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Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


18.35.4 データベースのバックアップ(Azure環境の場合)

ここでは,Azure環境でのバックアップの取得方法,およびバックアップを使用したデータベースの回復方法について説明します。

〈この項の構成〉

(1) バックアップの取得方法

データベースのバックアップを取得する手順を説明します。

メモ

バックアップを取得する前に,「10.3.1 バックアップの取得方法」の「(1) バックアップを取得するタイミング」を参照して,バックアップ取得時の留意事項を確認してください。

手順

  1. HADBサーバの稼働モードを静止モードに変更する

    次のコマンドをプライマリノードで実行してください。

    adbchgsrvmode --quiescence

    プライマリノードのHADBサーバの稼働モードが静止モードに変更されます。

  2. バックアップを取得する

    22.1.2 バックアップの取得方法とデータベースの回復方法(Azure環境の場合)」の「(1) バックアップの取得方法(Azure環境の場合)」の2.の方法でバックアップを取得してください。

  3. HADBサーバの稼働モードを元に戻す

    次のコマンドをプライマリノードで実行してください。

    adbchgsrvmode --normal

    1.で変更した稼働モードを元に戻します。上記は,稼働モードを通常モードに戻す場合の例です。

(2) バックアップからの回復

バックアップからデータベースを回復します。

手順

  1. マルチノード構成のHADBサーバを正常終了する

    正常終了方法については,「18.5.2 マルチノード構成のHADBサーバの終了方法」を参照してください。

  2. バックアップを使用してデータベースを回復する

    22.1.2 バックアップの取得方法とデータベースの回復方法(Azure環境の場合)」の「(2) データベースの回復方法(Azure環境の場合)」の2.の方法でデータベースを回復してください。

  3. udevルールファイルを変更する

    スナップショットを使用してマネージドディスクを復元した場合,プライマリノードおよびセカンダリノードのudevルールファイルに指定したスナップショットの作成元のマネージドディスクを,復元したマネージドディスクに変更してください。

    この操作は,OSのスーパユーザで実行してください。

  4. 全ノードのOSを再起動する

    変更したudevルールを反映させるために,全ノードのOSを再起動してください。

    この操作は,OSのスーパユーザで実行してください。

  5. マルチノード構成のHADBサーバを正常開始する

    正常開始方法については,「18.5.1 マルチノード構成のHADBサーバの開始方法」を参照してください。

  6. HADBサーバの稼働モードを変更する

    HADBサーバの稼働モードを静止モードにした状態でバックアップを取得した場合,データベースを回復したあとにマルチノード構成のHADBサーバを開始すると,プライマリノードのHADBサーバの稼働モードは静止モードになります。この場合,必要に応じてプライマリノードでadbchgsrvmodeコマンドを実行し,HADBサーバの稼働モードを通常モードに変更してください。

    adbchgsrvmode --normal

    上記は,稼働モードを通常モードに戻す場合の例です。