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Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


3.5.1 環境変数を設定する

HADBサーバを運用するために必要な環境変数を.bashrcファイルに設定します。.bashrcファイルの格納先を次に示します。

ここでは,viコマンドを使用して.bashrcファイルに環境変数を設定する方法について説明します。

メモ

.bashrcファイルは,テキストエディタで開いて編集することもできます。

〈この項の構成〉

(1) .bashrcファイルに環境変数を設定する

  1. .bashrcファイルを開きます。

    HADB管理者(adbmanager)で次に示すOSのコマンドを入力して,[Enter]キーを押してください。viコマンドを実行することで,.bashrcファイルを編集できるようになります。

    vi /home/adbmanager/.bashrc
  2. 環境変数を設定します。

    [I]キーを押して,編集モードに移行させてください。編集モードに移行させたら,カーソルキーを押して,環境変数を入力する位置にカーソルを移動させてください。カーソルを移動させたら,次に示す環境変数を入力します。

    export ADBDIR=/home/adbmanager/server
    export ADBCLTDIR=$ADBDIR
    export LD_LIBRARY_PATH=$ADBDIR/lib:$ADBDIR/client/lib
    export PATH=$PATH:$ADBDIR/bin:$ADBDIR/client/bin
    export ADBLANG=UTF8
    export ADBCLTLANG=UTF8

    入力する環境変数の詳細を次の表に示します。

    表3‒5 指定する環境変数の一覧

    項番

    環境変数

    指定する値

    説明

    1

    ADBDIR

    /home/adbmanager/server

    サーバディレクトリを絶対パスで指定します。

    2

    ADBCLTDIR

    $ADBDIR

    HADBサーバ上でAPを実行するため,ADBDIRと同じパスを指定します。左記の値を指定してください。

    3

    LD_LIBRARY_PATH

    • $ADBDIR/lib

    • $ADBDIR/client/lib

    • サーバディレクトリ下のlibディレクトリ($ADBDIR/lib)を指定します。

    • HADBサーバ上でAPを実行する場合,サーバディレクトリ下のclient/libディレクトリ($ADBDIR/client/lib)を指定します。

    4

    PATH

    • $PATH

    • $ADBDIR/bin

    • $ADBDIR/client/bin

    • OSに設定されているパスの設定を保持するため,$PATHを指定します。

    • サーバディレクトリ下のbinディレクトリ($ADBDIR/bin)を指定します。

    • HADBサーバ上でAPを実行するため,サーバディレクトリ下のclient/binディレクトリ($ADBDIR/client/bin)を指定します。

    5

    ADBLANG

    UTF8

    使用する文字コードを指定します。

    6

    ADBCLTLANG

    UTF8

  3. 環境変数の設定を終了します。

    編集モードで必要な環境変数を入力したら,[Esc]キーを押してコマンドモードに移行させてください。コマンドモードに移行させたら,次に示すコマンドを入力して,[Enter]キーを押してください。

    :wq

    編集モードで設定した内容が保存されます。これで,.bashrcファイルに環境変数が設定されます。

  4. 設定した環境変数を有効にします。

    次に示すOSのコマンドを入力して,[Enter]キーを押してください。

    source /home/adbmanager/.bashrc

    sourceコマンドを実行することで,.bashrcファイルに設定した環境変数を有効にできます。

(2) .bashrcファイルに設定した環境変数を確認する

設定した環境変数が設定されているかどうかを確認するため,次に示すOSのコマンドを入力して,[Enter]キーを押してください。

env

envコマンドを実行することで,OSに設定されている環境変数の一覧が表示されます。表示される環境変数の一覧は情報量が多いため,抜粋したものを実行結果の例として次に示します。

■実行結果の例
         :
LD_LIBRARY_PATH=/home/adbmanager/server/lib:/home/adbmanager/server/client/lib
ADBCLTDIR=/home/adbmanager/server
PATH=/usr/lib64/qt-3.3/bin:/usr/local/bin:/usr/bin:/bin:/usr/local/sbin:/usr/sbin:/sbin:/home/adbmanager/bin:/home/adbmanager/server/bin:/home/adbmanager/server/client/bin
ADBLANG=UTF8
ADBDIR=/home/adbmanager/server
ADBCLTLANG=UTF8
         :

(3) 関連項目

8.4 環境変数の設定