60, lan path21, ...2 lanport HAmon1; ...3 function pathpatrol 240, connect_retry 5:200, monbegin_restart nouse, termcmd_at_abort nouse, fence_reset nouse, ...4 fence_scsi use, ...5 fence_lan nouse;
[説明]
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この系のリセット優先度を指定します。この系は,待機系のため,2を指定します。
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HAモニタの監視パスとして使用するLANのホスト名を指定します。IPアドレス172.16.0.12に対応するホスト名path21を指定します。
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HAモニタの監視パスとして使用するLANのサービス名を指定します。ポート番号7777に対応するサービス名HAmon1を指定します。
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系のリセットを使用しないため,nouseを指定します。
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共有ディスクのSCSIリザーブを使用するため,useを指定します。
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(b) serversファイルの指定例
次に示す場合のserversファイルの指定例を説明します。
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シングルパス構成の場合
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マルチパスソフトウェア(DMMP)による冗長化構成の場合
なお,ここで説明している例は,ファイルシステムにext4を使用していることを前提としています。ext4以外のファイルシステムを使用する場合は,OSのmountコマンドのオプションがここで説明している例とは異なります。
また,作業用一時ファイルを格納するファイルシステムを系切り替え対象とし,同義語検索および監査証跡機能を使用することを前提としています。
- ■シングルパス構成の場合のserversファイルの指定例
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・サーバマシンhadb01(実行系)のserversファイルの指定例
server name /HADB/server, ...1 alias HADB, acttype monitor, disk /dev/vg_hadb01: ...2 /dev/vg_hadb02: /dev/vg_hadb03: /dev/vg_hadb04, lan_updown use, fs_name /dev/vg_hadb01/hadb_db: ...3 /dev/vg_hadb02/hadb_workarea: /dev/vg_hadb03/hadb_syndict: /dev/vg_hadb04/hadb_audit, fs_mount_dir /HADB/db: ...4 /mnt/workarea: /mnt/syndict: /mnt/audit, fs_mount_opt "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev": ...5 "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev": "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev": "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev", actcommand "/HADB/scripts/coldstandby_act.sh", ...6 termcommand "/HADB/scripts/coldstandby_term.sh", ...7 patrolcommand "/HADB/scripts/coldstandby_patrol.sh", ...8 servexec_retry 2, waitserv_exec yes, ip_neck use, uoc_neck nouse, vg_neck use:nouse:nouse:use, ...9 fs_neck use:nouse:nouse:use, ...10 scsi_device /dev/disk/by-id/scsi-360060e8010205850051104c500000005: ...11 /dev/disk/by-id/scsi-360060e8010205850051104c500000006: /dev/disk/by-id/scsi-360060e8010205850051104c500000007: /dev/disk/by-id/scsi-360060e8010205850051104c500000008: /dev/disk/by-id/scsi-360060e8010205850051104c50000000f: /dev/disk/by-id/scsi-360060e8010205850051104c50000000e: /dev/disk/by-id/scsi-360060e8010205850051104c500000010: /dev/disk/by-id/scsi-360060e8010205850051104c500000011: /dev/disk/by-id/scsi-360060e8010205850051104c500000013: /dev/disk/by-id/scsi-360060e8010205850051104c50000000d, initial online; ...12
[説明]
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サーバディレクトリの絶対パスを指定します。
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次のディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGの絶対パスを指定します。
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DBディレクトリ
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作業用一時ファイルを格納するディレクトリ
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同義語辞書ファイルの格納ディレクトリ
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監査証跡の出力先ディレクトリ
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2.で示したディレクトリを作成するファイルシステムを構築したLVの絶対パスを指定します。
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2.で示したディレクトリを作成するファイルシステムをマウントするマウントポイントの絶対パスを指定します。
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2.で示したディレクトリを作成するファイルシステムをマウントするためのmountコマンドのオプションを指定します。
-
コールドスタンバイ構成で使用するサーバの起動コマンドの絶対パスを指定します。
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コールドスタンバイ構成で使用するサーバの停止コマンドの絶対パスを指定します。
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コールドスタンバイ構成で使用するサーバの監視コマンドの絶対パスを指定します。
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次のように指定します。
-
DBディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,useを指定します。
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作業用一時ファイルを格納するディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,nouseを指定します。
-
同義語辞書ファイルの格納ディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,nouseを指定します。
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監査証跡の出力先ディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,useを指定します。
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-
次のように指定します。
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DBディレクトリを作成するファイルシステムに対しては,useを指定します。
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作業用一時ファイルを作成するファイルシステムに対しては,nouseを指定します。
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同義語辞書ファイルの格納ディレクトリを作成するファイルシステムに対しては,nouseを指定します。
-
監査証跡の出力先ディレクトリを作成するファイルシステムに対しては,useを指定します。
-
-
系切り替え対象のファイルシステムがあるディスクと,DBエリアがあるディスクの絶対パスを指定します。実行系と待機系で,絶対パスの指定順序を同じにしてください。
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実行系とするため,onlineを指定します。
・サーバマシンhadb02(待機系)のserversファイルの指定例
server name /HADB/server, ...1 alias HADB, acttype monitor, disk /dev/vg_hadb01: ...2 /dev/vg_hadb02: /dev/vg_hadb03: /dev/vg_hadb04, lan_updown use, fs_name /dev/vg_hadb01/hadb_db: ...3 /dev/vg_hadb02/hadb_workarea: /dev/vg_hadb03/hadb_syndict: /dev/vg_hadb04/hadb_audit, fs_mount_dir /HADB/db: ...4 /mnt/workarea: /mnt/syndict: /mnt/audit, fs_mount_opt "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev": ...5 "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev": "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev": "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev", actcommand "/HADB/scripts/coldstandby_act.sh", ...6 termcommand "/HADB/scripts/coldstandby_term.sh", ...7 patrolcommand "/HADB/scripts/coldstandby_patrol.sh", ...8 servexec_retry 2, waitserv_exec yes, ip_neck use, uoc_neck nouse, vg_neck use:nouse:nouse:use, ...9 fs_neck use:nouse:nouse:use, ...10 scsi_device /dev/disk/by-id/scsi-360060e8010205850051104c500000005: ...11 /dev/disk/by-id/scsi-360060e8010205850051104c500000006: /dev/disk/by-id/scsi-360060e8010205850051104c500000007: /dev/disk/by-id/scsi-360060e8010205850051104c500000008: /dev/disk/by-id/scsi-360060e8010205850051104c50000000f: /dev/disk/by-id/scsi-360060e8010205850051104c50000000e: /dev/disk/by-id/scsi-360060e8010205850051104c500000010: /dev/disk/by-id/scsi-360060e8010205850051104c500000011: /dev/disk/by-id/scsi-360060e8010205850051104c500000013: /dev/disk/by-id/scsi-360060e8010205850051104c50000000d, initial standby; ...12
[説明]
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サーバディレクトリの絶対パスを指定します。
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次のディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGの絶対パスを指定します。
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DBディレクトリ
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作業用一時ファイルを格納するディレクトリ
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同義語辞書ファイルの格納ディレクトリ
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監査証跡の出力先ディレクトリ
-
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2.で示したディレクトリを作成するファイルシステムを構築したLVの絶対パスを指定します。
-
2.で示したディレクトリを作成するファイルシステムをマウントするマウントポイントの絶対パスを指定します。
-
2.で示したディレクトリを作成するファイルシステムをマウントするためのmountコマンドのオプションを指定します。
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コールドスタンバイ構成で使用するサーバの起動コマンドの絶対パスを指定します。
-
コールドスタンバイ構成で使用するサーバの停止コマンドの絶対パスを指定します。
-
コールドスタンバイ構成で使用するサーバの監視コマンドの絶対パスを指定します。
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次のように指定します。
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DBディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,useを指定します。
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作業用一時ファイルを格納するディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,nouseを指定します。
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同義語辞書ファイルの格納ディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,nouseを指定します。
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監査証跡の出力先ディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,useを指定します。
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次のように指定します。
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DBディレクトリを作成するファイルシステムに対しては,useを指定します。
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作業用一時ファイルを作成するファイルシステムに対しては,nouseを指定します。
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同義語辞書ファイルの格納ディレクトリを作成するファイルシステムに対しては,nouseを指定します。
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監査証跡の出力先ディレクトリを作成するファイルシステムに対しては,useを指定します。
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系切り替え対象のファイルシステムがあるディスクの絶対パスと,DBエリアがあるディスクの絶対パスを指定します。実行系と待機系で,絶対パスの指定順序を同じにしてください。
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待機系とするため,standbyを指定します。
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- ■マルチパスソフトウェア(DMMP)による冗長化構成の場合のserversファイルの指定例
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・サーバマシンhadb01(実行系)のserversファイルの指定例
server name /HADB/server, ...1 alias HADB, acttype monitor, disk /dev/vg_hadb01: ...2 /dev/vg_hadb02: /dev/vg_hadb03: /dev/vg_hadb04, lan_updown use, fs_name /dev/vg_hadb01/hadb_db: ...3 /dev/vg_hadb02/hadb_workarea: /dev/vg_hadb03/hadb_syndict: /dev/vg_hadb04/hadb_audit, fs_mount_dir /HADB/db: ...4 /mnt/workarea: /mnt/syndict: /mnt/audit, fs_mount_opt "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev": ...5 "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev": "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev": "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev", actcommand "/HADB/scripts/coldstandby_act.sh", ...6 termcommand "/HADB/scripts/coldstandby_term.sh", ...7 patrolcommand "/HADB/scripts/coldstandby_patrol.sh", ...8 servexec_retry 2, waitserv_exec yes, ip_neck use, uoc_neck nouse, vg_neck use:nouse:nouse:use, ...9 fs_neck use:nouse:nouse:use, ...10 dmmp_device /dev/mapper/mpath1: ...11 /dev/mapper/mpath2: /dev/mapper/mpath3: /dev/mapper/mpath4: /dev/mapper/mpath11: /dev/mapper/mpath12: /dev/mapper/mpath13: /dev/mapper/mpath14: /dev/mapper/mpath15: /dev/mapper/mpath16, initial online; ...12
[説明]
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サーバディレクトリの絶対パスを指定します。
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次のディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGの絶対パスを指定します。
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DBディレクトリ
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作業用一時ファイルを格納するディレクトリ
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同義語辞書ファイルの格納ディレクトリ
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監査証跡の出力先ディレクトリ
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2.で示したディレクトリを作成するファイルシステムを構築したLVの絶対パスを指定します。
-
2.で示したディレクトリを作成するファイルシステムをマウントするマウントポイントの絶対パスを指定します。
-
2.で示したディレクトリを作成するファイルシステムをマウントするためのmountコマンドのオプションを指定します。
-
コールドスタンバイ構成で使用するサーバの起動コマンドの絶対パスを指定します。
-
コールドスタンバイ構成で使用するサーバの停止コマンドの絶対パスを指定します。
-
コールドスタンバイ構成で使用するサーバの監視コマンドの絶対パスを指定します。
-
次のように指定します。
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DBディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,useを指定します。
-
作業用一時ファイルを格納するディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,nouseを指定します。
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同義語辞書ファイルの格納ディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,nouseを指定します。
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監査証跡の出力先ディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,useを指定します。
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次のように指定します。
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DBディレクトリを作成するファイルシステムに対しては,useを指定します。
-
作業用一時ファイルを作成するファイルシステムに対しては,nouseを指定します。
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同義語辞書ファイルの格納ディレクトリを作成するファイルシステムに対しては,nouseを指定します。
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監査証跡の出力先ディレクトリを作成するファイルシステムに対しては,useを指定します。
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系切り替え対象のファイルシステムがあるディスクの絶対パスと,DBエリアがあるディスクの絶対パスを指定します。実行系と待機系で,絶対パスの指定順序を同じにしてください。
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実行系とするため,onlineを指定します。
・サーバマシンhadb02(待機系)のserversファイルの指定例
server name /HADB/server, ...1 alias HADB, acttype monitor, disk /dev/vg_hadb01: ...2 /dev/vg_hadb02: /dev/vg_hadb03: /dev/vg_hadb04, lan_updown use, fs_name /dev/vg_hadb01/hadb_db: ...3 /dev/vg_hadb02/hadb_workarea: /dev/vg_hadb03/hadb_syndict: /dev/vg_hadb04/hadb_audit, fs_mount_dir /HADB/db: ...4 /mnt/workarea: /mnt/syndict: /mnt/audit, fs_mount_opt "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev": ...5 "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev": "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev": "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev", actcommand "/HADB/scripts/coldstandby_act.sh", ...6 termcommand "/HADB/scripts/coldstandby_term.sh", ...7 patrolcommand "/HADB/scripts/coldstandby_patrol.sh", ...8 servexec_retry 2, waitserv_exec yes, ip_neck use, uoc_neck nouse, vg_neck use:nouse:nouse:use, ...9 fs_neck use:nouse:nouse:use, ...10 dmmp_device /dev/mapper/mpath1: ...11 /dev/mapper/mpath2: /dev/mapper/mpath3: /dev/mapper/mpath4: /dev/mapper/mpath11: /dev/mapper/mpath12: /dev/mapper/mpath13: /dev/mapper/mpath14: /dev/mapper/mpath15: /dev/mapper/mpath16, initial standby; ...12
[説明]
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サーバディレクトリの絶対パスを指定します。
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次のディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGの絶対パスを指定します。
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DBディレクトリ
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作業用一時ファイルを格納するディレクトリ
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同義語辞書ファイルの格納ディレクトリ
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監査証跡の出力先ディレクトリ
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2.で示したディレクトリを作成するファイルシステムを構築したLVの絶対パスを指定します。
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2.で示したディレクトリを作成するファイルシステムをマウントするマウントポイントの絶対パスを指定します。
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2.で示したディレクトリを作成するファイルシステムをマウントするためのmountコマンドのオプションを指定します。
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コールドスタンバイ構成で使用するサーバの起動コマンドの絶対パスを指定します。
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コールドスタンバイ構成で使用するサーバの停止コマンドの絶対パスを指定します。
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コールドスタンバイ構成で使用するサーバの監視コマンドの絶対パスを指定します。
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次のように指定します。
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DBディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,useを指定します。
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作業用一時ファイルを格納するディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,nouseを指定します。
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同義語辞書ファイルの格納ディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,nouseを指定します。
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監査証跡の出力先ディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,useを指定します。
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次のように指定します。
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DBディレクトリを作成するファイルシステムに対しては,useを指定します。
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作業用一時ファイルを作成するファイルシステムに対しては,nouseを指定します。
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同義語辞書ファイルの格納ディレクトリを作成するファイルシステムに対しては,nouseを指定します。
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監査証跡の出力先ディレクトリを作成するファイルシステムに対しては,useを指定します。
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系切り替え対象のファイルシステムがあるディスクの絶対パスと,DBエリアがあるディスクの絶対パスを指定します。実行系と待機系で,絶対パスの指定順序を同じにしてください。
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待機系とするため,standbyを指定します。
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(c) コマンド用環境変数定義ファイルの指定例
コマンド用環境変数定義ファイルの指定例については,「(5) 各ファイルの指定例(系のリセットを使用する場合)」の「(c) コマンド用環境変数定義ファイルの指定例」を参照してください。
(d) サーバの起動コマンドファイルの指定例
サーバの起動コマンドファイルの指定例については,「(5) 各ファイルの指定例(系のリセットを使用する場合)」の「(d) サーバの起動コマンドファイルの指定例」を参照してください。
(e) サーバの停止コマンドファイルの指定例
サーバの停止コマンドファイルの指定例については,「(5) 各ファイルの指定例(系のリセットを使用する場合)」の「(e) サーバの停止コマンドファイルの指定例」を参照してください。
(f) サーバの監視コマンドファイルの指定例
サーバの監視コマンドファイルの指定例については,「(5) 各ファイルの指定例(系のリセットを使用する場合)」の「(f) サーバの監視コマンドファイルの指定例」を参照してください。
(7) HAモニタの起動設定
OSの起動時に,自動的にHAモニタが起動するように設定してください。設定方法については,マニュアルHAモニタ Linux(R)(x86)編のシステムの起動からサーバの起動までを自動化するを参照してください。