8.4 環境変数の設定
ここでは,HADB管理者,およびHADB管理グループに所属するOSユーザが設定する環境変数について説明します。
設定した値が,HADBサーバ使用時のシェルで有効になるようにしてください。環境変数の設定方法については,OSのマニュアルを参照してください。
また,マルチノード機能を使用する場合は,全ノードで,それぞれ環境変数を設定してください。
- 重要
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環境変数は,必ずHADBサーバが停止している状態で設定してください。adbstopコマンドを実行することで,HADBサーバを終了できます。
環境変数に設定する値を次の表に示します。
項番 |
環境変数 |
設定する値 |
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1 |
LANG |
OSの文字コードを指定します。※
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2 |
LD_LIBRARY_PATH |
この環境変数に,次に示すディレクトリを追加してください。
また,次のどちらかの条件を満たす場合は,この環境変数に$ADBDIR/client/libも追加してください。
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3 |
PATH |
この環境変数に,次に示すディレクトリを追加してください。
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4 |
TZ |
HADBサーバをインストールするマシンのタイムゾーンを設定します。 なお,うるう秒対応のタイムゾーンは設定しないでください。
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5 |
ADBDIR |
この環境変数には,サーバディレクトリを絶対パスで指定してください。 |
6 |
ADBLANG |
HADBサーバで使用する文字コードを指定します。※
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7 |
ADBMSGLOGSIZE |
1つのサーバメッセージログファイルの最大容量をメガバイト単位で設定できます。設定できる範囲は1〜2,000です。HADBサーバでは,4つのサーバメッセージログファイルが作成されます。 この環境変数を省略した場合,1つのサーバメッセージログファイルの最大容量は16メガバイトとなります。 |
8 |
ADBSYSLOGLV |
この環境変数を設定すると,syslogに出力されるメッセージを出力レベルに従って抑止できます。 syslogに出力されるメッセージを抑止したい場合,この環境変数を設定してください。出力レベルは,0〜6のどれかを指定してください。 syslogに出力されるメッセージの出力レベルの一覧については,「10.4.6 syslogへのメッセージの出力抑止」を参照してください。 なお,出力レベルに0〜6以外を指定した場合,エラーとなります。 また,この環境変数を設定しない場合は,出力レベルに6が仮定されます。 |
9 |
ADBCLTDIR |
HADBクライアントの各種ファイルが格納されているディレクトリを指定します。この環境変数には,サーバディレクトリを絶対パスで指定してください。 この環境変数は,次のどちらかの条件を満たす場合に設定してください。
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10 |
ADBCLTLANG |
HADBクライアントで使用する文字コードを指定します。※
この環境変数は,次のどちらかの条件を満たす場合に設定してください。
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11 |
ADBSQLNULLCHAR |
この環境変数には,adbsqlコマンドの検索結果にナル値がある場合に,ナル値を表示する文字列(ナル値表示文字列)を指定します。0〜32バイトの文字列を指定できます。0バイトの文字列を指定した場合は,ナル値の表示は空白になります。 この環境変数を省略した場合,ナル値は*(アスタリスク)で表示されます。 検索データ中に,アスタリスクがある場合や,ナル値を任意の文字で出力したい場合に,この環境変数を指定してください。 なお,マルチバイト文字を指定すると,検索結果の表示が乱れることがあります。 この環境変数は,HADBサーバでadbsqlコマンドを実行する場合に設定を検討してください。 |
12 |
CLASSPATH |
HADBサーバでJavaのAPを開発または実行する場合(JDBCドライバを使用する場合)に,この環境変数を指定します。この環境変数には,JARファイルの絶対パスを指定します。次のパスを指定してください。
JARファイルの格納先を上記から変更した場合は,変更先の絶対パスを指定してください。 JDBCドライバが提供するJDBC規格外のメソッド(接続情報設定および取得インタフェースのメソッド)など,JDBCドライバが提供するクラスを直接操作する場合は,APをコンパイルする前にこの環境変数を指定してください。 |
13 |
ADB_DEFFILE_UNSUPPORTED_OPERAND_BEHAVIOR |
通常,この環境変数を指定する必要はありません。 未サポートのオペランドまたはオプションが次のファイルに指定されている場合に,ファイルの解析処理でエラーにするかどうかを指定します。
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- 注※
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環境変数LANG,ADBLANG,およびADBCLTLANGで選択する文字コードを合わせてください。
例1:日本語環境でUnicode(UTF-8)を使用する場合
LANG="ja_JP.UTF-8" ADBLANG=UTF8 ADBCLTLANG=UTF8
例2:英語環境でUnicode(UTF-8)を使用する場合
LANG="en_US.UTF-8" ADBLANG=UTF8 ADBCLTLANG=UTF8
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次の環境変数にHADBサーバでサポートしていないロケールを指定すると,HADBサーバの使用時にKFAA40006-Eメッセージが出力されてエラーになります。
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LANG,LC_ALL,LC_COLLATE,LC_CTYPE,LC_MESSAGES,LC_MONETARY,LC_NUMERIC,LC_TIME
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