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Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


3.6.2 DBエリアを作成する

初期設定オプションファイルを編集したら,データベースの初期設定をして,DBエリアを作成します。

メモ

ここでは,データベースの初期設定を行って,DBエリアを作成する方法を説明します。データベースの初期設定を行う場合,DBエリアの作成コマンド(adbinitコマンド)を使用します。DBエリアの作成コマンド(adbinitコマンド)は,HADBサーバのインストール後,最初にDBエリアを作成する場合に使用します。

なお,データベースの初期設定後に,DBエリアの追加・変更を行いたい場合,DBエリアの作成コマンド(adbinitコマンド)は使用しません。その場合は,DBエリアの追加・変更コマンド(adbmodareaコマンド)を使用します。DBエリアの追加・変更コマンド(adbmodareaコマンド)については,マニュアルHADB コマンドリファレンスadbmodarea(DBエリアの追加・変更)で説明しています。

〈この項の構成〉

(1) DBエリアの作成コマンドを実行する

HADB管理者(adbmanager)で次に示すHADBのコマンドを入力して,[Enter]キーを押してください。DBエリアが作成されます。

adbinit -u ADBUSER01 -p '#HelloHADB_01' /home/adbmanager/server/conf/adbinit.opt /home/adbmanager/db
メモ

adbinitコマンドを実行時に「bash: adbinit: コマンドが見つかりません」と出力された場合は,設定した環境変数が誤っているおそれがあります。「3.5.1 環境変数を設定する」の「(2) .bashrcファイルに設定した環境変数を確認する」を参照して,設定した環境変数が正しいかどうかを確認してください。

adbinitコマンドに指定する各オプションについて,次に示します。

DBエリアを作成すると,メッセージが出力されます。出力されるメッセージの例を次に示します。

■出力されるメッセージの例
KFAA90000-I adbinit processing started.
KFAA96201-I Database initialization started.
KFAA96204-I The DB directory "/home/adbmanager/db" is initialized.
KFAA96233-I Initialization of file "ADBUIDX01" is complete. (size = 5456 KB, information = 7fd0dc15-f7b8-45ca-a178-1a1292c80fcc)
KFAA96233-I Initialization of file "ADBUTBL01" is complete. (size = 5440 KB, information = df7978f1-9f7a-4bcf-a477-61056297a71c)
KFAA96202-I Database initialization ended. (return code = 0)
KFAA90001-I adbinit processing ended. (return code = 0)

(2) 作成したDBエリアを確認する

adbinitコマンドでDBエリアが作成されているかどうかを確認するため,次に示すOSのコマンドを入力して,[Enter]キーを押してください。

ls /home/adbmanager/db

lsコマンドを実行することで,指定したディレクトリ下にディレクトリおよびファイルが作成されているかどうかを確認できます。実行結果の例を次に示します。

■実行結果の例
ADBDIC  ADBMST  ADBSTBL  ADBSYS  ADBUIDX01  ADBUTBL01  ADBWORK  ADBWRK  SPOOL

DBエリアが作成されていることを確認できたら,DBエリアの作成は完了です。

(3) 関連項目

■データベースの初期設定を行ってDBエリアを作成する場合

DBエリアの作成コマンド(adbinitコマンド)を使用する場合の関連項目を次に示します。

■データベースの初期設定後にDBエリアの追加・変更を行う場合

DBエリアの追加・変更コマンド(adbmodareaコマンド)を使用する場合の関連項目を次に示します。