7.2.18 クライアントグループ機能に関するオペランドおよびオプション(コマンド形式)
クライアントグループ機能に関するオペランドおよびオプションの内容について説明します。
クライアントグループ機能では,次に示すグループを設定できます。
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クライアントグループ
-
コマンドグループ
各グループを設定する際には,サーバ定義adbcltgrpオペランドを指定します。クライアントグループを設定したadbcltgrpオペランドは複数指定できます。ただし,コマンドグループを設定したadbcltgrpオペランドについては,1つだけ指定できます。
- メモ
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adbcltgrpオペランドで設定したグループについては,adbls -d cltgrpコマンドで確認できます。adbls -d cltgrpコマンドについては,マニュアルHADB コマンドリファレンスのadbls -d cltgrp(クライアントグループ・コマンドグループの情報表示)を参照してください。
adbcltgrpオペランドの指定数の上限値は,次に示す計算式で求めた値になります。
計算式(単位:個)
- [マルチノード機能]
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マルチノード機能を使用する場合,全ノードに対して,このオペランドには同じ値を指定してください。ただし,-rオプションおよび-eオプションは,ノードごとに異なる値を指定できます。ノードごとに異なる値を指定する場合は,サーバ定義adb_sys_rthd_numオペランドの指定値に従って,-rオプションおよび-eオプションの指定値を決定してください。
- メモ
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クライアントグループおよびコマンドグループについては,「2.12.1 クライアントグループ機能の概要」を参照してください。
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サーバ定義adb_sys_max_usersオペランドについては,「7.2.1 システム構成に関するオペランド(set形式)」のadb_sys_max_usersオペランドを参照してください。
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サーバ定義adb_sys_rthd_numオペランドについては,「7.2.2 性能に関するオペランド(set形式)」のadb_sys_rthd_numオペランドを参照してください。
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ここでは,設定するグループごとに,サーバ定義adbcltgrpオペランドおよびオプションの内容を説明します。
- [74] adbcltgrp(クライアントグループを設定する場合)
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クライアントグループを設定します。クライアントグループを設定することで,グループに所属するHADBクライアントが使用する接続数や処理リアルスレッド数を指定できます。
- -g クライアントグループ名
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〜〈文字列〉((1〜30バイト))
HADBサーバ内で一意なクライアントグループ名を指定します。
指定できる文字は,半角数字,半角英大文字,半角英小文字,または半角下線(_)になります。なお,先頭の文字には,半角英大文字,半角英小文字,または半角下線(_)のどれかを指定してください。
このオプションで指定したクライアントグループ名は,クライアント定義adb_clt_group_nameオペランドに指定する必要があります。
- メモ
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クライアント定義adb_clt_group_nameオペランドについては,マニュアルHADB AP開発ガイドのシステム構成に関するオペランドを参照してください。
- -m 設定したクライアントグループの最大同時接続数
-
〜〈整数〉((0〜1,024))《adb_sys_max_usersの指定値−ほかのadbcltgrpの-uオプションの指定値の合計》
設定したクライアントグループの最大同時接続数を指定します。
このオプションに指定した値が,設定したグループで使用できる接続数の上限になります。指定値を超えて,設定したグループが接続することはありません。
このオプションを省略した場合,次に示す計算式で求めた値が仮定されます。
計算式
また,このオプションの指定値が,上記の計算式で求めた値より大きい場合も,上記の計算式で求めた値が仮定されます。
サーバ定義adb_sys_max_usersオペランドについては,「7.2.1 システム構成に関するオペランド(set形式)」のadb_sys_max_usersオペランドを参照してください。
- 重要
-
このオプションに0を指定した場合,対象のグループに所属するHADBクライアントは,HADBサーバに接続できません。
- -u 設定したクライアントグループの接続保証数
-
〜〈整数〉((0〜1,024))《0》
設定したクライアントグループの接続保証数を指定します。
このオプションの指定値に従って,対象のグループが最低限使用する接続数を常に確保します。そのため,自グループ以外のHADBクライアントやコマンドの接続状況に影響されることなく,指定した分だけ常に接続できます。
このオプションには,-mオプションの指定値以下の値を指定してください。また,次の計算式を満たす値を指定してください(これらの条件を満たさない値を指定すると,HADBサーバの開始時にエラーとなります)。
計算式
サーバ定義adb_sys_max_usersオペランドについては,「7.2.1 システム構成に関するオペランド(set形式)」のadb_sys_max_usersオペランドを参照してください。
- 重要
-
「すべてのサーバ定義adbcltgrpオペランドの-uオプションの指定値を合計した値」が,「サーバ定義adb_sys_max_usersオペランドの指定値」と同じである場合,次のどちらかに該当するHADBクライアントは,HADBサーバに接続できません。
-
対象のHADBクライアントが,サーバ定義adbcltgrpオペランドの-uオプションに0を指定しているグループに所属しているとき
-
対象のHADBクライアントが,グループに所属していないとき
-
- -r 設定したクライアントグループで使用できる処理リアルスレッドの最大数
-
〜〈整数〉((0〜4,096))《adb_sys_rthd_numの指定値−ほかのadbcltgrpの-eオプションの指定値の合計》
設定したクライアントグループで使用できる処理リアルスレッドの最大数を指定します。
このオプションに指定した値が,設定したグループで使用できる処理リアルスレッド数の上限になります。指定値を超えて,設定したグループが処理リアルスレッドを使用することはありません。
このオプションを省略した場合,次に示す計算式で求めた値が仮定されます。
計算式
また,このオプションの指定値が,上記の計算式で求めた値より大きい場合も,上記の計算式で求めた値が仮定されます。
サーバ定義adb_sys_rthd_numオペランドについては,「7.2.2 性能に関するオペランド(set形式)」のadb_sys_rthd_numオペランドを参照してください。
- 重要
-
このオプションに0を指定した場合,対象のグループに所属するHADBクライアントに適用されるadb_sql_exe_max_rthd_numオペランドには,0が仮定されます。そのため,対象のHADBクライアントは,常にコネクションスレッドだけでSQL文を実行します。
サーバ定義adb_sql_exe_max_rthd_numオペランドについては,「7.2.2 性能に関するオペランド(set形式)」のadb_sql_exe_max_rthd_numオペランドを参照してください。
クライアント定義adb_sql_exe_max_rthd_numオペランドについては,マニュアルHADB AP開発ガイドの性能に関するオペランドを参照してください。
- -e 設定したクライアントグループで使用できる処理リアルスレッドの保証数
-
〜〈整数〉((0〜4,096))《0》
設定したクライアントグループで使用できる処理リアルスレッドの保証数を指定します。
このオプションの指定値に従って,対象のグループが最低限使用する処理リアルスレッド数を常に確保します。そのため,自グループ以外のHADBクライアントやコマンドの使用状況に影響されることなく,指定した分だけ常に処理リアルスレッドを使用できます。
このオプションには,-rオプションの指定値以下の値を指定してください。また,次の計算式を満たす値を指定してください(これらの条件を満たさない値を指定すると,HADBサーバの開始時にエラーとなります)。
計算式
サーバ定義adb_sys_rthd_numオペランドについては,「7.2.2 性能に関するオペランド(set形式)」のadb_sys_rthd_numオペランドを参照してください。
- 重要
-
「すべてのサーバ定義adbcltgrpオペランドの-eオプションの指定値を合計した値」が,「サーバ定義adb_sys_rthd_numオペランドの指定値」と同じである場合,次のどちらかに該当するHADBクライアントは,adb_sql_exe_max_rthd_numオペランドに0が仮定されます。
-
対象のHADBクライアントが,サーバ定義adbcltgrpオペランドの-eオプションに0を指定しているグループに所属しているとき
-
対象のHADBクライアントが,グループに所属していないとき
この場合,対象のHADBクライアントは,常にコネクションスレッドだけでSQL文を実行します。
サーバ定義adb_sql_exe_max_rthd_numオペランドについては,「7.2.2 性能に関するオペランド(set形式)」のadb_sql_exe_max_rthd_numオペランドを参照してください。
クライアント定義adb_sql_exe_max_rthd_numオペランドについては,マニュアルHADB AP開発ガイドの性能に関するオペランドを参照してください。
-
- -w 設定したクライアントグループの最大同時接続数に関する警告メッセージの出力契機〔,警告メッセージの出力済み状態のリセット契機〕
-
このオプションを指定すると,-mオプションで指定した最大同時接続数の残り枠が少なくなったときに,警告メッセージKFAA40020-Wを出力できます。
なお,-mオプションに0を指定した場合(0が仮定された場合も含む),-wオプションの指定は無効になります。
- 設定したクライアントグループの最大同時接続数に関する警告メッセージの出力契機:
-
~〈整数〉((0~100))《0》(単位:%)
警告メッセージKFAA40020-Wの出力契機を,-mオプションの指定値(クライアントグループに適用される最大同時接続数)に対する比率で指定します。例えば,-mオプションに20を指定している場合に,警告メッセージの出力契機に90を指定すると,HADBサーバへの接続数が18(20の90%の値)以上になったときに警告メッセージが出力されます。
なお,警告メッセージの出力契機に0を指定した場合,警告メッセージは出力されません。
- 重要
-
ほかのグループと自由利用枠を共有している場合(-mオプションと-uオプションの指定値が異なる場合),ほかのグループによって自由利用枠が使用されていると,警告メッセージが出力される前に,最大同時接続数超過のエラーが発生する可能性があります。
- 警告メッセージの出力済み状態のリセット契機:
-
~〈整数〉((0~99))(単位:%)
警告メッセージKFAA40020-Wの出力済み状態のリセット契機を,-mオプションの指定値(クライアントグループに適用される最大同時接続数)に対する比率で指定します。警告メッセージは一度出力されると,警告メッセージ出力済み状態となり,HADBサーバへの接続数がある一定の値を下回らないかぎり警告メッセージは再出力されません。
- メモ
-
-wオプションの指定値と警告メッセージの出力の関係を次に示します。
adbcltgrp -g ... -m 20 -w 90,70
上記のように-mオプションと-wオプションを指定した場合,HADBサーバへの接続数が18(20の90%の値)以上になったときに警告メッセージが出力されます。その後,HADBサーバへの接続数がいったん17に下がったあとに再度18以上になっても,警告メッセージは出力されません。
HADBサーバへの接続数が,14(20の70%の値)以下に下がった場合は,警告メッセージの出力済み状態がリセットされるため,HADBサーバへの接続数が再度18以上になったときに警告メッセージが出力されます。
警告メッセージの出力済み状態のリセット契機に関する留意事項を次に示します。
-
リセット契機の指定を省略した場合,「設定したクライアントグループの最大同時接続数に関する警告メッセージの出力契機-30」の値が仮定されます。その値がマイナスになる場合は,0が仮定されます。
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「設定したクライアントグループの最大同時接続数に関する警告メッセージの出力契機 > 警告メッセージの出力済み状態のリセット契機」となるように指定してください。この条件を満たさない場合,リセット契機の指定は無効になります(警告メッセージKFAA41000-Wが出力されます)。このとき,リセット契機には,「設定したクライアントグループの最大同時接続数に関する警告メッセージの出力契機-30」の値が仮定されます。
-
「設定したクライアントグループの最大同時接続数に関する警告メッセージの出力契機」に0を指定した場合,リセット契機の指定は無効になります。
-
クライアントグループに属していないHADBクライアントについては,adb_sys_max_users_wrn_pntオペランドの指定値が適用されます。
-
クライアントグループを定義した場合,システム全体でadb_sys_max_users_wrn_pntオペランドに指定した比率以上になっても警告メッセージは出力されません。各クライアントグループに指定した比率以上になったときに警告メッセージが出力されます。
- [マルチノード機能]
-
警告メッセージKFAA40020-Wは,プライマリノードに出力されます。
- [75] adbcltgrp(コマンドグループを設定する場合)
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コマンドグループを設定します。コマンドグループを設定することで,グループに所属するコマンドが使用する接続数や処理リアルスレッド数を指定できます。コマンドグループを設定する場合は,このオペランドは1つだけ指定できます。
- -g command
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コマンドグループを設定します。
このオプションを指定したadbcltgrpオペランドを指定すると,「HADBサーバに接続するコマンド」は,コマンドグループに所属することになります。HADBサーバに接続するコマンドについては,マニュアルHADB コマンドリファレンスのコマンドの一覧を参照してください。
- メモ
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コマンドグループには,「HADBサーバに接続するコマンド」だけでなく,HADBクライアントも所属できます。コマンドグループにHADBクライアントを所属させたい場合は,クライアント定義adb_clt_group_nameオペランドに「command」を指定してください。
クライアント定義adb_clt_group_nameオペランドについては,マニュアルHADB AP開発ガイドのシステム構成に関するオペランドを参照してください。
- -m 設定したコマンドグループの最大同時接続数
-
〜〈整数〉((0〜1,024))《adb_sys_max_usersの指定値−ほかのadbcltgrpの-uオプションの指定値の合計》
設定したコマンドグループの最大同時接続数を指定します。
このオプションに指定した値が,設定したグループで使用できる接続数の上限になります。指定値を超えて,設定したグループが接続することはありません。
このオプションを省略した場合,次に示す計算式で求めた値が仮定されます。
計算式
また,このオプションの指定値が,上記の計算式で求めた値より大きい場合も,上記の計算式で求めた値が仮定されます。
サーバ定義adb_sys_max_usersオペランドについては,「7.2.1 システム構成に関するオペランド(set形式)」のadb_sys_max_usersオペランドを参照してください。
- 重要
-
このオプションに0を指定した場合,グループに所属するコマンドは,HADBサーバに接続できません。
- -u 設定したコマンドグループの接続保証数
-
〜〈整数〉((0〜1,024))《0》
設定したコマンドグループの接続保証数を指定します。
このオプションの指定値に従って,コマンドグループが最低限使用する接続数を常に確保します。そのため,自グループ以外のHADBクライアントやコマンドの接続状況に影響されることなく,指定した分だけ常に接続できます。
このオプションには,-mオプションの指定値以下の値を指定してください。また,次の計算式を満たす値を指定してください(これらの条件を満たさない値を指定すると,HADBサーバの開始時にエラーとなります)。
サーバ定義adb_sys_max_usersオペランドについては,「7.2.1 システム構成に関するオペランド(set形式)」のadb_sys_max_usersオペランドを参照してください。
- 重要
-
「すべてのサーバ定義adbcltgrpオペランドの-uオプションの指定値を合計した値」が,「サーバ定義adb_sys_max_usersオペランドの指定値」と同じである場合,次のどちらかに該当するコマンドは,HADBサーバに接続できません。
-
対象のコマンドが,サーバ定義adbcltgrpオペランドの-uオプションに0を指定しているグループに所属しているとき
-
対象のコマンドが,グループに所属していないとき
-
- -r 設定したコマンドグループで使用できる処理リアルスレッドの最大数
-
〜〈整数〉((0〜4,096))《adb_sys_rthd_numの指定値−ほかのadbcltgrpの-eオプションの指定値の合計》
設定したコマンドグループで使用できる処理リアルスレッドの最大数を指定します。
このオプションに指定した値が,設定したグループで使用できる処理リアルスレッド数の上限になります。指定値を超えて,設定したグループが処理リアルスレッドを使用することはありません。
このオプションを省略した場合,次に示す計算式で求めた値が仮定されます。
計算式
また,このオプションの指定値が,上記の計算式で求めた値より大きい場合も,上記の計算式で求めた値が仮定されます。
サーバ定義adb_sys_rthd_numオペランドについては,「7.2.2 性能に関するオペランド(set形式)」のadb_sys_rthd_numオペランドを参照してください。
なお,コマンドグループを設定する場合で,かつ「7.2.2 性能に関するオペランド(set形式)」のadb_sys_rthd_numオペランドにある対象のコマンドを実行する場合は,コマンドを実行するために最低限必要な処理リアルスレッド数以上の値を,このオプションに指定してください。最低限必要な処理リアルスレッド数以上の値を指定しないと,対象のコマンドを実行してもエラーとなるおそれがあります。各コマンドを実行するために最低限必要な処理リアルスレッド数は,「6.23.2 コマンドの実行時に使用する処理リアルスレッド数に関する考慮点」の「(2) コマンドの実行時に使用する処理リアルスレッド数を指定するオペランドとコマンドオプション」の「表6‒28 コマンドの実行時に使用する処理リアルスレッド数を指定するオペランドとコマンドオプションの一覧」を参照してください。
- 重要
-
このオプションに0を指定した場合,コマンドグループに所属するコマンドに適用されるadb_sys_rthd_numオペランドには,0が仮定されます。そのため,対象のコマンドを実行すると,処理リアルスレッド数が不足して,エラーとなります。
- -e 設定したコマンドグループで使用できる処理リアルスレッドの保証数
-
〜〈整数〉((0〜4,096))《0》
設定したコマンドグループで使用できる処理リアルスレッドの保証数を指定します。
このオプションの指定値に従って,対象のグループが最低限使用する処理リアルスレッド数を常に確保します。そのため,自グループ以外のHADBクライアントやコマンドの使用状況に影響されることなく,指定した分だけ常に処理リアルスレッドを使用できます。
このオプションには,-rオプションの指定値以下の値を指定してください。また,次の計算式を満たす値を指定してください(これらの条件を満たさない値を指定すると,HADBサーバの開始時にエラーとなります)。
計算式
サーバ定義adb_sys_rthd_numオペランドについては,「7.2.2 性能に関するオペランド(set形式)」のadb_sys_rthd_numオペランドを参照してください。
- 重要
-
「すべてのサーバ定義adbcltgrpオペランドの-eオプションの指定値を合計した値」が,「サーバ定義adb_sys_rthd_numオペランドの指定値」と同じである場合,次のどちらかに該当するコマンドは,adb_sys_rthd_numオペランドに0が仮定されます。
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対象のコマンドが,サーバ定義adbcltgrpオペランドの-eオプションに0を指定しているグループに所属しているとき
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対象のコマンドが,グループに所属していないとき
そのため,対象のコマンドを実行すると,処理リアルスレッド数が不足して,エラーとなります。
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- -w 設定したコマンドグループの最大同時接続数に関する警告メッセージの出力契機〔,警告メッセージの出力済み状態のリセット契機〕
-
このオプションを指定すると,-mオプションで指定した最大同時接続数の残り枠が少なくなったときに,警告メッセージKFAA40020-Wを出力できます。
なお,-mオプションに0を指定した場合(0が仮定された場合も含む),-wオプションの指定は無効になります。
- 設定したコマンドグループの最大同時接続数に関する警告メッセージの出力契機:
-
~〈整数〉((0~100))《0》(単位:%)
警告メッセージKFAA40020-Wの出力契機を,-mオプションの指定値(コマンドグループに適用される最大同時接続数)に対する比率で指定します。例えば,-mオプションに20を指定している場合に,警告メッセージの出力契機に90を指定すると,HADBサーバへの接続数が18(20の90%の値)以上になったときに警告メッセージが出力されます。
なお,警告メッセージの出力契機に0を指定した場合,警告メッセージは出力されません。
- 重要
-
ほかのグループと自由利用枠を共有している場合(-mオプションと-uオプションの指定値が異なる場合),ほかのグループによって自由利用枠が使用されていると,警告メッセージが出力される前に,最大同時接続数超過のエラーが発生する可能性があります。
- 警告メッセージの出力済み状態のリセット契機:
-
~〈整数〉((0~99))(単位:%)
警告メッセージKFAA40020-Wの出力済み状態のリセット契機を,-mオプションの指定値(コマンドグループに適用される最大同時接続数)に対する比率で指定します。警告メッセージは一度出力されると,警告メッセージ出力済み状態となり,HADBサーバへの接続数がある一定の値を下回らないかぎり警告メッセージは再出力されません。
- メモ
-
-wオプションの指定値と警告メッセージの出力の関係を次に示します。
adbcltgrp -g ... -m 20 -w 90,70
上記のように-mオプションと-wオプションを指定した場合,HADBサーバへの接続数が18(20の90%の値)以上になったときに警告メッセージが出力されます。その後,HADBサーバへの接続数がいったん17に下がったあとに再度18以上になっても,警告メッセージは出力されません。
HADBサーバへの接続数が,14(20の70%の値)以下に下がった場合は,警告メッセージの出力済み状態がリセットされるため,HADBサーバへの接続数が再度18以上になったときに警告メッセージが出力されます。
警告メッセージの出力済み状態のリセット契機に関する留意事項を次に示します。
-
リセット契機の指定を省略した場合,「設定したコマンドグループの最大同時接続数に関する警告メッセージの出力契機-30」の値が仮定されます。その値がマイナスになる場合は,0が仮定されます。
-
「設定したコマンドグループの最大同時接続数に関する警告メッセージの出力契機 > 警告メッセージの出力済み状態のリセット契機」となるように指定してください。この条件を満たさない場合,リセット契機の指定は無効になります(警告メッセージKFAA41000-Wが出力されます)。このとき,リセット契機には,「設定したコマンドグループの最大同時接続数に関する警告メッセージの出力契機-30」の値が仮定されます。
-
「設定したコマンドグループの最大同時接続数に関する警告メッセージの出力契機」に0を指定した場合,リセット契機の指定は無効になります。
-
コマンドグループに属していないコマンドについては,adb_sys_max_users_wrn_pntオペランドの指定値が適用されます。
-
コマンドグループを定義した場合,システム全体でadb_sys_max_users_wrn_pntオペランドに指定した比率以上になっても警告メッセージは出力されません。コマンドグループまたは各クライアントグループに指定した比率以上になったときに警告メッセージが出力されます。