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Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


2.5.1 ユーザの種類(OSユーザとHADBユーザ)

HADBサーバの運用で使用するユーザの種類を次に示します。

OSユーザとHADBユーザは別物であるため,混同しないよう,それぞれ適切に管理する必要があります。

OSユーザとHADBユーザの概要を次の図に示します。

図2‒22 OSユーザとHADBユーザの概要

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) OSユーザ

OSユーザとは,OSにログインして,OSの機能を利用できるユーザのことです。OSにログインする場合は,OSユーザのユーザIDおよびパスワードが必要です。

OSユーザのユーザIDおよびパスワードでは,HADBサーバには接続できません。HADBサーバに接続する場合は,HADBユーザのユーザIDおよびパスワードが必要です。

OSユーザには,権限という概念があります。OSにHADBサーバをインストールするためには,管理者権限を持ったOSユーザが必要です。

また,OSにはグループという概念があります。OSユーザが所属するグループによって,実行できる操作が異なります。

HADBサーバの運用で使用するOSユーザの種類を次に示します。

(2) HADBユーザ

HADBユーザとは,HADBサーバに接続して,データのインポート,データの検索・更新,HADBユーザの管理などを実施できるユーザのことです。

HADBサーバに接続する場合は,HADBユーザの認可識別子とパスワードを入力※1する必要があります。認可識別子とは,HADBサーバに接続するときに使用するユーザIDのことです。

データベースの初期設定時に,最初(1人目)のHADBユーザ※2が作成されます。作成したHADBユーザは,HADBサーバ内で管理されます。また,HADBユーザを複数作成することもできます。

なお,HADBユーザが,HADBサーバに接続して各種操作をするためには,権限を持っている必要があります。権限については,「2.7.1 権限の種類」を参照してください。

注※1

PAM認証を使用する場合は,OSユーザ名とそのパスワードを入力すると,HADBサーバに接続できます。PAM認証については,「2.6.2 PAM認証」を参照してください。

注※2

最初(1人目)のHADBユーザのユーザ認証方式は,データベース認証になります。データベース認証については,「2.6.1 データベース認証」を参照してください。