17.19.3 serversファイルの指定の変更
HAモニタのserversファイルに指定するオペランドの指定値を変更します。
「図17‒1 コールドスタンバイ構成でのシステム構成例」のFS004を,監査証跡の出力先ディレクトリを作成するファイルシステムとします。VGの名称はvg_hadb04とします。LVの名称はhadb_auditとします。
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disk
監査証跡の出力先ディレクトリを作成するファイルシステムを含むVGの絶対パスの指定を追加してください。「図17‒1 コールドスタンバイ構成でのシステム構成例」の場合,diskオペランドには,/dev/vg_hadb04を追加します。
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fs_name
監査証跡の出力先ディレクトリを作成するファイルシステムに対応する論理ボリュームの絶対パスの指定を追加してください。「図17‒1 コールドスタンバイ構成でのシステム構成例」の場合,fs_nameオペランドには,/dev/vg_hadb04/hadb_auditを追加します。
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fs_mount_dir
監査証跡の出力先ディレクトリを作成するファイルシステムをマウントするディレクトリのパスの指定を追加してください。実行系と待機系で同じパスになるように指定してください。
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fs_mount_opt
監査証跡の出力先ディレクトリを作成するファイルシステムをマウントするためのマウントオプションを追加してください。
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vg_neck
useの指定を追加してください。
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fs_neck
useの指定を追加してください。
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scsi_device
このオペランドには,SCSIリザーブの対象となるデバイス名を絶対パスで指定します。
なお,系のリセットを使用する場合は,このオペランドを指定する必要はありません。
共有ディスクのSCSIリザーブを使用する場合で,かつ共有ディスクが次のどれかの条件を満たすときに,監査証跡ファイルを格納するファイルシステムのデバイス名を,このオペランドに絶対パスで追加してください。
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シングルパス構成の場合
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VMware ESXiでの仮想化環境の場合(DMMPを使用する場合を除く)
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マルチパスソフトウェア(HDLM)による冗長化構成の場合
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dmmp_device
このオペランドには,SCSIリザーブの対象となるデバイスをDMMPの論理デバイスの絶対パスで指定します。
なお,系のリセットを使用する場合は,このオペランドを指定する必要はありません。
共有ディスクのSCSIリザーブを使用する場合で,かつ共有ディスクがマルチパスソフトウェア(DMMP)による冗長化構成のときに,監査証跡ファイルを格納するファイルシステムのデバイス名を,このオペランドに絶対パスで追加してください。
serversファイルの指定例については,「17.3.4 HAモニタの環境設定」の「(5) 各ファイルの指定例(系のリセットを使用する場合)」の「(b) serversファイルの指定例」を参照してください。
- メモ
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コールドスタンバイ構成を終了してから,serversファイルのオペランドの指定値を変更してください。コールドスタンバイ構成の終了方法については,「17.4.2 コールドスタンバイ構成の終了方法」を参照してください。